歴史街道
発売日
2010年10月6日
税込価格
660円
(本体価格600円)
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歴史街道 2010年11月号

今月号の読みどころ

未明から季節外れの大雪となった安政7年(1860)3月3日朝。将軍に上巳の節句を祝うべく登城する大名行列が続く中、江戸城桜田門近くの彦根藩邸の門扉が開き、丸に橘の紋の入った駕籠が現われました。大老井伊直弼です。その行列の行く手には、寒さと緊張に身を震わせながら、待ち構える18人の水戸浪士と薩摩浪士の姿がありました…。なぜ彼らは大老を襲撃したのか。そこには諸外国への幕府の対応をめぐる複雑な対立がありました。攘夷を掲げ、国内の結束を図る前水戸藩主徳川斉昭。秩序を第一に重んじる大老井伊直弼。そして幕命より朝命を選んだ浪士たち。日本の行く末を案じ、信じるもののために命を賭した男たちの桜田門外の変を描きます。第2特集は「山中鹿介の秘策」です。

公式サイト
今月号の目次
絵画、桜田門外の変
黒鉄ヒロシ
3p
この人に会いたい vol.46
堀北真希
7p



【総力特集】桜田門外の変 信じるもののために
《特別対談》
それぞれが「信念」と「覚悟」をもって立ち向かった時代
徳川斉正&井伊直岳
14p
ビジュアル1
井伊大老襲撃、そして幕末の動乱が始まった

22p
特別インタビュー
行く末を案じ、命を賭けた彼らの姿を伝えたい
大沢たかお
24p
愛民を専一にし「尊王敬幕」を貫く…治世の英傑が志したもの
童門冬二
26p
コラム1
諸国の志士が仰いだ正志斎と東湖

31p
15年の埋木舎時代に培われた「柔」と「一期一会」のこころ
渡辺恒一
32p
コラム2
まつかひありし…「国学の師」との出会い

37p
攘夷か開国か…内憂外患の危機に老公と大老が抱いていた思い
楠戸義昭
38p
ビジュアル2
開国と攘夷、改革と体制維持…それぞれの目指すもの

44p
激動の時代が生んだ政敵―斉昭・直弼人生年表

46p
「大政は関東に委任」密勅降下の変事に断固として臨んだ覚悟
八尋舜右
48p
コラム3
金子、高橋、関…改革を志した日々

53p
尊王か幕命か…勅諚をめぐり水戸藩分裂、そして浪士は奔った
松田十刻
54p
ビジュアル3
決行の朝、浪士たちが歩いた道

60p
安政七年上巳の節句、江戸城桜田門外…降り積もる雪を赤く染めて
永岡慶之助
62p
水戸浪士、斉昭、彦根藩士…男たちのそれから

70p






あなたはいくつわかる? 西日本の地名を「判じ絵」で読む

74p



【特集】山中鹿介の「秘策」――尼子家再興を賭けて
我が手で主家再興を果たす! 不屈の闘志を抱き続けた男
藤岡大拙
84p
ビジュアル
麒麟児の秘策! 出雲奪回を目指すあくなき戦い

88p
「尼子の旗を再び!」敵陣から脱出、破竹の勢いで因幡へ
工藤章興
92p
百倍の敵中に上月城孤立…出雲奪回を目指し激闘の果てに
江宮隆之
96p






【連載小説】
我、六道を懼れず 真田昌幸 連戦記 第9回
海道龍一朗
100p
「歴史街道」伝言板

110p
BOOKS・CINEMA

112p
この著者に注目!
久松文雄

114p
真実の日米衝突史―その歴史から何を学ぶべきか
第4回 絶対的排日移民法とブロック経済が導いたもの
渡部昇一
116p
きまぐれ探検 昭和なスケッチ
第6回 国分寺界隈
本山賢司
122p
オランダの黄金時代を今に伝える街 
     フェルメールが暮らした古都・デルフト
中塚 裕(写真・文)
125p
歴史街道クイズ 「戦国検定!」

130p
【特別付録】
「真田幸村」 イラスト壁紙・携帯待受画像ダウンロード

132p
歴史街道・ロマンへの扉

鶴田純也
134p
東京で味わう ふるさとの料理×うまい酒
第4回 長野県 釜揚げうどん
石田 千
136p
湖国百景 近江路をゆく
第10回 鈴鹿山麓・東近江
寿福 滋(写真・文)
141p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。