[新訳]戦争論
発売日
2011年12月07日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-80153-7

[新訳]戦争論
隣の大国をどう斬り伏せるか

著者 クラウゼヴィッツ著 《評論家、軍学者》
兵頭二十八
主な著作 [新訳]孫子』(PHP研究所)
税込価格 1,045円(本体価格950円)
内容 稀代の戦略家が後世に伝えたかった本音とは? あらゆる組織における決断とリーダーシップの勘所を、現代日本の「軍学者」が読み解く。



 <軍司令官が、戦場で目の前の敵に勝つためには、ゆっくりと考えているだけの暇は与えられはしない。戦争指導者も、将軍も、常に不十分な時間内で、次々と決心をしていく他はないのだ。なぜなら、敵もこちらを出し抜こうとしてすでになんらかの行動を開始しているのであり、まごまごしていれば、わが陣営はとりかえしのつかぬ不利を喫するからだ>

 <戦略には、「精神的要素」「物理的要素(有形の戦力、ことに異兵種の混合編成法)」「数学的要素(統計表化できる補給や補充)」が、いずれも分かち難く関与する。このうち精神的なものは物理的なものよりも大事である。剣でたとえれば物理的要素は柄の部分にすぎず、精神的要素こそが刃の部分である>……

 「誰もが知っているが、なかなか読めなかった」古典の名著『戦争論』。そのエッセンスならびに、あらゆる組織における指導者の決断とリーダーシップの勘所を、わかりやすい新訳で現代の読者に提供。