パシヨン
発売日
2023年06月23日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-85486-1

パシヨン

著者 川越 宗一著 《作家》
主な著作 『熱源』(文藝春秋)
税込価格 2,420円(本体価格2,200円)
内容 人はなぜ争うのか――禁教下での最後の日本人司祭・小西マンショを軸に、迫害する側、される側、双方について描いた圧巻の歴史小説。



 受難(パシヨン)を越えて、求めよ、自由を――。

 『熱源』で直木賞を受賞した著者による、新たな到達点! 禁教下における“最後の日本人司祭”となった小西マンショの人生を軸に、異文化同士の出会いと摩擦、争いの中での“希望”を描いた圧巻の歴史小説。

 キリシタン大名・小西行長の孫で、対馬藩主・宗義智の子として生まれた彦七(のちの小西マンショ)の運命は、関ヶ原の戦さによって大きく変わった。離縁された母・マリヤとともに彦七は長崎へ。キリシタンへの迫害から逃れてきた、小西家の遺臣らの世話になりながら成長していく彦七だったが、彼には小西家再興の重圧がのしかかっていく。キリスト教が禁じられ、信徒たちの不安が高まるなか、彦七はある重大な決断を下すのだが……。 “受難の時代”を生きる者たちの魂の叫びが刻まれた、著者渾身の長編小説。

 目次
●序章 主の孫
●第一章 天国の門
●第二章 出日本
●第三章 求めよ
●第四章 走る群雲
●第五章 受難(パシヨン)
●終章 世の終わりまで