雑誌
歴史街道 2014年10月号
今月号の読みどころ
「欧米列強の侵略からアジアを守るには、まず朝鮮が清国から独立し、近代化した清国・朝鮮と協力することが不可欠」。そのために日本が清と戦ったのが日清戦争でした。しかし清に勝ち、朝鮮の独立を認めさせたものの、日本が望んだ両国との協力関係は得られません。なぜなら清は裏でロシアと結んで三国干渉を仕掛け、日本が干渉に屈すると、朝鮮はこれを侮ってロシアに擦り寄ったからです。日本人の落胆をよそに、超大国ロシアは勢力を拡大、満洲全土、さらに朝鮮半島を窺いました。かくして明治37年(1904)、明治日本は最大の試練を迎えることになるのです。清国・朝鮮との連携が望めぬ中、決然と起った明治人の気概を描きます。第二特集は「Q&A 古墳めぐりを楽しむ」です。
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その後の謎を解く鍵としての日露戦争 |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.93 |
吉高由里子 |
7p |
総力特集 清国の密約、朝鮮の混迷… 日露開戦 日本人はなぜ決断したのか
総論 日清戦争から10年…「維新の総決算」に決然と挑んだ明治人の魂 |
渡辺利夫 |
14p |
ビジュアル1 「『三笠』を買え!」権兵衛の背中を押したひと言 |
20p |
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ビジュアル2 敵を撃滅せんとす! 連合艦隊の主力「六・六艦隊」 |
22p |
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ビジュアル3 清国・朝鮮の混迷とロシアの野望 |
24p |
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李鴻章が策謀した三国干渉と露清密約…国民国家への道は遥かに遠く |
宮脇淳子 |
26p |
コラム1 「臥薪嘗胆」に見る日本と清国の違い |
31p |
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ビジュアル4 戯画「公園の各国児童」が描く国際情勢 |
32p |
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日本を侮りロシアの傀儡へ…「事大主義」が近代化への芽を摘み取る |
呉善花 |
34p |
コラム2 正鵠を射ていた「脱亜論」 |
39p |
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鉄道敷設、満洲を不法占拠…南下を続けるロシアの魔手は朝鮮半島へ |
松田十刻 |
40p |
コラム3 シベリア鉄道とロシアの南下政策 |
45p |
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日露協商か、日英同盟か…戦争回避の道を模索し続けた伊藤の戦い |
河島順一郎 |
46p |
コラム4 もし日露開戦を回避していたら… |
51p |
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年表・日本の外交交渉は実らず…日露開戦への道 |
52p |
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日本人は信頼できる…北清事変を機に、小村・林は日英同盟締結へ |
江宮隆之 |
54p |
コラム5 勇気と大胆…各国が信頼した日本兵 |
59p |
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ビジュアル5 日本人とならば…武士道が結んだ奇跡の同盟 |
60p |
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巨大な敵を前に、日本人が「一致協力」で描いたグランドデザイン |
平間洋一 |
62p |
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まりこふんがご案内! Q&A古墳めぐりを楽しむ あなたの知らない「コーフン」の世界へ
第1部 なぜ鍵穴形? 内部はどうなってる? 古墳の謎と魅力に思わずコーフン! |
まりこふん |
76p |
ビジュアル ワンダ墳! ビューティ墳! まりこふん推しの古墳ベスト22 |
まりこふん |
82p |
第2部 事前準備は? 見学のお作法は? 訪問すれば古墳は墳タスティック! |
まりこふん |
87p |
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最後まで諦めなかった男…「新幹線の父」十河信二 |
秋月達郎 |
122p |
特別グラビア |
中井貴一 |
126p |
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お江戸ぶらり散歩 あの日、あの時、この場所で 第7回 新吉原開業 |
文・絵 堀口茉純 |
70p |
XX ダブルクロス 史上最大の欺瞞作戦 第3回 成功した二人の二重スパイ |
吉田一彦 |
94p |
真田昌幸 連戦記 立国篇 我、六道を懼れず 第17回 |
海道龍一朗 |
100p |
大東亜戦争写真紀行 世界で感謝された日本人 第6回 苛烈な独立戦争を支えた日本軍人とその「遺伝子」・ベトナム |
文・写真 井上和彦 |
116p |
歴史街道・ロマンへの扉 發光院 |
林 宏樹 |
134p |
江戸の料理再現づくし 第26回 甘鯛のみそ漬・芋なます |
向笠千恵子 料理再現・福田 浩 |
136p |
近江花伝 第9回 大津 芭蕉が眠る義仲寺 |
写真・文 寿福 滋 |
141p |
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「歴史街道」伝言板 「歴史街道」伝言板 |
110p |
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BOOKS・CINEMA BOOKS・CINEMA |
112p |
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この著者に注目! 仁志耕一郎 |
114p |
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歴史街道脇本陣 |
131p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。