天離り果つる国(上)
発売日
2020年10月08日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-84760-3

天離り果つる国(上)

著者 宮本昌孝著 《作家》
主な著作 『剣豪将軍義輝(上・下)』(徳間文庫)
税込価格 2,090円(本体価格1,900円)
内容 飛騨白川郷に織田信長ら、天下の列強が迫り来る。若き天才軍師は山間の平穏な別天地を守りきれるのか。今明かされるもう一つの戦国史。



 飛騨の“幻の城”に織田信長の魔の手が――。

 戦国武将が喉から手が出るほど欲しいものは、金銀と、鉄炮火薬に欠かせない塩硝。それらは飛騨の「天離(あまさか)る地」で豊富に産するという。

 宝の眠る里を我が物にしようと企む、織田・上杉・本願寺……。そんななか、天下布武へ邁進する織田信長によって白川郷に送り込まれたのが、津田七龍太である。天才軍師・竹中半兵衛の愛弟子だ。

 “天空の城”とも言われる帰雲城に拠って、白川郷を治めるのは内ケ嶋氏理。氏理には、野生的な魅力あふれる娘・紗雪がいた。美しき山河と麗しき人々に魅せられた七龍太は、領民の平穏な生活を守るため、内ケ嶋の最強の姫武者・紗雪とともに立ち上がる。

 そこには、七龍太の出生に関わる、思いがけない出逢いも待っていた。

 『剣豪将軍義輝』『風魔』の著者、渾身の「戦国エンタテインメント」。