雑誌
歴史街道 2017年11月号
今月号の読みどころ
本能寺の変は、明智光秀が単独で起こしたことなのか。それとも、「黒幕」が存在したのか。存在したのならば、その「黒幕」とは、果たして誰なのか……。特集1「明智光秀の真実」では、新発見の光秀密書も取り上げて、日本史上最大の謎に迫ります。また、あまり注目されることがありませんが、光秀には、織田軍団の一翼を担う“武将”として、大いに活躍したという面もあります。信長を窮地から救った「金ヶ崎退き陣」や、度重なる苦難の末に成し遂げた「丹波攻略」など、信長の天下取りにおいて担った重要な役割についても紹介します。さらに、闇に包まれた前半生や、為政者としても優れていた一面など、光秀のさまざまな顔、そして魅力を、最新の研究成果を踏まえつつ明らかにしていきます。特集2は「島津源蔵と京都近代産業」、特別企画は「10分でわかる『南北朝の動乱』」です。
公式サイト | ![]() |
---|
ミステリ本能寺の変 |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.130 |
松雪泰子 |
7p |
特集1 明智光秀の真実 その出自から本能寺の変まで
信長を天下人へと導いた男の光と影 |
葉室 麟 |
14p |
ビジュアル 人生年表◎信長と出会って十四年、異例の出世の果てに… |
20p |
|
コラム1 織田軍団の各方面軍は、その時… |
22p |
|
コラム2 明智軍団の組織図 |
23p |
|
明智城主は本当? 細川藤孝の従者だった? 最新研究で「前半生」はここまでわかった |
谷口研語 |
24p |
【金ヶ崎退き陣】秀吉との出世争いは、ここに始まった |
岩井三四二 |
28p |
【丹波攻略戦】「天下の面目」を施す働きの裏側で… |
嶋津義忠 |
32p |
インタビュ― 惹かれているのは、奥さんに一途なところ |
鈴木おさむ |
36p |
コラム3 家臣や領民に見せた思いやり |
37p |
|
新発見の密書が語る「足利義昭」推戴説 |
藤田達生 |
38p |
「諸説あり!」朝廷黒幕説から制度防衛説まで |
渡邊大門 |
43p |
コラム4 風呂を借りるほどの親友・吉田兼見 |
49p |
|
優れた築城技術、そして今なお慕われる善政 |
橋場日月 |
50p |
特別インタビュー 「鉄の法則」では、光秀の真意は見えてこない |
垣根涼介 |
54p |
|
||
百舌鳥・古市古墳群、大久保利通… 交易都市・堺の知られざる歴史 |
工藤俊之 |
61p |
日本軍将兵が遺してくれたもの 追憶のラバウル 後編 |
写真・文 井上和彦 |
66p |
年間購読のご案内 |
72p |
|
石清水八幡宮、流れ橋、松花堂庭園、飛行神社… 「歴史の宝庫」京都・八幡市を訪ねて |
社納葉子 |
73p |
特別企画 10分でわかる「南北朝の動乱」
Q&Aこれだけは知っておきたい7つのポイント |
亀田俊和 |
82p |
この時代がもっと楽しめる歴史小説ガイド |
末國善己 |
91p |
|
||
日本大空襲 「無差別戦略爆撃」の真実 第七回 アジア大陸からマリアナ諸島へ |
吉田一彦 |
94p |
連載小説 果てなき図面 帝国ホテル建築物語 第十一回 田園の章 |
植松三十里 |
100p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
|
BOOKS・CINEMA |
112p |
|
この著者に注目! 黒田基樹 |
114p |
特集2 島津源蔵と京都近代産業 世界に挑んだ「Made in Japan」
島津製作所、オムロン、任天堂、京セラ、ワコール… これだけの世界的な企業が「古都」に誕生した理由 |
童門冬二 |
116p |
コラム 知られざる逸話と「島津」の由来 |
121p |
|
ビジュアル 創業記念資料館に残る逸品の数々 |
122p |
|
その志は、“日本のエジソン”へと受け継がれた |
上山明博 |
124p |
|
||
なんで中国は強いの? 日本が復活できた理由は? 知っているようで知らない「卓球」の歴史 |
長谷川敦 |
130p |
歴史街道脇本陣 |
133p |
|
歴史街道・ロマンへの扉 唐招提寺 |
林 宏樹 |
136p |
女子高生女優・北村優衣がゆく! 老舗の「味」と「歴史」を体験レポート 第八回 初音 |
138p |
|
次号予告! |
142p |
|
廃線をたどる 第四回 群馬編 |
写真・文 丸田祥三 |
143p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。