雑誌
歴史街道 2017年9月号
今月号の読みどころ
東西両軍15万が激突した「天下分け目の決戦」――。そう語られるのが、慶長5年(1600)の関ケ原の戦いです。この大戦(おおいくさ)に際して、両軍を率いた徳川家康と石田三成は言わずもがな、美濃関ケ原の戦場に臨んだ武将たちは誰しもが、自分の信じるものに従って出所進退を決めました。ある者は天下泰平のために。ある者は義を貫くために。あるいは、主君のために、武士の意地のために、家を守るために、友情に報いるために……。そこにあったのは、必ずしも「生き残る可能性の高い、勝ち馬に乗ろう」という姿勢ばかりではありませんでした。運命を分ける決戦にあたり、見事な決断、見事な振る舞いをした男たちの生き方、気概を描いた特集です。
その他の内容は、150年前、大政奉還が起きた時の各藩の動きを紹介した「江戸三百藩の明治維新」を特集2で取り上げています。
その他の内容は、150年前、大政奉還が起きた時の各藩の動きを紹介した「江戸三百藩の明治維新」を特集2で取り上げています。
公式サイト | ![]() |
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日本人にとっての関ケ原合戦 |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.128 |
岡田准一 |
7p |
特集1 関ケ原 己が信じるもののために
総論 三成の想い、毛利の思惑、そして家康の土壇場力 |
葉室 麟 |
14p |
ビジュアル1 東軍西軍全国マップ |
20p |
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インタビュ― 彼らの「無念」を描くために、僕はメガホンを握った |
原田眞人 |
22p |
特別インタビュー “新しいトレンド”を見極めていた男たちの闘い ◆小早川秀秋と大谷吉継 |
冲方 丁 |
24p |
ビジュアル2 決戦当日の布陣図 |
30p |
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徳川の世を切り拓いた、命をかけた抜け駆け ◆井伊直政 |
近衛龍春 |
32p |
調略は成るも、ただ一つの気がかりは父・如水 ◆黒田長政 |
髙橋直樹 |
36p |
「横槍に屈せず」正道を歩んだ男が起こした奇跡 ◆宇喜多秀家 |
木下昌輝 |
40p |
加藤清正・福島正則・加藤嘉明・片桐且元・糟屋武則・脇坂安治・平野長泰 賤ケ岳七本槍、それぞれの出処進退 |
嶋津義忠 |
45p |
船上での邂逅…勇将二人が貫いた「武家の誉れ」 ◆島津義弘と立花宗茂 |
天野純希 |
48p |
コラム1 [東軍]果敢に籠城した男たち |
53p |
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その日、歴史が動き、「近代日本の礎」が築かれた |
山内昌之 |
54p |
コラム2 [西軍]動くに動けなかった男たち |
59p |
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特別インタビュー マーケティングのカリスマが分析! “関ケ原前夜”の今こそ、家康の「勝利の法則」に学べ |
神田昌典 |
60p |
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徳川政権を支え、日本を救った「青い目のサムライ」 |
逸見道郎 |
67p |
「忘れられた戦場」ペリリュー島を訪ねて |
将口泰浩 |
72p |
終戦二日前、九十九里のある駅での悲劇が伝えるもの |
上島嘉郎 |
76p |
特集2 大政奉還150年 江戸三百藩の明治維新
佐幕か倒幕か… 知られざる苦悩と決断、そして数奇な運命 |
楠戸義昭 |
82p |
ビジュアルデータ 戊辰戦争での藩別石高「増減」ランキング |
90p |
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日本大空襲 「無差別戦略爆撃」の真実 第5回 B-29爆撃隊司令官の更迭 |
吉田一彦 |
94p |
連載小説 果てなき図面 帝国ホテル建築物語 第9回 石と土の章 |
植松三十里 |
100p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
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BOOKS・CINEMA |
112p |
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この著者に注目! 鹿島茂 |
114p |
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AKB48と学ぶ! 四十七都道府県 この偉人を知っている? 第14回 中部〈中編〉 |
河合 敦×太田奈緒 |
118p |
年間購読のご案内 |
122p |
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宮部みゆき作品で味わう「江戸の町」 |
細谷正充 |
123p |
近代史に触れる「東京洋館めぐり」 |
山本博文 |
128p |
歴史街道脇本陣 |
133p |
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歴史街道・ロマンへの扉 山の辺の道 |
林 宏樹 |
136p |
女子高生女優・北村優衣がゆく! 老舗の「味」と「歴史」を体験レポート 第6回 鹿乃子 |
138p |
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次号予告! |
142p |
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廃線をたどる 第2回 神奈川編 |
写真・文 丸田祥三 |
143p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。