こころ相談室

こころ相談室


※現在ご相談は受け付けておりません




希望にあった就職先がなくて
 現在就職活動中です。大学卒業後、大手企業で総合職として勤務し、その後留学。帰国して地元に戻りましたが、全くと言っていいほど希望に適う企業の求人がありません。
 前職は会社に対する不満(待遇・雰囲気・社員のレベル)から辞めてしまいました。仕事自体は面白かったのですが。
 現在いろいろな手段で仕事を探していますが、年齢で線を引かれたり、地元企業や一般職に応募すると、能力的に他の社員とトーンが合わないという理由で断られます。
 かといってもう一度地元を離れて就職するほどのパワーもありません。仕事もしたいが結婚もしたいという考えなのです。
 前職は刺激の無さ等の不満から退職しましたが、今はそういうことは問題ではなく、とにかくやりたい仕事に近いことならなんでもやってみたいという謙虚な気持ちになりました。しかし退職して3ヶ月が経ちますが、仕事をしていないと自分に自信が持てず、不安からイライラして周りにもあたってしまいます。自分がこんなにネガティブな人間だったのかと驚きました。結局、中途半端で宙ぶらりんな自分に嫌気がさしているのです。
 今後どういう心がけで日々を過ごしたらよいでしょうか?どうぞよろしくお願い致します。

(32歳、無職)

回 答
 「とにかくやりたい仕事に近いことなら何でもやってみたいという謙虚な気持ちになりました」という考えになったことは、たいへんに素晴らしいことだと思います。普通、才能や実力のある人ほど、妙なプライドが邪魔するわけで、なかなかこうはいきません。
 せっかく自分がこういう心境になれたのに、肝腎の仕事が見つからないんですから、イライラするのも当然だと思いますね。あなたとしては、今度はもっとうまくやれると思っているし、うまくやりたいと張り切っていたのでしょうから。
でもまだ「退職3ヶ月」です。前職を辞めた理由の中に「刺激の無さ等の不満」とあります。何かしていないと(=刺激がないと)不安になってしまうのはあなたの大きな特徴であるかもしれませんね。ひょっとして「中途半端で宙ぶらりんな自分」に今少し耐えることができるようになることも、今後のあなたにとっていいことかもしれないと思いました。
 更に言うなら、「やりたい仕事に近いことなら」という言葉も、ある意味では「中途半端」な条件ということになるでしょう。もし「仕事と名の付くものなら」というところまでいけば、(現実にやるやらないは別にして)、「中途半端」ではない「謙虚」さに至ったということであり、けっこう気持ちが楽になるということでもあると思います。

BACK