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歴史街道 2010年11月号
今月号の読みどころ
未明から季節外れの大雪となった安政7年(1860)3月3日朝。将軍に上巳の節句を祝うべく登城する大名行列が続く中、江戸城桜田門近くの彦根藩邸の門扉が開き、丸に橘の紋の入った駕籠が現われました。大老井伊直弼です。その行列の行く手には、寒さと緊張に身を震わせながら、待ち構える18人の水戸浪士と薩摩浪士の姿がありました…。なぜ彼らは大老を襲撃したのか。そこには諸外国への幕府の対応をめぐる複雑な対立がありました。攘夷を掲げ、国内の結束を図る前水戸藩主徳川斉昭。秩序を第一に重んじる大老井伊直弼。そして幕命より朝命を選んだ浪士たち。日本の行く末を案じ、信じるもののために命を賭した男たちの桜田門外の変を描きます。第2特集は「山中鹿介の秘策」です。
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絵画、桜田門外の変 |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.46 |
堀北真希 |
7p |
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【総力特集】桜田門外の変 信じるもののために
《特別対談》 それぞれが「信念」と「覚悟」をもって立ち向かった時代 |
徳川斉正&井伊直岳 |
14p |
ビジュアル1 井伊大老襲撃、そして幕末の動乱が始まった |
22p |
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特別インタビュー 行く末を案じ、命を賭けた彼らの姿を伝えたい |
大沢たかお |
24p |
愛民を専一にし「尊王敬幕」を貫く…治世の英傑が志したもの |
童門冬二 |
26p |
コラム1 諸国の志士が仰いだ正志斎と東湖 |
31p |
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15年の埋木舎時代に培われた「柔」と「一期一会」のこころ |
渡辺恒一 |
32p |
コラム2 まつかひありし…「国学の師」との出会い |
37p |
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攘夷か開国か…内憂外患の危機に老公と大老が抱いていた思い |
楠戸義昭 |
38p |
ビジュアル2 開国と攘夷、改革と体制維持…それぞれの目指すもの |
44p |
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激動の時代が生んだ政敵―斉昭・直弼人生年表 |
46p |
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「大政は関東に委任」密勅降下の変事に断固として臨んだ覚悟 |
八尋舜右 |
48p |
コラム3 金子、高橋、関…改革を志した日々 |
53p |
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尊王か幕命か…勅諚をめぐり水戸藩分裂、そして浪士は奔った |
松田十刻 |
54p |
ビジュアル3 決行の朝、浪士たちが歩いた道 |
60p |
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安政七年上巳の節句、江戸城桜田門外…降り積もる雪を赤く染めて |
永岡慶之助 |
62p |
水戸浪士、斉昭、彦根藩士…男たちのそれから |
70p |
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あなたはいくつわかる? 西日本の地名を「判じ絵」で読む |
74p |
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【特集】山中鹿介の「秘策」――尼子家再興を賭けて
我が手で主家再興を果たす! 不屈の闘志を抱き続けた男 |
藤岡大拙 |
84p |
ビジュアル 麒麟児の秘策! 出雲奪回を目指すあくなき戦い |
88p |
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「尼子の旗を再び!」敵陣から脱出、破竹の勢いで因幡へ |
工藤章興 |
92p |
百倍の敵中に上月城孤立…出雲奪回を目指し激闘の果てに |
江宮隆之 |
96p |
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【連載小説】 我、六道を懼れず 真田昌幸 連戦記 第9回 |
海道龍一朗 |
100p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
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BOOKS・CINEMA |
112p |
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この著者に注目! 久松文雄 |
114p |
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真実の日米衝突史―その歴史から何を学ぶべきか 第4回 絶対的排日移民法とブロック経済が導いたもの |
渡部昇一 |
116p |
きまぐれ探検 昭和なスケッチ 第6回 国分寺界隈 |
本山賢司 |
122p |
オランダの黄金時代を今に伝える街 フェルメールが暮らした古都・デルフト |
中塚 裕(写真・文) |
125p |
歴史街道クイズ 「戦国検定!」 |
130p |
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【特別付録】 「真田幸村」 イラスト壁紙・携帯待受画像ダウンロード |
132p |
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歴史街道・ロマンへの扉 津 |
鶴田純也 |
134p |
東京で味わう ふるさとの料理×うまい酒 第4回 長野県 釜揚げうどん |
石田 千 |
136p |
湖国百景 近江路をゆく 第10回 鈴鹿山麓・東近江 |
寿福 滋(写真・文) |
141p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。