雑誌
歴史街道 2017年5月号
今月号の読みどころ
「敵の兵力は限りがない。我ら幕府方に分がないことは百も承知。だが、俺は断じて降伏しない」。明治2年(1869)5月、新政府軍の箱館総攻撃を迎えても、土方歳三は全く動じませんでした。彼はなぜ最後まで戦い続けたのか。その理由は、彼にとって新選組とは何であったのかを知らなければわかりません。新選組の隊旗は「誠」。そこには局長近藤勇や副長土方歳三の理想が込められていました。新選組は誠の武士を目指し、京の治安を守り、幕府のために働くと。しかし幕府を倒した新政府軍は、近藤を罪人として処刑、新選組を泥足で踏みにじりました。その時から歳三の徹底抗戦が始まるのです。歳三が最後まで守り抜こうとしたものは何かを探ります。第二特集は「1919 パリ講和会議」です。
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土方歳三のダンディズム |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.124 |
有村架純 |
7p |
総力特集 新選組副長 土方歳三 なぜ戦い続けたのか
総論 「誠」の武士の生き様を見せてやる! 新選組副長が守り抜いたもの |
山村竜也 |
16p |
ビジュアル1 よみがえる歳三 |
22p |
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ビジュアル2 この時代に老いぼれを見たら「生き残り」と思え |
24p |
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剣の修行、上洛と残留、芹沢粛清…Q&A 新選組誕生までの日々 |
今川美玖 |
26p |
人生年表・新選組誕生まで |
31p |
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洛陽幻夢…元治元年夏、三条池田屋の死闘で歳三は何を斬ったのか |
會川 昇 |
32p |
コラム1 「文久三年十二月の隊士名簿」が語るもの |
37p |
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禁令違反は切腹…浪士らを最強の組織に変えた「隊規」と「小隊」編制とは |
菊地 明 |
38p |
機動力を求めて…編制の変遷 |
43p |
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ビジュアル3 動乱の京…市中巡察の日々 |
44p |
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「ここで割腹するは犬死に」失意の盟友を支え、勝沼から運命の流山へ |
伊東成郎 |
46p |
コラム2 発見! 三隊士の顔写真 |
51p |
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一人になっても俺は戦う! 近藤への仕打ちを許さず、畏友とも別れて |
秋月達郎 |
52p |
コラム3 「殺生与奪の権」を総督に与えるなら |
57p |
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ビジュアル4 誠の旗は北へ…徹底抗戦の軌跡 |
58p |
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誠実な人柄と信念を曲げない生き方…子孫から見た歳三の横顔 |
土方 愛 |
60p |
「退く者があれば斬る」蝦夷地を席捲した常勝将軍、二股口を鉄壁の備えに |
山村竜也 |
62p |
あの人の戦う姿が真実を語っていた…新選組の「誠」は死なず |
秋月達郎 |
67p |
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AKB48と学ぶ! 四十七都道府県 この偉人を知っている? 第10回 関東〈後編〉 |
河合敦×太田奈緒 |
74p |
1919 パリ講和会議 世界に訴えた「人種差別撤廃」
アメリカの移民制限は理不尽…日本が守り抜いた「理念」とは |
井上寿一 |
80p |
コラム 反対せず、再考を促す…粘り強い交渉を育んだもの |
85p |
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ビジュアル 鍵を握る豪州…なぜ米英は反対にまわったのか |
86p |
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「人種的偏見を除去すべき」牧野らの獅子奮迅の働きの末に |
松田十刻 |
88p |
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日本大空襲 「無差別戦略爆撃」の真実 第1回 ドゥーリトル隊空襲の衝撃 |
吉田一彦 |
94p |
連載小説 果てなき図面 帝国ホテル建築物語 第5回 作図の章 |
植松三十里 |
100p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
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BOOKS・CINEMA |
112p |
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この著者に注目! 小林和幸 |
114p |
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世界で出会った「日本人の魂」~取材紀行から~ 第9回 バルト三国 |
早坂 隆 |
116p |
トーチカも大砲もリユース? 知られざる孤島・ナウルに日本軍の戦跡を訪ねて |
笹 幸恵 |
120p |
特別グラビア |
高橋ひかる |
126p |
歴史街道脇本陣 |
131p |
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歴史街道・ロマンへの扉 日根荘遺跡 |
林 宏樹 |
134p |
女子高生女優・北村優衣がゆく! 老舗の「味」と「歴史」を体験レポート 第2回 言問団子 |
136p |
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小笠原遥か 第4回 母島 |
写真・文 冨田マスオ |
141p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。