雑誌
Voice 2020年6月号
今月号の読みどころ
世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス。国際秩序もその影響を免れることはできない。最大のテーマが、パンデミック以前からハイテク競争を繰り広げていた米中関係だ。「新冷戦」の行方と日本の戦略を読み解く本特集で、二大巻頭インタビューを飾るのが戦略論の世界的権威のエドワード・ルトワック氏と、甘利明・自民党税制調査会長である。ルトワック氏は「勝敗はすでに決している」と語り、甘利氏は日本が「エコノミック・ステイトクラフト」で勝つための力強い提言を行なう。特別企画は「感染症と人類の岐路」。私たちは新型コロナといかに向き合い、そして教訓とすべきなのか。長谷川眞理子氏や御立尚資氏など各界を代表する識者が真正面から議論する。そのほか、注目を集める研究者による「緊急医療提言」や、「エンタメ界にとって戦後最大の危機」に臨む堀義貴・ホリプロ社長の巻頭インタビューなど、コロナ危機とその先を考えるうえで欠かせない一冊となっている。
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今月号の目次
総力特集:パンデミックと米中ハイテク覇権
新冷戦の勝敗はすでに決している |
エドワード・ルトワック |
42p |
「経済安全保障」時代に勝つ日本 |
甘利 明 |
52p |
コロナ後のグローバル化を見据えよ |
戸堂康之 |
62p |
プラットフォームと戦略的関係を結べ |
山本龍彦 |
70p |
デジタル・シルクロードの野望と現在地 |
大澤 淳 |
78p |
米国IT産業を支えるインドの底力 |
武鑓行雄 |
86p |
「戦略的不可欠性」を確保せよ |
金子将史 |
94p |
エンタメが現場から崩壊しかねない |
堀 義貴 |
18p |
特別企画:感染症と人類の岐路
野放図な資本主義への警告だ |
長谷川眞理子 |
102p |
コロナ後の世界を創る意志 |
御立尚資 |
110p |
「ローマ型独裁制」から学ぶべきもの |
本村凌二 |
119p |
WHOは保健協力の世界政府ではない |
詫摩佳代 |
126p |
私たちは「人間らしさ」を問われている |
瀬名秀明 |
134p |
緊急医療提言:新型コロナ、長期戦を覚悟せよ
「夢遊病国家」から脱却せよ―英国の戦略 |
小野昌弘 |
142p |
経済活動は「一/一〇〇予防」で守れる |
宮沢孝幸 |
150p |
連載 ほか
【ルポ】 バルセロナ「都市封鎖」 |
宮下洋一 |
158p |
無形資産はイノベーションの源 |
ジョナサン・ハスケル |
206p |
テックで社会を変える旗手になる |
小泉文明 |
166p |
賢慮の世界史〈3〉 国民の教養と知性が勝敗を決する |
佐藤 優&岡部 伸 |
180p |
中国vs.世界〈3〉〈ナイジェリア〉 人種差別で岐路を迎える友好関係 |
安田峰俊 |
190p |
「社外取締役」から考える日本企業の未来〈1〉 誤ったグローバル化の末路 |
古田英明 |
200p |
教養としての映画〈1〉 なぜ、いま映画を見るべきなのか |
伊藤弘了 |
226p |
物理法則に制限される生命 |
チャールズ・コケル |
216p |
ニッポン新潮流〈歴史論争〉 地球寒冷化と魔女狩り |
渡辺惣樹 |
32p |
ニッポン新潮流〈政治外交〉 緊急事態条項と立憲主義 |
三浦瑠麗 |
34p |
ニッポン新潮流〈現代社会〉 アフターコロナをどう見通すか |
開沼 博 |
36p |
ニッポン新潮流〈日本文化〉 問われる「報道」と「表現」の違い |
舘鼻則孝 |
38p |
西南、南西、テレビ風〈44〉 テレビの制作現場は智恵でコロナと戦う |
結城豊弘 |
40p |
著者に聞く フィンランドに根付く「寛容性」 |
堀内都喜子 |
234p |
巻頭言〈第30回〉 戦後日本の宿題シリーズ(2):対外諜報機関 |
宮家邦彦 |
15p |
私日記〈第245回〉 マスクをかけていても美女 |
曽野綾子 |
26p |
文明之虚説〈第30回〉 国家緊急事態とは何か |
渡辺利夫 |
242p |
東京の聖地〈11〉 今戸神社 |
写真・文/岡本亮輔 |
1p |
土木を撮る〈26〉 内田三連橋梁 |
写真・文/西山芳一 |
8p |
令和の撫子〈13〉 いち菜(神楽坂芸者) |
撮影/川島伸一 |
11p |
Voiceブックス 編集者の読書日記 |
238p |
|
Voiceシネマ 編集者の映画三昧 |
239p |
|
Voiceレター 読者の感想&意見 |
240p |
Voice とは
月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。