雑誌
歴史街道 2011年9月号
今月号の読みどころ
戦国最後の大戦になる…それは大坂方、関東方両軍の将兵ともに承知していました。大坂夏の陣です。諸将の胸にはそれぞれの思いが去来します。六条河原に起き伏す身から再び采配を振るう機会を得て、すべてを賭ける後藤又兵衛。祖父・父以来、徳川に負け知らずの兵法をもって、乾坤一擲の勝負に挑む真田幸村。関ケ原の雪辱を果たすことに燃える長宗我部盛親、毛利勝永…。一方、関東方にも武辺者はいました。傾奇者の血を騒がせる水野勝成。槍一本の武功に賭ける渡辺勘兵衛…。両軍の将の思いは「戦国を生きた武人の証として、最後の舞台に真の戦ぶりを見せる」という一事に尽きました。戦国最大最後の激闘の中で男たちが見せた「武士の魂」を描きます。第二特集は「平泉と奥州藤原氏」です。
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人生夏の陣 |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.56 |
仲里依紗 |
7p |
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【総力特集】 戦国で最も熱い二日間 大坂夏の陣 「武士の魂」ここにあり
総論 豊臣逆転の勝算あり! 天下人を決する戦国最大最後の戦い |
北川 央 |
14p |
ビジュアル1 「敵を引きつけよ!」毛利勝永の奮戦、阿修羅の如し |
20p |
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ビジュアル2 鬼小十郎を一蹴! 真田の赤備え、誉田をゆく |
22p |
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ビジュアル3 戦場の出で立ち! 大坂方主将愛用の武具 |
24p |
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東西手切れ、冬の陣…双方の思惑と誤算の果て、ついに最終決戦へ |
小和田哲男 |
26p |
ビジュアル4 15万の大敵を迎撃! 夏の陣激闘の軌跡 |
30p |
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槍の又兵衛と鬼日向…因縁の古強者二人、曙光の道明寺を揺るがす |
永岡慶之助 |
34p |
豪傑たちの咆哮! 闘将列伝前編 |
江宮隆之 |
40p |
朝露の八尾・若江…かつての君臣相搏つ激闘の中、男たちが貫いたもの |
中路啓太 |
44p |
年表・夏の陣への道 |
53p |
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特別インタビュー その行動力を、森小弁やモリ大統領も受け継いでいます |
山本敦夫 |
54p |
空前の戦いに正々堂々と挑んだ男たち…そんな魅力を伝えたい |
有栖川有栖 |
56p |
決戦の秋来たれり 闘将列伝後編 |
江宮隆之 |
58p |
狙うは家康の首一つ! 敵を砕く勝永の吶喊、幸村は紅の疾風と化す |
海道龍一朗 |
62p |
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【特集】平泉と奥州藤原氏 ―「黄金楽土」はなぜ生まれたのか
現世浄土を目指した理想郷・平泉MAP |
74p |
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「奥州に現世浄土を…」万人平等を実現した平泉の奇跡 |
高橋克彦 |
78p |
ビジュアル 黄金楽土・平泉の全容 |
84p |
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「わしらの国をつくる」清衡が中尊寺建立に託した願い |
中津文彦 |
86p |
コラム 朝廷と源氏がもたらした前九年の戦禍 |
91p |
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戦うか否か…頼朝の横車に秀衡、泰衡それぞれの決断 |
松田十刻 |
92p |
年表・奥州藤原氏の興亡 |
98p |
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[連載小説]真田昌幸 連戦記 第19回 我、六道を懼れず |
海道龍一朗 |
100p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
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BOOKS・CINEMA |
112p |
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この著者に注目! 真保裕一 |
114p |
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駐日米大使グルーの昭和史 ―天皇を敬慕し、開戦回避に尽くしたアメリカ人 第6回 二・二六事件のヒロイン |
太田尚樹 |
116p |
きまぐれ探検 昭和なスケッチ 第16回 人形町界隈 |
本山賢司 |
122p |
風船爆弾の真実 第1回 福島第一原発上空を窺うU-2 |
吉田一彦 |
126p |
歴史街道クイズ 「戦国検定!」 |
132p |
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歴史街道・ロマンへの扉 中宮寺 |
鶴田純也 |
134p |
東京で味わう ふるさとの料理×うまい酒 第14回 北海道 ジンギスカン |
石田 千 |
136p |
続・自転車紀行 シルクロードをゆく 第8回 エスファハーンからテヘランへ |
長澤法隆(写真・文) |
141p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。