雑誌
歴史街道 2008年7月号
今月号の読みどころ
「秀吉公の御恩に、いささかなりとも報いたい」。慶長3年(1598)、豊臣秀吉の訃報に接した加藤清正は、涙を流して誓います。清正にとって秀吉は父親代わりであり、武将として、また為政者として最高の手本でした。その恩に報いる…-それは秀吉の遺児・秀頼を守ることに他なりません。やがて、天下の実権は徳川家康の手に移ります。それが時流であることは清正も認めましたが、万一家康が秀頼に危害を加える気であれば、命に代えても守る決意を固めます。そのために難攻不落の熊本城を築くのでした。「豊臣家の守護神」を目指した清正の一途な生き方を描きます。
第二特集は大奥を揺るがせた闇の事件簿です。
第二特集は大奥を揺るがせた闇の事件簿です。
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地震、雷、火事、オヤジ、加藤清正 |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.18 |
佐藤藍子 |
7p |
総力特集 秀吉が信じ、家康が恐れた男 加藤清正 あくまで貫いたその忠義
総論 「秀吉の恩に報いる」一念を通した稀代の武人の爽やかさ |
童門冬二 |
14p |
ビジュアル1 蔚山城の奇跡 |
20p |
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ビジュアル2 文禄・慶長の役、激闘の七年間 |
22p |
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ビジュアル3 難攻不落の名城・熊本城 |
24p |
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「お心に適うほどの働きを!」七本槍の若者たち、賤ケ岳を駆ける |
永岡慶之助 |
26p |
コラム1 「清正公なら…」人々が虎退治に託した夢 |
31p |
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ビジュアル4 秀吉の背中を追い続けた戦陣の日々 |
32p |
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遥かオランカイへ! 快進撃の鬼将軍に水を差した帰国命令 文禄の役 |
工藤章興 |
34p |
コラム2 金官が寄せた信頼 |
39p |
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「挫けるな!」十倍の敵を相手の籠城戦で奇跡を起こしたもの 慶長の役 |
工藤章興 |
40p |
コラム3 「雪隠」の中から示した家臣への心配り |
45p |
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三成に与せず、家康に油断せず…九州で関ケ原を静観した真意とは |
野村敏雄 |
46p |
コラム4 立花宗茂、島津義弘の恩義に報いる |
51p |
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今も慕われる「せいしょこさん」 |
52p |
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命ある限り秀頼公をお護りする…短刀を懐に臨んだ家康との会見 |
八尋舜右 |
54p |
コラム5 「清正公に負けた」西郷を唸らせた計略 |
59p |
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われに熊本城あり!天下の名城に隠された恐るべき仕掛けの数々 |
楠戸義昭 |
60p |
グラフィティ にっぽんの剣豪 82 諸岡一羽 |
本山賢司 |
66p |
「親鸞さま」が現代に語りかけるもの |
宇井孝司 |
68p |
時の迷路―明治・大正・昭和篇<3> 文明開化 |
香川元太郎 |
74p |
特集 絵島生島、妖僧と側室の陰謀、怪奇譚 … 大奥を揺るがせた闇の事件簿
一大スキャンダル、絵島生島事件の裏側にあったもの |
梓澤要 |
78p |
亡霊、自害の連鎖、無残な死骸…血も凍る怪奇譚の数々 |
中江克己 |
82p |
[ビジュアル]大奥の「怪事件」はここで起こった |
86p |
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寺社奉行・阿部正弘、将軍家を操る妖僧と娘の奸計を裁く |
秋月達郎 |
88p |
[コラム]篤姫輿入れ前夜の大奥では… |
92p |
大和ミュージアム館長が語る日本海軍士官の証言 第六回 大西新蔵 第一次ソロモン海戦勝利を導いた参謀長 |
戸高一成 |
94p |
47都道府県 その名前の意外な由来 |
100p |
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アイゼンハワーが震えた日 ドイツ軍最後の攻勢と暗殺計画 前編 |
吉田一彦 |
104p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
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BOOKS・CINEMA |
112p |
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この著者に注目! 松岡正剛 |
114p |
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人物で語る日本近代史 第2回 吉田松陰 この国の未来を守るための戦略 |
中西輝政 |
116p |
谷沢永一の「日本史ヤミ鍋」 83 帝国大学だけを真の大学と見做した時代 |
谷沢永一 |
122p |
日本を変えた古代史10大事件 第8回 古代最大の争乱・壬申の乱の謎 |
関裕二 |
125p |
歴史街道クイズ 「戦国検定!」 |
132p |
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歴史街道・ロマンへの扉 須磨 |
鶴田純也 |
134p |
江戸のスイーツを食べ歩く 第6回 赤坂・とらや 「嘉祥饅頭」 |
岸朝子(選) 逢坂剛(筆) |
136p |
日本ふるさと紀行 城下町を訪ねて 第5回 宮城県登米市・登米 |
中塚裕(写真)七森武倫(文) |
141p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。