雑誌
歴史街道 2014年8月号
今月号の読みどころ
「非凡な戦闘機乗りであり、いまだ無垢な少年の面影を残した愛すべき普通の若者」。戦場カメラマンからそう評されたのがラバウルのトップエース、西澤廣義です。昭和18年(1943)、最前線の地・ニューブリテン島ラバウルでは、物量に勝る敵を相手に日々、海軍航空隊が互角以上の戦いを続けていました。彼らこそが「ラバウル航空隊」と呼ばれる精鋭たちであり、その象徴の一人が西澤でした。本特集では「戦闘行動調書」に記された西澤らの撃墜戦果を、敵の損害記録と突き合わせた結果見えてきた零戦と搭乗員たちの強さや、家族や周辺の人々の証言も交えながら「ラバウル航空隊」と不世出のエースの不屈の闘志を描きます。
第二特集は大船鉾が復活する、「あなたの知らない祇園祭」です。
第二特集は大船鉾が復活する、「あなたの知らない祇園祭」です。
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両雄、並び立つ雲の上 |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.91 |
玉木 宏&石原さとみ |
7p |
総力特集 西澤廣義とラバウル航空隊 海軍最強零戦隊とエースの闘志
総論 零戦は決して負けていない…記録が証明するエースの凄み |
梅本 弘 |
14p |
ビジュアル1 敵を蹴散らす! トップエースの技の冴え |
20p |
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ビジュアル2 西澤の愛機、零式艦上戦闘機22型 |
22p |
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ビジュアル3 不撓不屈! 台南航空隊の精鋭たち |
24p |
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ビジュアル4 壮絶な鍔迫合! ソロモン、ニューギニアの戦い |
26p |
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今日も度肝を抜いてくれる! 精鋭揃いの最強台南空の前に敵なし |
秋月達郎 |
28p |
コラム1 ラバウルを彩った主要部隊 |
35p |
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なぜ最強を謳われた? ガ島出撃の理由は? Q&Aラバウル航空隊 |
戸高一成 |
36p |
トップエースの軌跡・西澤廣義人生年表 |
41p |
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幾多のエースを生んだ傑作戦闘機・零戦が秘める、3つの長所とは |
三野正洋 |
42p |
コラム2 戦闘行動調書が記す西澤の戦果 |
47p |
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ラバウル航空隊の主軸! 二〇四空かく戦えり |
48p |
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捲土重来! 再びのラバウルで苛酷な邀撃戦の中、空戦の技が冴える |
武田信行 |
50p |
激しい闘志を内に秘めつつ、家族や仲間を思う一人の若者の素顔 |
武田信行 |
56p |
零戦を駆ったサムライ! ラバウルエース列伝 |
62p |
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ビジュアル5 伝説を生んだ海鷲たちの愛機 |
64p |
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ビジュアル6 零戦と死闘を演じた好敵手たち |
66p |
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「よくぞ…」万感の特攻機直掩、そしてラバウル魂は永遠に |
松田十刻 |
68p |
夏の京都を愉しむ あなたの知らない祇園祭
祇園祭「山鉾・神輿」巡行MAP |
74p |
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吉符入り、山鉾建て、鱧料理…高揚感を味わう |
柏井 壽 |
78p |
ビジュアル 150年ぶりに復活! 大船鉾の勇姿 |
82p |
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祭の起源は? 山と鉾の違いは? 祇園祭Q&A |
森谷尅久 |
84p |
特別インタビュー 大船鉾復興にかける四条町町衆の想い |
87p |
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神幸祭、無言詣、後祭…熱気と華やぎの中で |
柏井 壽 |
88p |
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XX ダブルクロス 史上最大の欺瞞作戦 第1回 二重スパイ機関の誕生 |
吉田一彦 |
94p |
我、六道を懼れず 真田昌幸 連戦記 立国篇 第15回 |
海道龍一朗 |
100p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
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BOOKS・CINEMA |
112p |
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この著者に注目! 茂木誠 |
114p |
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大東亜戦争写真紀行 世界で感謝された日本人 第4回 今こそ学ぶべき正しい日本史がある国・台湾 |
文・写真 井上和彦 |
116p |
お江戸ぶらり散歩 あの日、あの時、この場所で 第5回 ペリー来航 |
文・絵 堀口茉純 |
122p |
化け物、幽霊、妖術使い… 江戸の絵師が描いた「妖怪」たち |
126p |
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歴史街道脇本陣 |
131p |
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歴史街道・ロマンへの扉 瀬田の唐橋 |
林宏樹 |
134p |
江戸の料理再現づくし 第24回 どじょう鍋・まぐろの山かけ |
向笠千恵子 料理再現・福田浩 |
136p |
近江花伝 第7回 伊吹山 円空の面影を宿す石仏 |
写真・文 寿福 滋 |
141p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。