雑誌
歴史街道 2020年3月号
今月号の読みどころ
今月の特集1は、「名将・今村均◎男が守り抜いたもの」です。
近年、企業や団体に問題が生じ、トップの責任が問われる機会が増えています。
そうしたときのトップのありかたとして、今こそ見直したいのが、日本陸軍の名将・今村均です。
今村は太平洋戦争後、戦犯に問われますが、占領地で仁政をしいていたことから、現地人の訴えによって死刑を免れます。
しかし彼は、有罪とされた部下らとともに、南の島で服役することを望みました。
責任はトップが取る……その姿勢に触れたマッカーサーも、「真の武士道を見た」と語ったとされます。
しかも今村は、刑期満了後も、陸軍軍人としての責任を取るため、自宅で閉居生活をおくりました。
それこそが、彼なりの責任の取り方だったのではないでしょうか。
本特集は今村の、太平洋戦争における激闘ぶりと、戦後の責任の取り方を描き、その筋の通った人生の歩みから、リーダーのあるべき姿を探っていきます。
特集2は、戦国の「仕事ができる人」を紹介します。
優れたスキルで道を切り拓いた武将や、一芸に秀でた大名たちを採り上げています。
特別企画は、「これだけは知っておきたい『日本書紀』の基礎知識」です。
編纂されて今年で1300年を迎える『日本書紀』の、ここだけは知っておきたいポイントをまとめています。
近年、企業や団体に問題が生じ、トップの責任が問われる機会が増えています。
そうしたときのトップのありかたとして、今こそ見直したいのが、日本陸軍の名将・今村均です。
今村は太平洋戦争後、戦犯に問われますが、占領地で仁政をしいていたことから、現地人の訴えによって死刑を免れます。
しかし彼は、有罪とされた部下らとともに、南の島で服役することを望みました。
責任はトップが取る……その姿勢に触れたマッカーサーも、「真の武士道を見た」と語ったとされます。
しかも今村は、刑期満了後も、陸軍軍人としての責任を取るため、自宅で閉居生活をおくりました。
それこそが、彼なりの責任の取り方だったのではないでしょうか。
本特集は今村の、太平洋戦争における激闘ぶりと、戦後の責任の取り方を描き、その筋の通った人生の歩みから、リーダーのあるべき姿を探っていきます。
特集2は、戦国の「仕事ができる人」を紹介します。
優れたスキルで道を切り拓いた武将や、一芸に秀でた大名たちを採り上げています。
特別企画は、「これだけは知っておきたい『日本書紀』の基礎知識」です。
編纂されて今年で1300年を迎える『日本書紀』の、ここだけは知っておきたいポイントをまとめています。
公式サイト | ![]() |
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日本人の鏡 |
黒鉄ヒロシ |
3p |
グラビア この人に会いたい vol.158 |
葵わかな |
7p |
特集1 名将・今村 均 男が守り抜いたもの
【総論】 信念と覚悟を持ち続けた「真の軍人」 |
保阪正康 |
14p |
ビジュアル MAP&年表 名将への歩み |
22p |
|
コラム1 薫陶、信頼、友情…今村均をめぐる人々 |
24p |
|
学問の道から武人の道へ――若き日々に得たもの |
松田十刻 |
26p |
満洲事変、十月事件…揺れる陸軍でいかに行動し、何を思ったか |
原 剛 |
32p |
【南寧・蘭印作戦】 大軍相手の防衛戦と攻略戦で見せた「将器」 |
誉田龍一 |
38p |
【ラバウル防衛】 山本五十六との別れ、そして自給体制でめざした“八紘一宇” |
谷津矢車 |
46p |
かつての部下のために…終戦後も闘い続けたサムライ |
秋月達郎 |
52p |
学ぶべきは、人生百年時代の「責任の果たし方」 |
神田昌典 |
60p |
コラム2 二・二六、終戦、軍事裁判…そのとき今村は―― |
64p |
|
特集をもっと知るための本 |
66p |
特集2 戦国の「仕事ができる人」
交渉力、先見力、情報収集力… 優れたスキルで道を切り拓く |
橋場日月 |
116p |
築城、作刀、能楽… “一芸に秀でた”大名たち |
渡邊大門 |
124p |
特別企画
これだけは知っておきたい『日本書紀』の基礎知識 |
古川順弘 |
83p |
連載・読み物
歴史こぼれ話 日本海海戦と戦艦三笠 第10回 敗将によって広まった東郷元帥のロシアでの名声 |
67p |
|
明智光秀も名手だった!? 鉄炮はどのように伝わり、広まっていったのか |
宇田川武久 |
68p |
握り寿司、天ぷら、蕎麦――安価でお手頃! 日本のファストフードを生み出した「江戸の智恵」 |
安藤優一郎 |
72p |
九州に「南朝王国」を築いた皇子・懐良親王 |
森 茂暁 |
76p |
日米それぞれから見た「ミッドウェー海戦」の本質 |
平塚柾緒 |
80p |
渋沢栄一、松永安左エ門、松下幸之助… 90歳を超えても現役には負けない! 近代の“ご長寿”経済人たち |
前坂俊之 |
93p |
連載小説 月と日の后 第23回 初花の章 |
冲方 丁 |
98p |
「歴史街道」伝言板 |
104p |
|
BOOKS・CINEMA |
106p |
|
この著者に注目! 畠中 恵 |
108p |
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連作読切小説 戦国武将×四十七都道府県 第7回 佐竹義重×茨城県「鬼の生涯」 |
今村翔吾 |
110p |
貿易戦争の世界史――「覇権争い」はここから始まった |
宇山卓栄 |
130p |
福の神、軍神、北方の守護神… 武人たちが信仰した“最強武神”毘沙門天とは |
武藤郁子 |
136p |
年間購読のご案内 |
141p |
|
次号予告! |
142p |
|
歴史街道脇本陣 |
143p |
|
台湾建築紀行 日本人の足跡を求めて 第6回 台湾総督官邸 |
写真・文 片倉佳史 |
146p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。