雑誌
歴史街道 2013年10月号
今月号の読みどころ
桜の咲き誇る昭和20年(1945)4月5日。戦艦大和の前甲板に集合した約2500人の乗組員が有賀艦長から告げられたのは、「海上特攻として八日黎明、沖縄を目指す」というものでした。乗組員たちの顔色は蒼白になりますが、次の瞬間、皆の顔はみるみる紅潮したといいます。「よし、やってやろうじゃないか。俺たちが大和を突入させ、沖縄を助けるぞ!」。戦後長らく戦艦大和は、時代遅れの役立たずとされてきましたが、その評価は正しいものでしょうか。また大和を旗艦とする10隻の第二艦隊の乗組員たちは、どんな思いで作戦に臨んだのか。戦艦大和の真価と、決死の使命に一丸となって立ち向かった男たちの真実を、4人の生還者の証言とともに描きます。第二特集は「若き日の新島襄」です。
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大和書き、大和歌詠む、大和心 |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.81 |
忽那汐里 |
7p |
総力特集 戦艦大和 最後の出撃 男たちが守ろうとしたもの
総論 家族と祖国を救うために…日本人が大和に託した希望と誇り |
門田隆将 |
14p |
ビジュアル1 個艦よく敵艦隊を制す! 戦艦大和の雄姿 |
20p |
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ビジュアル2 史上初の原寸再現! 大和の第一艦橋内部 |
22p |
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ビジュアル3 「ワレ期待ニ応エントス」第二艦隊、出撃! |
24p |
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「時代遅れ」でも「無用の長物」でもない! 世界最強戦艦の真価とは |
戸高一成 |
26p |
コラム1 史上最大の主砲・46センチ砲 |
31p |
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ビジュアル4 すべてが桁外れ! 戦艦大和の兵装と防御 |
32p |
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ミッドウェー、ソロモン、そして…大和の運用次第で戦局は覆っていた |
平間洋一 |
34p |
本領発揮の機会、ついに訪れず |
40p |
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どんな困難な道であろうと、進まねばならない…戦艦大和、沖縄へ |
秋月達郎 |
42p |
コラム2 艦隊決戦を望んだスプルーアンス |
47p |
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今こそ戦艦大和を語り継ぎたい…生還者たちの証言 第一部 「いよいよ来たな」「必ず沖縄を救う」…出撃前夜 |
北川茂/山口甚之助/畦地哲/渡辺正信 |
48p |
我々の大和をもって、日本人の何たるかを示す! 最後の死闘に臨んで |
秋月達郎 |
54p |
今こそ戦艦大和を語り継ぎたい…生還者たちの証言 第二部 「敵機急降下」「後方魚雷」「撃ち方始め」…激闘やまず |
北川茂/山口甚之助/畦地哲/渡辺正信 |
60p |
今こそ戦艦大和を語り継ぎたい…生還者たちの証言 第三部 大和に乗って戦った誇りと、亡き戦友たちへの思い |
北川茂/山口甚之助/畦地哲/渡辺正信 |
67p |
若き日の新島襄 なぜ人は、彼を後押ししたのか
じかに外国を見たい! 洋学を学んだ江戸っ子、奔る |
門井慶喜 |
78p |
特別インタビュー 誰からも愛された男・襄の、行動力と情熱を伝えたい |
オダギリジョー |
82p |
グッドラック! 密航を助けてくれた友だちの声を背に |
増田晶文 |
84p |
キリスト教の精神を日本に… アメリカ人を動かした熱意 |
福本武久 |
88p |
コラム 日本を欧米に伍する国に…同志社設立に込めた思い |
92p |
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年表・情熱で人々を惹きつけた48年 |
93p |
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「パネー号事件」の真相 第一回 たび重なる挑発 |
吉田一彦 |
94p |
真田昌幸 連戦記 立国篇 我、六道を懼れず 第五回 |
海道龍一朗 |
100p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
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BOOKS・CINEMA |
112p |
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この著者に注目! 吉本貞昭 |
114p |
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「稲むらの火」と濱口梧陵 危機に立ち向かう「人間通」の知恵 |
河島順一郎 |
115p |
映画「利休にたずねよ」の監督が語る 情熱の人・千利休をどう表現するか |
田中光敏 |
121p |
変わり続けることで不変のものを伝える 「式年遷宮」に見る伊勢神宮の祈り |
河合真如 |
127p |
歴史街道脇本陣 |
132p |
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歴史街道・ロマンへの扉 飛鳥・甘樫丘 |
林宏樹 |
134p |
江戸の料理再現づくし 第十四回 鷭のつけ焼・茄子の田楽 |
向笠千恵子 料理再現・福田浩 |
136p |
日本ふるさと紀行 第九回 石川・輪島 |
写真・中塚裕 文・西澤健二 |
141p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。