銀色の絆
発売日
2011年11月09日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-80079-0

銀色の絆

著者 雫井脩介著 《作家》
主な著作 『犯人に告ぐ』(双葉文庫)
税込価格 1,760円(本体価格1,600円)
内容 娘のフィギュアスケートに入れ込み、すべてを賭ける母。その思いは報われるかに見えたのだが……。著者渾身の長編エンタテインメント。



 栄光を勝ち取るか、無残に打ちのめされるか、これはもう遊びではないのだ――。

 夫の浮気が原因で離婚、娘の小織とともに実家のある名古屋へと転居し、無気力な日々を送っていた藤里梨津子だったが、フィギュアスケートの名コーチに小織の才能を見出され、娘を支えることに生きがいを感じ始める。

 「藤里小織の最大の伸びしろは、あなたにあると思ってます」とのコーチの言葉に、娘のためにすべてを懸ける決意をする梨津子。スケートクラブ内の異様な慣習にとまどい、スケート費用の捻出に奔走し、さらには練習方針をめぐってコーチとの間で軋轢が生じるのも厭わず、娘のことだけを考えてクラブの移籍を強引に進める――そんな母の姿に葛藤を覚える小織ではあったが、試合での成績も次第に上がっていき、やがて……。母娘の挑戦は、実を結ぶのか?

 母と娘の絆をテーマにした、著者渾身の長編小説。

 『犯人に告ぐ』『クローズド・ノート』をしのぐ興奮と感動!