米中衝突の結末――日本は孤立し、自立する
発売日
2019年08月21日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-84364-3

米中衝突の結末――日本は孤立し、自立する
日高義樹論考集

著者 日高義樹著 《ハドソン研究所首席研究員》
主な著作 『2020年「習近平」の終焉』(悟空出版)
税込価格 1,760円(本体価格1,600円)
内容 習近平主席「強硬外交」の大誤算。果てしない貿易戦争の果てにあるアメリカの完全勝利、中華帝国の衰亡、そして日本の復活が見える。



 日本人の多くは米中貿易戦争の結末を勘違いしている。この戦いは「中国製造2025」とアメリカ製造業の競争などというまともな話ではない。共産党が民間企業に補助金を与えて輸出価格をダンピングし、利益を得る不正な経済構造を潰さない限り、世界経済の低迷は止まらない、ということだ。だから中国の経済構造、サプライチェーン網が「ぶっ壊れる」までトランプ大統領は攻撃をやめないだろう。習近平主席が夢見る一帯一路の「中華帝国」は、帝国の条件である「人口・食糧・エネルギー」を兼ね備えておらず、失敗に終わらざるをえない。そして両国によい顔をしようとする安倍外交は結局のところ、どちらの理解も得られず一人ぼっちの境遇に陥る。しかし、問題はそこからだ。トランプ再選、習近平敗北の状況は孤立した日本に唯一最後の「自立のチャンス」を与えるだろう。これ以上リアルな見方はない、といってよい透徹したビジョンが日米中の角逐関係を射抜く。