歴史街道
発売日
2010年11月6日
税込価格
660円
(本体価格600円)
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歴史街道 2010年12月号

今月号の読みどころ

その報せは、衝撃とともに京の町を走りました。慶応3年(1867)11月15日夜、京都河原町の近江屋において、土佐の坂本龍馬が中岡慎太郎とともに何者かに斬殺されたのです。下手人はいまだ不明。当初、土佐藩から疑われたのは新選組でした。ところが、奇妙な風説が流れます。「坂本を害し候も薩人なるべく候」「龍馬を刺すは土州人なり」…。龍馬の同志の薩摩藩、あるいは母国・土佐藩の刺客だというのです。なぜこんな噂が流れたのでしょう。明治に見廻組隊士2人が自供し、現在では彼らを実行犯とする説が有力ですが、黒幕の存在を含め今なお多くの説が語られます。本特集では暗殺がどんな政情下で起きたのかを浮き彫りにしつつ、真相を探ります。第2特集は「山県昌景の吶喊」です。

公式サイト
今月号の目次
近江屋行き、タイムマシン
黒鉄ヒロシ
3p
この人に会いたい vol.47
堺 雅人&仲間由紀恵
7p



【総力特集】龍馬暗殺 その時、何が起きたのか
序論
くつがえる「通説」と「諸説」…
誰が龍馬を斬ったのか
菊地 明
14p
ビジュアル1 
近江屋の凶変! 維新を目前にして…

22p
福山雅治が語る
大河ドラマ「龍馬伝」で伝えたかったこと

24p
武力倒幕か無血革命か…
路線堅持の薩摩と割れる土佐の間で
楠戸義昭
26p
ビジュアル2 
誰もが龍馬を狙っていた
――暗殺前夜の相関図

32p
[京都見廻組説]
彼らは真犯人以外知り得ない事実を
語っていた
菊地 明
34p
[薩摩藩説]
「不幸中の大幸なり」
もう一つの暗殺が示すもの
江宮隆之
40p
私はこう解く! 執筆者の大胆推理

45p
日本分割の危機…
大政奉還をイギリスとフランスはどう見たか
徳川家広
46p
慶応三年
龍馬年表

50p
知られざる慶喜の巻き返し!
窮した薩摩の最後の一手とは
河合 敦
52p
まだまだある疑惑の数々

57p
ビジュアル3 
龍馬が駆けた幕末京都MAP

60p
時代のうねりの真っ只中で、
「自らの役割」を果たした男
童門冬二
62p



【特集】敵が畏怖した武田の赤備え 山県昌景の吶喊
柿崎隊を押し返す!
川中島最前線を死守した短くの闘将
平山 優
78p
コラム 
信長率いる四万を撃退!家中の軋轢の中で

83p
ビジュアル 
武田軍に山県あり!
常に最前線を担った赤備え

84p
「一人残らず踏み潰せ!」
赤備えの逆襲、家康本陣を両断す
工藤章興
86p
敵深くへの突進こそ我が本領…
ひたすら武田を守るために
仲村 龍
90p
重巡インディアナポリスの悲劇
第1回 伊五八潜との運命の邂逅
吉田一彦
95p
[連載小説] 
我、六道を懼れず 真田昌幸 連戦記 
第10回
海道龍一朗
100p
『歴史街道』伝言板

110p
BOOKS・CINEMA

112p
この著者に注目!
高橋克彦

114p
真実の日米衝突史―その歴史から何を学ぶべきか
第5回 日米開戦「回避」の道を閉ざしたもの
渡部昇一
116p
きまぐれ探検 昭和なスケッチ
第7回 平井界隈
本山賢司
122p
オスティア・アンティーカとエウル 
「ローマ郊外の休日」を楽しむ
田中次郎
125p
歴史街道クイズ 「戦国検定!」

130p
特別付録
「寺田屋の龍馬」
イラスト壁紙・携帯待受画像ダウンロード

132p
歴史街道◎ロマンへの扉
坂本
鶴田純也
134p
東京で味わう ふるさとの料理×うまい酒
第5回 高知県 皿鉢料理
石田 千
136p
湖国百景 近江路をゆく
第11回 長浜
寿福 滋(写真・文)
141p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。