Voice
発売日
2014年12月10日
税込価格
713円
(本体価格648円)
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Voice 2015年1月号

今月号の読みどころ

 突然の衆議院解散・総選挙は、12月2日公示、14日投開票だ。2年前の2012年の総選挙は、12月4日公示、16日投開票だった。前回は与党民主党対自民党の構図がはっきりしていたが、今回は一強多弱状態で、争点もはっきりしないまま有権者も盛り上がりに欠けている。とはいえ、2015年は、新政権でスタートすることになる。
そこで、新年1月号の総力特集は、「2015年を読む 世界の大停滞、日本の正念場」。安倍総理が消費税の再増税を延期したが、国の借金は増え続けている。日本の未来に不安を抱く国民は多い。シンポジウム「レジームチェンジをめざせ」では、小浜逸郎氏、藤井聡氏、三橋貴明氏、柴山桂太氏の4名が2015年の世界と日本の経済・財政について激論を交わした。また、吉崎達彦氏は2015年の米国経済について、オバマ人気が凋落する一方で、米経済強気論が続く理由を解説した。中西輝政氏は11月10日の日中首脳会談を取り上げ、中国が今後「よりソフトな『微笑外交』を交えつつ、政治戦争にシフトしていくだろう」と読む。さらに、イスラム国、台湾、香港についての専門家の見解とともに、小川榮太郎氏の安倍政権の真の理念、目的は何かを問う論考を掲載した。
第二特集は、「甦る消費」と題し、物流・消費の現場で何が起こっているのかを、三越伊勢丹、大戸屋、福島屋の3人の経営者に聞いた。
ほかに、ドイツの「脱原発」政策がどうなっているのかを、ドイツ在住の川口マーン惠美氏と渡部昇一氏に対談いただいた。
今月号から巻頭エッセイは、東京大学名誉教授で解剖学者の養老孟司氏が担当する。2015年を先読みするオピニオンを多数掲載したので、ぜひご一読いただきたい。
公式サイト

今月号の目次

巻頭対談
ドイツ「脱原発」の失敗
渡部昇一/川口マーン惠美
20p
総力特集:2015年を読む 世界の大停滞、日本の正念場
レジームチェンジをめざせ
小浜逸郎/藤井 聡/三橋貴明/柴山桂太
34p
日中外交の第二ラウンド
中西輝政
46p
消費税は国際公約になりえない
岩本沙弓
58p
地を這うオバマ人気と金融政策のゆくえ
吉崎達彦
66p
中東バトルロイヤルの始まり
笈川博一
74p
台湾と香港、民主化学生たちの未来
安田峰俊/古谷経衡
82p
国体の回復に「勝機」はあるか
小川榮太郎
90p
特集:甦る消費
「仕入構造改革」への挑戦
大西 洋
100p
定食に宿る松下幸之助の精神
三森久実
108p
製販一体型スーパーが農家を救う
福島 徹
116p



財務省を「成敗」した安倍総理
屋山太郎
124p
福島のありのままを伝えたい
倉本 聰
132p
反日歴史認識の「教典」Ⅱ
水間政憲
142p
沖縄は米軍基地に反対していない
タカ大丸
151p
中国人が称賛する日本の農協
阮 蔚
159p
第二十三回 山本七平賞発表

186p
特別インタビュー
沖縄に米軍基地はいらない
ノーム・チョムスキー
167p



説教ストロガノフ〈第6回〉
自民党は偏差値二八だ
上念 司/倉山 満
192p
ニッポン新潮流〈国内政治〉
政党は有権者に投票理由を示せ
菅原 琢
28p
ニッポン新潮流〈経済政策〉
「大義ある解散」になるための政策論争
飯田泰之
30p
ニッポン新潮流〈生活社会〉
ピケティ理論とアベノミクスはマッチする
山形浩生
32p
テロリスト・安重根〈第11回〉
判決
早坂 隆
202p
武士の碑〈第16回〉
敗走
伊東 潤
214p
覚醒するクラシック〈第19回〉
悲愴
百田尚樹
230p
巻頭言〈第1回〉
どん底に落ちたら、掘れ
養老孟司
17p
私日記〈第181回〉
これで一仕事終り
曽野綾子
236p
平成始末〈第61回〉
合掌ロボットで「おもてなし」
山折哲雄
248p
朝日を叱る
反日歴史認識の「教典」Ⅱ
構成/水間政憲
8p
凛たる女性〈49〉
孫 櫻倩
撮影/遠藤 宏
11p



Keyフレーズ
時代を斬る!論点

1p
Voiceブックス
編集者の読書日記

244p
Voiceシネマ
編集者の映画三昧

245p
Voiceレター
読者の感想&意見

246p

Voice とは

 月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。