雑誌
歴史街道 2009年3月号
今月号の読みどころ
「敵の猛勢の中に駆けよ。薩摩武士の意地を見せい!」。
慶長5年(1600)、関ケ原。西軍総崩れの中、唯一残っていた島津隊の動きに東軍諸将は仰天します。なんと東軍に突進、敵中突破を図ったのです。島津義弘の決断でした。木崎原の戦い、耳川の戦い、そして泗川の戦い…。義弘の戦いの生涯は、常に劣勢をもって優勢の敵に挑み、島津のお家芸「釣り野伏」を駆使して難敵を打ち破るものでした。ひたすら当主の兄義久を支え、家の安泰を思うためで、そんな彼を多くの将兵が慕います。そして主従の絆の強さが最大限に発揮されたのが、関ケ原での一か八かの敵中突破でした。義弘の戦術の妙と、自分の「役割」を貫く生き方を描きます。
第2特集はこれだけは知っておきたい「家紋」の常識です。
慶長5年(1600)、関ケ原。西軍総崩れの中、唯一残っていた島津隊の動きに東軍諸将は仰天します。なんと東軍に突進、敵中突破を図ったのです。島津義弘の決断でした。木崎原の戦い、耳川の戦い、そして泗川の戦い…。義弘の戦いの生涯は、常に劣勢をもって優勢の敵に挑み、島津のお家芸「釣り野伏」を駆使して難敵を打ち破るものでした。ひたすら当主の兄義久を支え、家の安泰を思うためで、そんな彼を多くの将兵が慕います。そして主従の絆の強さが最大限に発揮されたのが、関ケ原での一か八かの敵中突破でした。義弘の戦術の妙と、自分の「役割」を貫く生き方を描きます。
第2特集はこれだけは知っておきたい「家紋」の常識です。
公式サイト | ![]() |
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命、お島津 |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたいvol.26 |
栗山千明 |
7p |
総力特集 「釣り野伏」炸裂! 島津義弘 寡兵で大敵を破り続けた男
総論 兄のため、家のために…島津の武名を天下に轟かせた闘将の魅力 |
童門冬二 |
14p |
ビジュアル1 壮絶無比! 家康を怖れさせた関ケ原の敵中突破 |
20p |
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ビジュアル2 大友軍を撃破! 島津のお家芸「釣り野伏」 |
22p |
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義久の「静」、義弘の「動」…祖父と父が初陣の兄弟に託したもの |
江宮隆之 |
26p |
島津氏略系図 |
31p |
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「今じゃ、蹴い散くせ!」十数倍の伊東勢を引き裂いた軍略の冴え |
海道龍一朗 |
32p |
ビジュアル3 まさに鬼謀! 「九州の桶狭間」木崎原の戦い |
38p |
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九州の覇権を賭けて…大友宗麟軍との決戦で仕掛けた「釣り野伏」 |
工藤章興 |
40p |
コラム1 進撃を阻んだ「天正の楠木」と「国崩」 |
45p |
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ビジュアル4 怒涛の九州席惓! そして「天下人」に挑む |
46p |
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七千の手勢で明軍二十万を痛撃! 「鬼石曼子」と畏怖された奇跡の勝利 |
野村敏雄 |
48p |
コラム2 日本軍十万を救った露梁津の海戦 |
53p |
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「殿を見殺しにはでけん!」義弘の窮地に家臣団、上方へひた奔る |
八尋舜右 |
54p |
コラム3 「島津は島津の戦をする!」豊久と共有した覚悟 |
59p |
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「敵中突破するのみよ!」恐るべき捨て身の気魄、東軍の荒肝を拉ぐ |
永岡慶之助 |
60p |
コラム4 義久が激賞した奇跡の生還 |
67p |
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義弘が駆けた薩摩・大隅を訪ねて |
69p |
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時の迷路―明治・大正・昭和篇 豊かな社会へ |
香川元太郎 |
74p |
特集 わが家の家紋、ご存じですか? これだけは知っておきたい! 「家紋」の常識
第一部 家紋は一家に一つではない? 家紋の基礎知識Q&A |
楠戸義昭 |
78p |
わが家のご先祖様は…? ルーツの探り方 |
82p |
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第二部 あなたの家はどれ? 家紋に込められた意味 |
84p |
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太平洋戦争の天王山 ソロモンの死闘 指揮官たちの決断 第二回 敗北後の殊勲…第二次ソロモン海戦 |
三野正洋 |
102p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
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BOOKS・CINEMA |
112p |
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この著者に注目! 山田順子 |
114p |
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人物で語る日本近代史 第十回 児玉源太郎 後編 日露戦争勝利を導いた男の、もう一つの戦い |
中西輝政 |
116p |
グラフィティ にっぽんの剣豪 90 森寅雄 |
本山賢司 |
124p |
第一四〇回直木賞受賞作 『利休にたずねよ』に込めた思い 山本兼一インタビュー |
126p |
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歴史街道クイズ 「戦国検定!」 |
132p |
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歴史街道・ロマンへの扉 福知山 |
鶴田純也 |
134p |
江戸のスイーツを食べ歩く 第十四回 麻布十番・豆源本店 大豆糖 |
岸朝子(選) 逢坂剛(筆) |
136p |
大阪百景 摂河泉を紀行する 第二回 大阪城 |
登野城弘(写真・文) |
141p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。