雑誌
歴史街道 2011年12月号
今月号の読みどころ
戦艦八隻を中核とするバルチック艦隊三十八隻を、東郷平八郎率いる連合艦隊は「丁字戦法」をもって見事に破った…。司馬遼太郎の小説『坂の上の雲』などで、日本海海戦は「丁字戦法」により劇的な勝利を収めたと信じられてきました。しかし実際には「丁字戦法」は使われておらず、代わりに連合艦隊は新たな戦法に基づく作戦を実施する計画だったのです。ところが…。天才参謀秋山真之らによる計算され尽くした作戦のイメージが強い日本海海戦で、連合艦隊は実は重大な誤算に幾度も直面していました。危機的状況の中で、連合艦隊の将兵はいかにこれを撥ね退け、「完全勝利」を導き出したのか。知られざる日本海海戦の真実を描きます。第二特集は「古都の紅葉『隠れ名所』を訪ねる」です。
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日本海海戦の、真実の、本当の、まこと |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.59 |
多部未華子 |
7p |
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【総力特集】 日本海海戦の真実 「完全勝利」を導いた明治の魂
総論 「丁字戦法」封印! 誤算続きの中、なぜ完勝できたのか |
戸高一成 |
14p |
ビジュアル1 敵砲弾の中、「東郷ターン」敢行! |
20p |
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ビジュアル2 栄光の旗艦「三笠」の全容 |
22p |
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ビジュアル3 敵を撃滅せんとす! 連合艦隊の主力 |
24p |
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ビジュアル4 極東へ! ロシア帝国の栄光を担う戦艦群 |
26p |
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丁字失敗…司令部を愕然とさせた黄海海戦から学んだもの |
松田十刻 |
28p |
コラム 世界を震撼させた「下瀬火薬」と「伊集院信管」 |
33p |
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バルチック艦隊を迎え撃つ連合艦隊…総合戦闘力を徹底比較する |
三野正洋 |
34p |
ビジュアル5 秋山が描く作戦の鍵「連繋機雷」 |
40p |
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敵は必ず対馬に来る! 迷いを打ち払った「不動心」の海将のひと言 |
中村彰彦 |
42p |
年表 運命の決戦までの道のり |
47p |
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祖国のために…敵艦隊の動向を報せた世界各地の日本人たち |
平間洋一 |
48p |
取舵一杯! 不運な偶然が重なる中、東郷は非常の決断を下す |
赤城 毅 |
50p |
我に続け! 麾下の参謀の眼を信じ、上村艦隊は独断で追撃へ |
秋月達郎 |
56p |
ビジュアル6 肉を切らせて骨を断つ! 勝負を決した敵前大回頭 |
62p |
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明治日本の「奇跡の勝利」は、世界に何をもたらしたか |
山内昌之 |
64p |
「敵艦見ユ」…島津源蔵の蓄電池が果たした勝利への無線通信 |
上山明博 |
70p |
記念艦「三笠」で、日本人の誇りを取り戻してほしい |
佐藤 雅 |
74p |
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【特集】 京都人の密かな愉しみ! 古都の紅葉「隠れ名所」を訪ねる
その壱 利休の侘びが深まる大徳寺塔頭 茶心の道 |
柏井 壽 |
80p |
その弐 牛車が通った賀茂の社も彩られ 源氏物語の道 |
柏井 壽 |
84p |
その参 東山のせせらぎで心を洗う 錦秋白川の道 |
柏井 壽 |
88p |
ビジュアル 京都人オススメ! 紅葉「隠れ名所」散策MAP |
92p |
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風船爆弾の真実 最終回 動顛するアメリカ |
吉田一彦 |
95p |
[連載小説]真田昌幸 連戦記 第22回 我、六道を懼れず |
海道龍一朗 |
100p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
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BOOKS・CINEMA |
112p |
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この著者に注目! 上杉和彦 |
114p |
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駐日米大使グルーの昭和史 ―天皇を敬慕し、開戦回避に尽くしたアメリカ人 第9回 ヘレン・ケラー来日と若き宰相 |
太田尚樹 |
116p |
きまぐれ探検 昭和なスケッチ 第19回 立石界隈 |
本山賢司 |
122p |
日露戦争の舞台・南満州を旅する ―旅順、そして奉天へ |
田中次郎 |
126p |
歴史街道クイズ 「戦国検定!」 |
132p |
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歴史街道・ロマンへの扉 天理 |
鶴田純也 |
134p |
東京で味わう ふるさとの料理×うまい酒 第17回 東京都 ねぎま鍋 |
石田 千 |
136p |
続・自転車紀行 シルクロードをゆく 第11回 タブリーズからカルスへ |
長澤法隆(写真・文) |
141p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。