雑誌
歴史街道 2010年4月号
今月号の読みどころ
「三河武士の底力を、今こそ敵に見せてやろうぞ」。家康の気迫はたちどころに、四天王をはじめとする強悍無比の家臣団に伝わり、全軍が鯨波を上げました。今川、織田、武田、北条、そして羽柴…。戦国の群雄が鎬を削る中で、小勢力の徳川は常に寡兵で大敵に対することを余儀なくされてきました。しかし、ひと度「戦機到来」と断じれば、家康に迷いはありません。一心同体の家臣らと命運を賭けて、全力で難敵に挑み続けたのです。その姿はまさに「勝負師」。晩年の老獪なイメージばかりが強調されがちな家康ですが、それを覆す闘将・家康の真実の姿を描きます。第2特集は坂本龍馬の先輩と友人にあたる師弟が、なぜ幕末の京で暗殺に手を染めたのかを探る、「武市半平太と人斬り以蔵」です。
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家康の術中八苦 |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.39 |
北川景子 |
7p |
総力特集 勝負師・徳川家康 「機」を逃さず、すべてを賭けた男
総論 ひと度「機」至らば、逃げず、怯まず、勝負を打った男 |
童門冬二 |
14p |
ビジュアル1 10万の敵を小牧山城より睨む |
20p |
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ビジュアル2 羽柴勢を痛撃! 長久手の戦い |
22p |
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ビジュアル3 徳川四天王、見参! |
24p |
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勝負壱 松平家独立へ! 桶狭間を機に、今川家との訣別の断を下す |
江坂彰 |
26p |
コラム1 間隙をぬって織田・今川領を切り取る |
31p |
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勝負弐 「一歩も退くな」三河衆の武辺を信長に示すべく、姉川に臨む |
八尋舜右 |
32p |
コラム2 謙信との同盟に賭けたもの |
37p |
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勝負参 「勝敗は別、今は戦う時ぞ」 武人の意地を見せ信玄の待つ戦野へ |
永岡慶之助 |
38p |
コラム3 勝頼の鋭鋒をかわし続けて |
45p |
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ビジュアル4 「海道一の弓取り」へ! 苛烈な勝負の日々 |
46p |
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勝負肆 信長死す! 「伊賀越え」に主従が賭けた一か八かの敵中突破 |
江宮隆之 |
48p |
コラム4 激しい気性だった? 勝負師の素顔 |
53p |
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勝負伍 前に4万、後に1万…迫る北条軍を8千で翻弄した采配の冴え |
平山優 |
54p |
ビジュアル5 勝負師を支えた徳川16神将 |
58p |
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勝負陸 「我に勝算あり!」羽柴軍10万を局地戦で痛撃、ついに屈せず |
工藤章興 |
60p |
コラム5 天下に示した「我、屈せず!」 |
66p |
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岡崎・浜松に若き日の家康の面影を探して |
68p |
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小牧・犬山城砦MAP |
72p |
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長久手古戦場MAP |
74p |
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特集 幕末の京を震撼させた師弟 武市半平太と人斬り以蔵
勤王と暗殺…土佐の師弟は幕末に何をもたらしたか |
山村竜也 |
78p |
〔ビジュアル〕 大河ドラマ「龍馬伝」が描く半平太と以蔵 |
82p |
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先生のために…京の巷を血で染めて「人斬り」がゆく |
松田十刻 |
84p |
武市師弟を取り巻く人々 |
89p |
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一藩勤王を目指した「墨龍」、維新の種を蒔いて死す |
楠戸義昭 |
90p |
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第2次大戦秘話 OSSの秘密工作 第1回 ザワークラウト作戦 |
吉田一彦 |
95p |
連載小説 我、六道を懼れず 真田真幸 連戦記 第2回 |
海道龍一朗 |
100p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
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BOOKS・CINEMA |
112p |
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この著者に注目! 小前亮 |
114p |
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特別企画・昭和初期に酷似する世界不況、政治不安… 「戦前の日本」から今、学ぶべきこと |
渡部昇一 |
116p |
野の仏に会いにゆく 信州・修那羅の石仏を訪ねて |
中塚裕(写真) 八重野充弘(文) |
124p |
歴史街道クイズ 「戦国検定!」 |
130p |
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特別付録 「零戦52型」イラスト壁紙・携帯待受画像ダウンロード |
132p |
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歴史街道・ロマンへの扉 彦根 |
鶴田純也 |
134p |
江戸のスイーツを食べ歩く 最終回 明石町・塩瀬総本家本店 本饅頭 |
岸朝子(選) 逢坂剛(筆) |
136p |
湖国百景 近江路をゆく 第3回 比叡山麓 |
寿福滋(写真・文) |
141p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。