雑誌
歴史街道 2008年10月号
今月号の読みどころ
錦の御旗を掲げた官軍が江戸に向けて進軍中! その報せに江戸城の役人たちが大混乱に陥り、姿をくらます者が続出する中、毅然とした態度を崩さぬ女性が二人いました。大奥の篤姫と和宮です。ともに将軍に嫁いだ嫁と姑は最初、激しく対立しますが、徳川家が滅亡の危機に瀕するや、しっかりと手を結んで難局に立ち向かいます。「いったん嫁いだ上は、婚家を守るのが女の道」という覚悟からでした。望んで嫁いだわけでなく、また攻め寄せてくるのが二人の実家という皮肉な運命の中、彼女たちの「戦い」を支えた思いとは何だったのかを探ります。人気の大河ドラマ「篤姫」がより楽しめる総力特集です。
第二特集は合戦の華、戦国「赤備え」の系譜です。
第二特集は合戦の華、戦国「赤備え」の系譜です。
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値打ちの篤姫(厚ひめ)と和宮(数のみや) |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.21 |
堀北真希 |
7p |
総力特集 篤姫と和宮 動乱に挑んだ女たちの「覚悟」
総論 「徳川家を守り抜く」女たちの覚悟が、時代を動かした |
鈴木由紀子 |
14p |
ビジュアル1 篤姫と和宮、運命の出会い |
20p |
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ビジュアル2 大河ドラマに見る「大奥再現」へのこだわり |
22p |
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ビジュアル3 二人を取り巻く女性たち |
24p |
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少年将軍との出会い、大獄と桜田門外の変、そして和宮降嫁へ |
楠戸義昭 |
26p |
大奥に火花散る! 思いがすれ違う嫁と姑を歩み寄らせたもの |
梓澤要 |
32p |
コラム1 総員二万五千人、和宮の大行列 |
37p |
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ビジュアル4 武家風と御所風、その違いの数々 |
38p |
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動乱を呼んだ島津久光の率兵上京 |
40p |
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将軍家茂と孝明天皇の死…不幸続きの中、二人の覚悟は一つに |
植松三十里 |
42p |
コラム2 「天授の君」と讃えられた家茂 |
47p |
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新しい日本を目指して…小松帯刀と坂本龍馬、動乱の巷をゆく |
野村敏雄 |
48p |
コラム3 小松を支えた祇園の名妓 |
53p |
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「婚家の汚名を雪ぐために」無血開城を導いた凜乎たる女たち |
八尋舜右 |
54p |
彼女たちのそれから |
60p |
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◆NHK大河ドラマの楽しみ方 立場ゆえの悲しいぶつかり合いを乗り越えて |
佐野元彦 |
62p |
グラフィティ にっぽんの剣豪 85 小笠原玄信斎 |
本山賢司 |
66p |
一度は宿泊したいクラシックホテル 箱根 富士屋ホテルを訪ねて 2 歴史の宝庫を探検する |
藤谷恵 |
68p |
時の迷路―明治・大正・昭和篇 大正時代の銅山 |
香川元太郎 |
74p |
特別企画 山県昌景、井伊直政、真田幸村… 戦国「赤備え」の系譜
「さても恐ろしきは」武田の赤き先鋒、家康を一蹴す |
江宮隆之 |
78p |
「我に続け!」皆朱の槍を抱えた赤鬼、長久手をゆく |
工藤章興 |
82p |
[ビジュアル] これぞ赤備え! 井伊の赤鬼の威風 |
86p |
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「狙うは家康の首一つ!」真紅の幸村隊、敵本陣へ |
永岡慶之助 |
88p |
[コラム] 家康が喜んだ井伊父子の「軍令違反」 |
92p |
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大和ミュージアム館長が語る日本海軍士官の証言 第九回 新見政一 日本海軍に警鐘を鳴らし続けた中将 |
戸高一成 |
94p |
地名から探る江戸のおもかげ |
田中三郎 |
101p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
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BOOKS・CINEMA |
112p |
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この著者に注目! 伊東潤 |
114p |
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人物で語る日本近代史 第5回 伊藤博文 後編 世界に恥じない近代立憲国家を目指して |
中西輝政 |
116p |
谷沢永一の「日本史ヤミ鍋」 86 宋版元版は必ずしも信用できない |
谷沢永一 |
122p |
生誕四〇〇年 「近江聖人」中江藤樹が今、語りかけること |
海東英和 |
124p |
歴史街道クイズ 「戦国検定!」 |
132p |
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歴史街道・ロマンへの扉 きぬかけの路 |
鶴田純也 |
134p |
江戸のスイーツを食べ歩く 第九回 浅草・梅園 粟ぜんざい |
岸朝子(選) 逢坂剛(筆) |
136p |
日本ふるさと紀行 城下町を訪ねて 第八回 長野市・松代 |
中塚裕(写真)七森武倫(文) |
141p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。