二月二十六日のサクリファイス
発売日
2024年08月05日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-85756-5

二月二十六日のサクリファイス

著者 谷津 矢車著 《作家》
主な著作 『廉太郎ノオト』(中央公論新社)
税込価格 2,750円(本体価格2,500円)
内容 二・二六事件の真の犠牲者は誰だったのか――事件の捜査を命じられた憲兵を通し、軍や国家の歪みを描いた、著者渾身の歴史小説。



 二・二六事件の“真の犠牲(サクリファイス)”は誰だったのか――

 石原莞爾とともに事件の捜査をすることになった憲兵隊員を通して軍や国家の“歪み”を描き出す、衝撃の長編歴史小説。

 

 侍従武官長として天皇に近侍している本庄繁陸軍大将を義父に持ち、蹶起した青年将校ともつながっていた山口一太郎大尉。二・二六事件の重要容疑者である彼の調査を憲兵隊員・林逸平が任せられるも、なぜか戒厳司令部参謀・石原莞爾が協力すると言い出してきた。獄中でも、ストーブのある部屋での兵器の開発を許される山口を取り調べるも――。

 正義とは何か、国家としての大義はどこにあるのかを鋭く突き付ける、著者渾身の勝負作!