歴史街道
発売日
2019年12月6日
税込価格
790円
(本体価格718円)
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歴史街道 2020年1月号

今月号の読みどころ

今月の特集1は、「戦国合戦・究極の選択――男たちの決断が歴史を変えた」です。

実力次第で出世し、大名、果ては天下人にまで成り上がることも可能だった戦国時代。
しかしその反面、一つの判断がその身を滅ぼすことにもつながりました。
戦国を生きた男たちは、いかなるときも「究極の選択」をしていたといえます。
本特集では、そうした「究極の選択」の中でも、歴史を変えたものをピックアップして紹介することで、われわれが「究極の選択」を迫られた際の一助にしたく思います。

特集2は、「アレクサンドロス大王――世界史を創った男」です。
紀元前336年、20歳で王位を継承後、東方へ遠征を続け、十年で未曾有の大帝国を築いたアレクサンドロス大王。
彼の圧倒的な強さはどこからくるのか。そして、わずか三十三年の彼の生涯が、世界史に遺したものは何だったのかを解説します。

特別企画は、「『相続』が歴史を動かしてきた」です。
「相続」の視点から世界史・日本史を見直していきます。

公式サイト
今月号の目次
命の選択
黒鉄ヒロシ
3p
グラビア
この人に会いたい vol.156
成田 凌
7p
特集1 神流川、岩屋城、碧蹄館、そして関ケ原 戦国合戦・究極の選択 男たちの決断が歴史を変えた
【総論】
“勝負どころ”における信長・秀吉・家康の研究
小和田哲男
14p
ビジュアル
戦国時代は「究極の選択」の連続だった

22p
吉田郡山城の戦い×毛利元就
家臣に反対されるも…十倍の尼子軍を退けた采配
江宮隆之
24p
神流川の戦い×滝川一益・北条氏政
信長横死を聞いた二人の将のそれぞれの決断、そして…
誉田龍一
30p
岩屋城の戦い×高橋紹運
「武士の命は使いよう」攻守逆転を呼んだ男の信念
片山洋一
36p
碧蹄館の戦い×小早川隆景
追い込まれた日本軍が選んだ?起死回生”の一手
川越宗一
42p
関ケ原の戦い×石田三成
籠城か、野戦か――その計算はなぜ狂ってしまったのか
鈴木英治
48p
天下分け目の決戦――“裏切り者”たちの思惑
鷹橋 忍
54p
【特別インタビュー】
大坂の陣◎豊臣恩顧の大名たちの葛藤を分析する
中野信子
60p
特集をもっと知るための本

64p
特集2 アレクサンドロス大王 世界史を創った男
マケドニアから世界へ――戦い続けた「軍事の天才」の生涯
島崎 晋
122p
【特別インタビュー】
ガンダムの漫画家がとらえた英雄の素顔
安彦良和
128p
特別企画 「相続」が歴史を動かしてきた
【日本史編】
この戦乱もあの大事件も、全部ここから始まった
安藤優一郎
84p
【世界史編】
モンゴル帝国、ロスチャイルド…かくて明暗は分かれた
大村大次郎
90p
連載・読み物
歴史こぼれ話 日本海海戦と戦艦三笠
第九回 戦艦「ボロジノ」唯一の生存者

65p
B-29も撃墜できた!? 幻の戦闘機「震電」とは
吉野泰貴
66p
華麗なる一族・ハプスブルク家、その盛衰の謎に迫る
宇山卓栄
72p
地獄のニューギニア戦線、そして戦後は部下のために… ――陸軍中将・安達二十三
松田十刻
78p
連載小説 月と日の后
第21回 初花の章
冲方 丁
98p
「歴史街道」伝言板

104p
BOOKS・CINEMA

106p
この著者に注目!
鈴木董

108p
連作読切小説 戦国武将×四十七都道府県
第5回 上杉謙信×新潟県「蒼天の代将」
今村翔吾
110p
「地形」と「治水」で読み解く日本文明
竹村公太郎
131p
歴史街道・ロマンへの扉
最終回 神戸・北野
林 宏樹
138p
年間購読のご案内

141p
次号予告!

142p
歴史街道脇本陣

143p
台湾建築紀行 日本人の足跡を求めて
第4回 新竹駅
写真・文 片倉佳史
146p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。