Voice
発売日
2022年12月6日
税込価格
840円
(本体価格764円)
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Voice 2023年1月号

今月号の読みどころ

激動の1年が終わろうとしている。2月に始まったロシア・ウクライナ戦争は長期化の様相を呈しているほか、経済では世界同時不況の可能性も囁かれる。国内に目を向ければ、旧統一教会の問題、相次ぐ閣僚の更迭など、岸田政権は混迷の一途を辿っている。まさに内憂外患かつ不規則な時代を、私たちはどう切り抜けるべきか。グローバリズムや台湾危機、ロシア・ウクライナ戦争の今後など世界的な課題から、国内の政治や経済、インテリジェンス、そして「第8波」が到来している新型コロナウイルスなどの問題まで、日本が進むべき道と2023年の論点を考える。また、今号では3つの大型対談を掲載。巻頭では紀伊國屋書店会長兼社長の高井昌史氏と2022年7月に日本大学理事長に就任した作家の林真理子氏が、それぞれの視点から「知の伝統」を次代にどうつなぐかを語り合う。そのほか、来年にG7サミット開催を控える広島県の湯崎英彦知事とラーム・エマニュエル米国駐日大使との特別対談と、『サピエンス全史』などで知られるユヴァル・ノア・ハラリ氏とアンドロイド研究の第一人者である石黒浩氏によるテクノロジーと人類の未来についての議論をお届けする。ドイツやイギリス、イタリア、そしてEUの現状を分析する特集2「欧州で何が起きているのか」も必読だ。
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今月号の目次

特集1:2023年の世界
文明圏の時代に問われる「保守」の責務
佐伯啓思
38p
「毛沢東2・0」の誕生と甦る十九世紀
エドワード・ルトワック
49p
「シン・海洋国家日本」構想への転換を
宮家邦彦
56p
高まるロシア核使用の可能性
兵頭慎治
64p
インテリジェンス軽視の文化を打破せよ
北村 滋
72p
岸田政権が見失った「判断と決定の仕組み」
待鳥聡史
80p
過剰な円安を恐れるときは過ぎた
財部誠一
88p
グローバルヘルスで世界をつなぐ日本
鈴木康裕&國井 修
98p
特集2:欧州で何が起きているのか
ウクライナ問題と日独の将来
今野 元
132p
女王なき後の英連邦の行方
小川浩之
140p
メローニはムッソリーニの再来ではない
八十田博人
147p
「等身大のEU」の弱さと強さ
網谷龍介
154p
連載 ほか
広島から示す世界の未来と日米の紐帯
ラーム・エマニュエル&湯崎英彦
106p
「ハイブリッドな日本」が未来を創る
落合恵美子
114p
テクノロジーの進化が問う「人類の責任」
石黒 浩&ユヴァル・ノア・ハラリ
122p
日本共産党太平記〈前編〉
秦 郁彦
210p
巻頭対談
「知の伝統」を次代にどうつなぐか
高井昌史&林 真理子
16p
地政学的要衝研究会〈11〉
インド太平洋地域の要を担うインド
中村幹生
162p
言葉のリハビリテーション〈19〉
忘却の彼方に
森田真生
196p
天才の光と影〈11〉
―異端のノーベル賞受賞者たち―ポール・ディラック
高橋昌一郎
188p
リーダーになるための映画〈6〉
『十三人の刺客』が描く「必死」
伊藤弘了
222p
社会を幸福に導く心理学的教育の実践を
S・シュタール
202p
著者に聞く
ビジネスパーソンの焦りの産物
レジー
230p
第三十一回山本七平賞発表 奨励賞
浜崎洋介『小林秀雄の「人生」論』

182p
ニッポン新潮流〈歴史論争〉
巨大隕石の衝突
渡辺惣樹
26p
ニッポン新潮流〈政治外交〉
米中間選挙で進む世代交代
三浦瑠麗
28p
ニッポン新潮流〈現代社会〉
激動の2022年回顧
西田亮介
30p
ニッポン新潮流〈都市文化〉
群衆事故から考える都市密度
藤村龍至
32p
地域から日本を動かす〈9〉
インドからの熱い想い
結城豊弘
34p
令和の人文アニメ批評〈5〉
『チェンソーマン』
渡邉大輔
234p
歴史家の書棚〈31〉
王広涛『日中歴史和解の政治学』/林志弦『犠牲者意識ナショナリズム』
奈良岡聰智
238p
巻頭言〈25〉
人類進化史とリーダーシップ
長谷川眞理子
13p
文明之虚説〈61〉
習近平の時代
渡辺利夫
244p
今そこにある近代〈27〉
鶴舞公園
写真・文/門井慶喜
1p
Wonder People〈25〉
タイ伝統のアジア的ハロウィーン
写真・文/佐藤健寿
6p
令和の撫子〈44〉
光枝茉莉子
撮影/キムラタカヒロ
9p
Voiceブックス
編集者の読書日記

240p
Voiceシネマ
編集者の映画三昧

241p
Voiceレター
読者の感想&意見

242p

Voice とは

 月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。