話のおもしろい人、ヘタな人
発売日
2010年10月22日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-79149-4

話のおもしろい人、ヘタな人

著者 立川談四楼著 《落語家、作家》
主な著作 『声に出して笑える日本語』(光文社知恵の森文庫)
税込価格 1,430円(本体価格1,300円)
内容 意外と口下手や人見知りが多い芸人の世界。どんな稽古をすればしゃべりがうまくなるのだろうか。話芸のプロ噺家が、会話のコツを説く。



 会話は、うまい人ほどしゃべらないもの。少ない口数と絶妙の間で、無理なく会話を弾ませるのが、話術の達人の極意。話術のプロが、弟子にも教えなかった話し方のコツを伝授。

 (まえがきより抜粋)~私は楽屋育ちです。明治大正生まれの古老がひしめいていて、彼らは暇にまかせ、連日、小言の雨アラレを降らせました。私は江戸から連綿と続く小言を昭和に聞いたわけです。この口の利き方を始めとする行儀作法は、長い風雪を耐えてきただけに普遍性を持っています。私はこのノウハウと落語の持つ人情の機微を、平成の今こそと考えたわけです。友人知人と会い、話が弾む。こんな楽しいことはありません。人生の一大慶事と言っていいくらいです。その手前で足踏みしているのは“もったいない”としか言いようがないのです。落語家の書く本ですから適当にギャグも入り、全体としては優しい作りになっています。挨拶から始まる会話の世界をぜひ覗いてみてください。