歴史街道
発売日
2021年5月6日
税込価格
790円
(本体価格718円)
バックナンバー

歴史街道 2021年6月号

今月号の読みどころ

今月の特集1は、「幕末京都」の真実◎男たちの選択が時代を動かした、です。
朝廷、幕府、薩摩・長州・会津等の諸藩、そして浪人らが、政争、陰謀、暗殺に明け暮れた幕末の京都。
しかしこの幕末京都における争いが、この国の行く末を左右したといっても過言ではないのではないでしょうか。
幕末の京都で何が起こっていたのか――。
それぞれの想いを胸に、男たちはいかなる選択をしたのか――。
文久3年(1863)の八月十八日の政変から、慶応4年(1868)の鳥羽伏見の戦いまでの5年間を中心に、「幕末京都」の真実に迫る特集です。

特集2は、「近衛前久と信長・秀吉・家康」です。
戦国乱世から天下統一への時代、公家社会の筆頭にいた近衛前久。
関東から九州まで自ら赴き、織田信長や豊臣秀吉、徳川家康らと関わることによって、天下統一の過程において、どんな役割を果たしたのかに迫ります。

特別企画は、「ルンガ沖夜戦――日本海軍“最後の栄光”」です。
昭和17年(1942)11月30日夜、ガダルカナル島へ物資を輸送する日本の水雷戦隊を待ち受けていた、アメリカの重巡洋艦隊。
劣勢の中、果敢にアメリカ軍に挑んだ日本軍が、見事な勝利を収めたルンガ沖夜戦を紹介します。

公式サイト
今月号の目次
特集1 「幕末京都」の真実 男たちの選択が時代を動かした
【特別インタビュー】
それは、日本史にとって極めて重要な時であった
磯田道史
14p
ビジュアル 
大河ドラマ「青天を衝け」でみる人物相関図

21p
ドキュメント◎政変、暗闘、戦争…京都が揺れた激動の五年
河合 敦
22p
八月十八日の政変 松平容保の“決断”が、孝明天皇との絆を生んだ
植松三十里
28p
禁門の変 暴発する長州軍を止められなかった久坂玄瑞の“覚悟”
谷津矢車
32p
京に迫る天狗党…慶喜の「その後」に与えた影響とは
安藤優一郎
36p
大政奉還 その卓越した政治力ゆえに、徳川慶喜は…
秋山香乃
40p
鳥羽伏見の戦い 武力行使へ――西郷隆盛の思惑はかくして実現した
江宮隆之
44p
『るろうに剣心』主人公のモチーフとされる“四大人斬り”
山村竜也
48p
特集2 近衛前久と信長・秀吉・家康
【総論】
この公家がいなければ、天下統一への道は違っていた
谷口研語
104p
関ケ原後の駆け引き――「日本のあるべき姿」を求めて
片山洋一
110p
特別企画 ルンガ沖夜戦 日本海軍“最後の栄光”
完全勝利の裏側で…「日本海軍の体質」を紐解く
戸髙一成
72p
ガダルカナルへの輸送か戦闘か――田中頼三の決断
松田十刻
78p
連載 読み物
京の盆地は頭蓋の中に
黒鉄ヒロシ
3p
この人に会いたい
vol.171
草なぎ剛
7p
人々のため、挑戦をし続けた最澄の生涯
鷹橋 忍
54p
「備中聖人」と呼ばれた山田方谷と五人の弟子たち
童門冬二
60p
知っているようで知らない“永世中立国”スイスの歴史
宇山卓栄
66p
連載小説 月と日の后
最終回 日輪の章
冲方 丁
84p
「歴史街道」伝言板

90p
BOOKS・CINEMA

92p
この著者に注目!
久保田哲

94p
連作読切小説 戦国武将×四十七都道府県
第22回 富田長繁×福井県「高くとんだ」
今村翔吾
96p
小さな“美術品”デミタスカップの歴史と煌めき

114p
人間性がにじみ出る! 戦国武将の名セリフ11
ペリー荻野
118p
年間購読のご案内

125p
次号予告!

126p
歴史街道脇本陣

127p
歴史とともに味わう世界の城
第11回 プラハ城
島崎 晋
130p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。