雑誌
歴史街道 2009年11月号
今月号の読みどころ
「貴殿が四国統一など、茶釜の蓋で水桶に蓋するようなもの」。雲辺寺の僧の言葉に、長宗我部元親は、応えます。「ほどなく四国一円を7つ方喰の旗で埋めてご覧に入れましょう」。
胸中に秘めた大望が沸々と、元親の血を滾らせていました。そして言葉通り、元親率いる一領具足を核とした長宗我部勢は四国を席捲するのです。それから30年。7つ方喰の旗が大坂城に翻りました。元親の4男・盛親の手勢です。「関ケ原で国も民も、家名すらも失った自分の、将たる器を天下に問う」。それが14年の雌伏の時を過ごした盛親の志でした。そして土佐武士の意地を込め、盛親は最後の采配を振るいます。長宗我部の父子それぞれが、7つ方喰の旗に託した野望と夢を描きます。特別企画はQ&A日露戦争の真実です。
胸中に秘めた大望が沸々と、元親の血を滾らせていました。そして言葉通り、元親率いる一領具足を核とした長宗我部勢は四国を席捲するのです。それから30年。7つ方喰の旗が大坂城に翻りました。元親の4男・盛親の手勢です。「関ケ原で国も民も、家名すらも失った自分の、将たる器を天下に問う」。それが14年の雌伏の時を過ごした盛親の志でした。そして土佐武士の意地を込め、盛親は最後の采配を振るいます。長宗我部の父子それぞれが、7つ方喰の旗に託した野望と夢を描きます。特別企画はQ&A日露戦争の真実です。
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信長なき島の元親 |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.34 |
井上和香 |
7p |
総力特集 長宗我部元親と盛親 父子が描いた「野望」と「夢」 第一部・怒濤篇
総論 旭日の勢いで四国を席捲した「土佐のいごっそう」の魅力 |
小和田哲男 |
14p |
ビジュアル1 「四国の王とならん!」元親軍、破竹の進撃 |
20p |
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ビジュアル2 姫若子から出来人へ、悲願の土佐統一 |
22p |
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ビジュアル3 「長宗我部の武名のために」信親、戸次川に死す |
24p |
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兵は詭道なり!「姫若子」が初陣で見せた大器に、家臣団驚愕す |
江宮隆之 |
26p |
剽悍無類の「一領具足」と凄まじき謀略で、土佐一国を掌中に |
永岡慶之助 |
32p |
「四国に蓋をする」讃岐、阿波へ怒濤の進攻、そして中富川決戦へ |
工藤章興 |
38p |
ビジュアル4 四国の関ケ原! 中富川の戦い |
44p |
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「百万の敵であろうと受けて立つ!」土佐の出来人、天下に挑む |
工藤章興 |
46p |
コラム1 秀吉を挟撃! 幻と化した策謀 |
51p |
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ビジュアル5 土佐に長宗我部の夢の跡を訪ねて |
52p |
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戸次川の悲劇! 次代を託した嫡男、長宗我部の家名を守り逝く |
八尋舜右 |
54p |
特集企画
『坂の上の雲』の時代がわかる! Q&A 日露戦争の真実 |
渡部昇一 |
60p |
グラフィティ にっぽんの剣豪 98 丸目蔵人 |
本山賢司 |
74p |
総力特集 長宗我部元親と盛親 父子が描いた「野望」と「夢」 第二部・立志篇
英雄死す…時代の奔流に弄ばれるまま、運命の関ケ原へ |
楠戸義昭 |
78p |
コラム2 「殿を思って…」浦戸一揆の悲劇 |
83p |
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雌伏十四年…旧臣らとともに大坂入城、「七つ方喰」の旗を翻す |
秋月達郎 |
84p |
コラム3 「七つ方喰」をめぐる男たち |
90p |
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「土佐武士の意地を見せる」藤堂隊を粉砕した生涯最大の勝ち戦 |
八尋舜右 |
92p |
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これならわかる! コミックで読む西洋史 |
100p |
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ケネディが震えた日「PT109」ソロモン生還秘話 第二回 |
吉田一彦 |
104p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
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BOOKS・CINEMA |
112p |
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この著者に注目! 富増章成 |
114p |
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人物で語る日本近代史 最終回 「誠」を貫く明治の精神を取り戻すために |
中西輝政 |
116p |
バルセロナから日帰りでいける! 「聖地モンセラット」と「ダリの世界」への旅 |
田中次郎 |
124p |
歴史街道クイズ 「戦国検定!」 |
130p |
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特別付録「真田三代」イラスト壁紙・携帯待受画像ダウンロード |
132p |
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歴史街道・ロマンへの扉 明日香村 |
鶴田純也 |
134p |
江戸のスイーツを食べ歩く 第二十二回 人形町・甘味処 初音 小倉しるこ |
岸朝子(選) 逢坂剛(筆) |
136p |
大阪百景 摂河泉を紀行する 第十回 中河内 |
登野城弘(写真・文) |
141p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。