大正の后(きさき)
発売日
2014年09月16日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-82080-4

大正の后(きさき)

著者 植松三十里著 《作家》
主な著作 調印の階段』(PHP研究所)
税込価格 1,980円(本体価格1,800円)
内容 大正天皇を公私にわたって支えつづけ、激動の昭和を国民とともに生き抜いた貞明皇后。その感動の生涯を描く著者渾身の長編小説。



 太平洋戦争末期、空襲が激しさを増す中、貞明皇太后は疎開することを拒み続けた。それは、今すぐ戦争を終えてほしいという、皇太后の命をかけた主張だった――。

 のちに貞明皇后となる九条家の姫、節子は、幼少の頃に農家へ預けられ、「九条の黒姫さま」と呼ばれるほど活発な少女として育つ。その利発さと健やかさを評価され、皇太子妃として選ばれたことから、明治、大正、昭和をつらぬく節子の激動の人生が始まった……。

 病に臥せることの多かった大正天皇を妻として支え、母として昭和天皇を見守り続けた貞明皇后の、平和への願いと家族の絆を描く。

 正当な評価をされてこなかった大正天皇の実像に迫るとともに、皇室の視点から日本の近代史に光を当てた傑作長編。