Voice
発売日
2024年1月6日
税込価格
880円
(本体価格800円)
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Voice 2024年2月号

今月号の読みどころ

2023年2月、米国CIAのバーンズ長官は、中国の習近平国家主席が2027年までに台湾侵攻の準備を行うよう軍に指示しているとの見方を示しました。今年1月13日には台湾総統選、さらには米国大統領選も11月に控えており、どのように事態が推移するか、先行きを見通すのは困難です。有事が起きれば、もちろん日本の安全保障に重大なリスクが生じるとともに、サプライチェーンが混乱して経済にも甚大な影響がでるのは間違いありません。間近に迫った台湾総統選の行方を考えつつ、日本に求められる備えについて考えます。『デンジャー・ゾーン』の著者であるマイケル・ベックリー氏と村野将氏の対談をはじめ、3つの対談企画を掲載するなど台湾リスクについて徹底議論するとともに、日本経済や企業活動への影響についても検討します。
特集2は、「アニメが映す『日本』」。世界から評価されているアニメを通じて、日本のいまや強みを考えます。『この世界の片隅に』の監督・脚本を務めた片渕須直氏のインタビューも掲載。そのほか、岸田政治と世界の混迷を語る日本政治研究の第一人者であるジェラルド・カーティス氏の独占インタビューや、角幡唯介氏とオリバー・バークマン氏の特別対談も必読です。
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今月号の目次

特集1:台湾リスク
独裁者の過信による有事に備えよ
宮家邦彦
34p
最も警戒すべき危機シナリオ
マイケル・ベックリー&村野 将
42p
藍緑対決の争点と分割政府への懸念
福田 円
52p
習近平の危うい統治が招く緊張
阿南友亮
60p
中国依存脱却とデリスキングを急げ
戸堂康之
68p
地政学リスクを生き抜く半導体戦略
長内 厚
76p
認知戦の実態と人民解放軍の実力
林 秉宥&安田峰俊
84p
政治は「有事」に決断を下せるか
峯村健司&中曽根康隆
94p
特集2:アニメが映す「日本」
アニメと日本人の精神分析
斎藤 環
134p
「日本らしさ」の裏に産業の変遷
藤津亮太
142p
米国の若者はなぜ「日本アニメ」にハマるのか
森川 潤
150p
「現代の視点」を捨てて日本を描く
片渕須直
158p
連載 ほか
「いまを生きる実感」をいかに得るか
角幡唯介&オリバー・バークマン
106p
昭和天皇の「御聖断」考――日米安保改定をめぐって
小宮 京
124p
NSC創設10年、その成果と課題
折木良一&金子将史
166p
トップスポーツ界はもっと成長できる
大河正明
210p
巻頭インタビュー
自民党が日本を弱体化させる
ジェラルド・カーティス
18p
私の人生を変えた出会い
「偉大なリーダーたち」に学んだこと
安藤忠雄
220p
日本史は「敗者」に学べ〈1〉
織田信長
呉座勇一
192p
「中国嫌い」のための中国史〈5〉
アヘン戦争
安田峰俊
184p
デジタルへの依存をやめよ
ジョージ・ダイソン
116p
NTT完全民営化と携帯キャリア覇権競争
石川 温
202p
令和の事業家
出所者支援はなぜ必要か
千葉龍一
228p
著者に聞く
日記は「心の鏡」
古賀史健
232p
ニッポン新潮流〈現代社会〉
「政治とカネ」の放置のツケ
西田亮介
26p
ニッポン新潮流〈都市文化〉
公共空間を再分配せよ
藤村龍至
28p
地域から日本を動かす〈22〉
地方都市でのMICEの限界を超えよ
結城豊弘
30p
令和の人文アニメ批評〈終〉
『ぼくのデーモン』
渡邉大輔
236p
歴史家の書棚〈43〉
太田出『北支宣撫官』
奈良岡聰智
240p
巻頭言〈1〉
分断をこえて
冨田浩司
15p
文明之虚説〈74〉
リハビリとは何か
渡辺利夫
246p
邂逅する中世と現代〈4〉
鎧兜のデザイン
作・文/野口哲哉
1p
里山―未来へつなげたい日本の風景〈2〉
並木の風景
写真・文/今森光彦
8p
令和の撫子〈57〉
宮田愛萌 
撮影/吉田和本
11p
Voiceブックス
編集者の読書日記

242p
Voiceシネマ
編集者の映画三昧

243p
Voiceレター
読者の感想&意見

244p

Voice とは

 月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。