雑誌
歴史街道 2015年9月号
今月号の読みどころ
「今こそ日の本の武士たる者の戦ぶりを、異国の兵に示す時。雌雄を決すべきと存ずる」。先鋒を務める立花宗茂の言葉に、諸将は頷きました。文禄2年(1593年)1月下旬、漢城(現在のソウル)でのことです。
平壌で日本軍を破り、勢いづいた明・朝鮮連合の大軍が迫る中、籠城や、釜山までの後退を選ばず、日本軍諸将は「迎撃」を決断しました。一度肚を決めれば、いずれも歴戦の漢たち。小早川隆景、同秀包、毛利元康、黒田長政、宇喜多秀家、そして石田三成、大谷吉継……。誰もが瞳の奥に闘志の炎を燃え上がらせました。彼らの心を一つにしたものは何であったのか、そして文禄の役のハイライト・碧蹄館の激闘とはどのようなものであったのかを、詳しく紹介します。
第二特集は「阿南惟幾の決断」です
平壌で日本軍を破り、勢いづいた明・朝鮮連合の大軍が迫る中、籠城や、釜山までの後退を選ばず、日本軍諸将は「迎撃」を決断しました。一度肚を決めれば、いずれも歴戦の漢たち。小早川隆景、同秀包、毛利元康、黒田長政、宇喜多秀家、そして石田三成、大谷吉継……。誰もが瞳の奥に闘志の炎を燃え上がらせました。彼らの心を一つにしたものは何であったのか、そして文禄の役のハイライト・碧蹄館の激闘とはどのようなものであったのかを、詳しく紹介します。
第二特集は「阿南惟幾の決断」です
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碧蹄館(へきていかん)の読み方 |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.104 |
二階堂ふみ |
7p |
総力特集:碧蹄館の真実 奇跡の勝利を導いたもの
総論 城外で雌雄を決すべし! 戦国の漢たちはなぜ迎撃を決断したのか |
童門冬二 |
14p |
ビジュアル1 勇将、智将が集結! 碧蹄館に臨んだ男たち |
20p |
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ビジュアル2 「包み討ちにせよッ!」敵大軍に突撃する日本軍精鋭 |
24p |
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出兵理由は? 破竹の進撃と戦局変化の要因とは? Q&A文禄の役 |
小和田哲男 |
26p |
コラム1 日本軍各隊の面々とは |
31p |
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ビジュアル3 碧蹄館は狭隘な回廊! 古地図に見る激闘の舞台 |
32p |
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「明は必ず攻めてくる」智将の読みを活かせなかった平壌のだまし討ち |
橋場日月 |
34p |
コラム2 サラブレッドの義兄弟 |
39p |
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派閥対立、王族の逃避、援軍の将らの保身…朝鮮と明、それぞれの事情 |
小和田泰経 |
40p |
年表・文禄の役勃発から碧蹄館へ |
45p |
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「開城の敵をおびき寄せよ!」歴戦の立花主従が三成の籠城策を覆す |
高橋直樹 |
46p |
コラム3 若き勇将を支えた老練な忠臣たち |
51p |
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日本・朝鮮・明の史料比較から、両軍の兵力と戦いの実態を探る |
桐野作人 |
52p |
コラム4 武勇随一! 宇喜多家の若き家老 |
55p |
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「碧蹄館を目指せ!」文禄二年一月二十六日、決戦の時至る |
秋月達郎 |
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【前篇】「敵を足踏みさせてくれる」決戦前、宗茂の機略が明軍の出鼻を挫く |
56p |
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【後篇】「見事なり、大釣り野伏!」小早川の采配、諸将の猛攻が敵を粉砕す |
62p |
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阿南惟幾の決断 七十年前、「終戦」を導いたもの
鈴木内閣発足、ポツダム宣言、原爆投下…その時日本は |
河合 敦 |
78p |
命を賭して国を残した阿南の想いと覚悟を伝えたい |
役所広司 |
82p |
陸軍は聖断に従って行動す…終戦に導くための武人の決断 |
山之口洋 |
84p |
阿南家の郷里・竹田市で偲ばれ続けて |
92p |
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お江戸ぶらり散歩 あの日、あの時、この場所で 第18回 徳川家康 江戸入府 |
文・絵 堀口茉純 |
72p |
レイテ沖海戦の内幕 最終回 連合艦隊の最期と歴史のイフ |
吉田一彦 |
94p |
我、六道を懼れず 真田昌幸 連戦記 立国篇 第28回 |
海道龍一朗 |
100p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
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BOOKS・CINEMA |
112p |
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この著者に注目! 宮本雅史 |
114p |
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織田・豊臣・徳川に仕えた「へうげもの」 古田織部の意図せざる転身 |
河島順一郎 |
116p |
鉄道事業、学校創立…人のために尽くした明治人の志 村野山人のあきらめない生き方 |
江宮隆之 |
120p |
大阪人の心の拠り所「通天閣」を後世に伝えていくために |
126p |
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歴史街道脇本陣 |
131p |
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歴史街道・ロマンへの扉 天理・石上神宮 |
林 宏樹 |
134p |
文人がこよなく愛した味と店 第7回 船橋屋・くず餅 芥川龍之介 |
木内 昇 |
136p |
四国百景 第8回 大洲 霧の小京都 |
写真・文 藤田 建 |
141p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。