雑誌
歴史街道 2010年12月号
今月号の読みどころ
その報せは、衝撃とともに京の町を走りました。慶応3年(1867)11月15日夜、京都河原町の近江屋において、土佐の坂本龍馬が中岡慎太郎とともに何者かに斬殺されたのです。下手人はいまだ不明。当初、土佐藩から疑われたのは新選組でした。ところが、奇妙な風説が流れます。「坂本を害し候も薩人なるべく候」「龍馬を刺すは土州人なり」…。龍馬の同志の薩摩藩、あるいは母国・土佐藩の刺客だというのです。なぜこんな噂が流れたのでしょう。明治に見廻組隊士2人が自供し、現在では彼らを実行犯とする説が有力ですが、黒幕の存在を含め今なお多くの説が語られます。本特集では暗殺がどんな政情下で起きたのかを浮き彫りにしつつ、真相を探ります。第2特集は「山県昌景の吶喊」です。
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近江屋行き、タイムマシン |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.47 |
堺 雅人&仲間由紀恵 |
7p |
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【総力特集】龍馬暗殺 その時、何が起きたのか
序論 くつがえる「通説」と「諸説」… 誰が龍馬を斬ったのか |
菊地 明 |
14p |
ビジュアル1 近江屋の凶変! 維新を目前にして… |
22p |
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福山雅治が語る 大河ドラマ「龍馬伝」で伝えたかったこと |
24p |
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武力倒幕か無血革命か… 路線堅持の薩摩と割れる土佐の間で |
楠戸義昭 |
26p |
ビジュアル2 誰もが龍馬を狙っていた ――暗殺前夜の相関図 |
32p |
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[京都見廻組説] 彼らは真犯人以外知り得ない事実を 語っていた |
菊地 明 |
34p |
[薩摩藩説] 「不幸中の大幸なり」 もう一つの暗殺が示すもの |
江宮隆之 |
40p |
私はこう解く! 執筆者の大胆推理 |
45p |
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日本分割の危機… 大政奉還をイギリスとフランスはどう見たか |
徳川家広 |
46p |
慶応三年 龍馬年表 |
50p |
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知られざる慶喜の巻き返し! 窮した薩摩の最後の一手とは |
河合 敦 |
52p |
まだまだある疑惑の数々 |
57p |
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ビジュアル3 龍馬が駆けた幕末京都MAP |
60p |
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時代のうねりの真っ只中で、 「自らの役割」を果たした男 |
童門冬二 |
62p |
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【特集】敵が畏怖した武田の赤備え 山県昌景の吶喊
柿崎隊を押し返す! 川中島最前線を死守した短くの闘将 |
平山 優 |
78p |
コラム 信長率いる四万を撃退!家中の軋轢の中で |
83p |
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ビジュアル 武田軍に山県あり! 常に最前線を担った赤備え |
84p |
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「一人残らず踏み潰せ!」 赤備えの逆襲、家康本陣を両断す |
工藤章興 |
86p |
敵深くへの突進こそ我が本領… ひたすら武田を守るために |
仲村 龍 |
90p |
重巡インディアナポリスの悲劇 第1回 伊五八潜との運命の邂逅 |
吉田一彦 |
95p |
[連載小説] 我、六道を懼れず 真田昌幸 連戦記 第10回 |
海道龍一朗 |
100p |
『歴史街道』伝言板 |
110p |
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BOOKS・CINEMA |
112p |
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この著者に注目! 高橋克彦 |
114p |
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真実の日米衝突史―その歴史から何を学ぶべきか 第5回 日米開戦「回避」の道を閉ざしたもの |
渡部昇一 |
116p |
きまぐれ探検 昭和なスケッチ 第7回 平井界隈 |
本山賢司 |
122p |
オスティア・アンティーカとエウル 「ローマ郊外の休日」を楽しむ |
田中次郎 |
125p |
歴史街道クイズ 「戦国検定!」 |
130p |
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特別付録 「寺田屋の龍馬」 イラスト壁紙・携帯待受画像ダウンロード |
132p |
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歴史街道◎ロマンへの扉 坂本 |
鶴田純也 |
134p |
東京で味わう ふるさとの料理×うまい酒 第5回 高知県 皿鉢料理 |
石田 千 |
136p |
湖国百景 近江路をゆく 第11回 長浜 |
寿福 滋(写真・文) |
141p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。