歴史街道
発売日
2020年12月4日
税込価格
790円
(本体価格718円)
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歴史街道 2021年1月号

今月号の読みどころ

今月の特集1は、「諸葛孔明と劉備――三国志の真実」です。
12月11日に映画「新解釈・三國志」が公開されます。劉備と諸葛孔明を中心にしたコメディータッチの作品ですが、では、本当の「三国志」とはいかなるものなのか――。
特集1では、諸葛孔明と劉備の二人に光を当て、彼らの主要シーンを辿りながら、両者の実像と三国志世界の実相に迫ります。
特集全体を通じて、徒手空拳の身から皇帝にまで上り詰めた劉備と、書生の身から一国の宰相にまでなった諸葛孔明の両者の志を描きつつ、三国志の魅力を読者に味わってもらえる内容です。
三国志初心者も三国志ファンも、共に楽しめる特集となっています。

特集2は、「太平洋戦争“不死身”の男たち」です。
玉砕の島で瀕死の重傷を負いながら、米兵と闘い続けた分隊長。
特攻兵として九回出撃命令を受けるも、九回生きて戻った伍長。
連合軍がひしめく海域で、何度も輸送を成功せしめた潜水艦長。
九死に一生よりも厳しい戦場にあって、それでも生き抜いた男たちを紹介します。

特別企画は、「激闘! 明智光秀の丹波攻略戦」です。
武田軍を打ち破り、東の脅威を取り去った織田信長は、今度は西に目を転じ、丹波攻略へと進みます。
しかしそこには、「丹波の赤鬼」との異名を持つ黒井城主・赤井直正が……。
丹波攻めの総大将に任じられた明智光秀の戦いとは?

公式サイト
今月号の目次
特集1 諸葛孔明と劉備 三国志の真実
【総論】
伝説に彩られた主従が、時代の転換期に果たした役割
渡邉義浩
14p
【劉備の前半生】
負けるたびに大きく──曹操をも魅了した「魔性の人徳」
木下昌輝
22p
【三顧の礼】
世に背を向けた男は、なぜ“奇相の将”に仕えたか
谷津矢車
28p
【赤壁の戦い】
決戦の場にいなかった二人、それでも果実を得たのは…
荒山 徹
34p
列伝 義兄弟、悪役、智将・猛将──二人をめぐる漢(おとこ)たち
鷹橋 忍
40p
【蜀平定戦】
「類まれなる人望」と「神算鬼謀」による大逆転劇
吉川永青
46p
【夷陵の戦い】
正気を失った皇帝を止めなかった丞相の真意
赤神 諒
52p
【北伐】
五度に及ぶ出陣…後事を託された孔明を突き動かしたもの
武内 涼
58p
特集2 太平洋戦争“不死身”の男たち
舩坂 弘◎米軍内で伝説となった“死なない”分隊長
将口泰浩
80p
佐々木友次◎特攻兵となるも、九回出撃して九回生還
鴻上尚史
86p
板倉光馬◎危機に陥っても諦めず…不沈の潜水艦長
松田十刻
92p
特別企画 激闘! 明智光秀の丹波攻略戦
一度は大敗するも…黒井城の戦い
江宮隆之
118p
光秀を苦しめた“丹波の赤鬼”赤井直正
渡邊大門
124p
連載 読み物
さん・ごく・し
黒鉄ヒロシ
3p
この人に会いたい
vol.167
大泉 洋
7p
上杉と北条の狭間で──佐野昌綱のサバイバル人生
近衛龍春
64p
お好み焼き、たこ焼き、もんじゃ焼き…「粉もの」の日本史
奈落一騎
72p
ふるさとの先人×SDGs~嚶鳴だより
第8回 志田林三郎 論語と電気工学

76p
連載小説 月と日の后
第33回 日輪の章
冲方 丁
98p
「歴史街道」伝言板

104p
BOOKS・CINEMA

106p
この著者に注目!
播田安弘

108p
連作読切小説 戦国武将×四十七都道府県
第17回 石田三成×滋賀県「四杯目の茶」
今村翔吾
110p
将軍徳川家光をも叱責!
沢庵禅師の生き方・考え方
長尾 剛
128p
知っているようで知らないドイツの東西分断と再統一
宇山卓栄
134p
年間購読のご案内

141p
次号予告!

142p
歴史街道脇本陣

143p
歴史とともに味わう世界の城
第6回 サン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城
島崎 晋
146p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。