雑誌
歴史街道 2016年11月号
今月号の読みどころ
「命、捨てがまるは今ぞ!」。名将揃いで戦国最強を謳われた、島津四兄弟。その次の世代に当たるのが島津豊久ですが、むしろ四兄弟以上に「戦続き」の生涯でした。15歳の初陣以来、父・家久の背中を追い、伯父・義弘の薫陶を受けつつ、島津本家から独立した大名として、数々の合戦で武功を立てていきます。そして関ケ原合戦。西軍が壊滅し、島津隊は壮烈無比の敵中突破を試みますが、東軍の追撃で主将の義弘が危機に陥ると、豊久は迷うことなく「捨てがまり戦法」で、敵前に立ちはだかりました。今、コミック「ドリフターズ」の主人公としてもおなじみの、勇猛果敢にして爽快な豊久に象徴される、薩摩武士の「魂」とは何かを探ります。第二特集は「日本史をより深く愉しむ法」です。
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丸に十字の光 |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.118 |
川栄李奈 |
7p |
総力特集 島津豊久 薩摩武士の「魂」とは
総論 勇敢にして爽快な若き薩摩武士は、生涯を戦うことに特化していた |
新名一仁 |
14p |
ビジュアル1 「寝てん覚めてん薩摩兵子は、突っ走ることしか頭ん無かぞ」平野耕太『ドリフターズ』が描く薩摩武士・島津豊久 |
20p |
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勝つためには命を惜しまない? 先制攻撃は嫌い? Q&A薩摩の士風 |
新名一仁 |
24p |
天正9年頃の九州勢力図 |
29p |
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「九州の桶狭間」で伊東勢を破り、高城で強敵大友軍を潰した釣り野伏 |
橋場日月 |
30p |
戦いに次ぐ戦い・島津豊久人生年表 |
35p |
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ビジュアル2 これぞ豊久の父親! 家久一行のあばれ旅 |
36p |
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大敵に屈さぬ闘志と合理的戦法…初陣の沖田畷で戦いから学んだもの |
江宮隆之 |
38p |
コラム1 猛将が敵方に見せた薩摩武士の礼 |
43p |
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酒豪で教養人? 家臣の日記に見る豊久 |
44p |
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不慣れな海戦でも活躍…朝鮮出兵でなぜ、島津は敵から畏れられたのか |
太田秀春 |
46p |
コラム2 朝鮮通信使が記した豊久の最期 |
51p |
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「伯父上は帰国くだされ」好機を逃し西軍壊滅から島津の関ケ原、始まる |
工藤章興 |
52p |
コラム3 長寿院、中馬…馳せ参じた熱き男たち |
57p |
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「捨てがまりじゃ!」凄絶な敵中突破、そして豊久は敵前に立ちはだかった |
工藤章興 |
58p |
薩摩武士の心を今に伝える妙円寺詣り |
64p |
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ビジュアル3 アニメ「ドリフターズ」の世界 |
67p |
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【特別インタビュー】 「よか!」戦いを日常とし、真っ直ぐ、信念のままに進んだ豊久を演じて |
中村悠一 |
70p |
AKB48と学ぶ! 四十七都道府県 この偉人を知っている? 第4回 北海道・東北〈後編〉 |
河合 敦×太田奈緒 |
72p |
日本史をより深く愉しむ法 【前篇】
STEP1 背景を知り、歴史をつかむ |
山本博文 |
78p |
STEP2 古代遺跡、古戦場から徳川将軍ゆかりの地まで 現場に足を運んでこそ、わかること |
山本博文 |
81p |
STEP3 ネット、一般書から専門書まで 知りたいことは、こうして調べる |
山本博文 |
88p |
コラム 図書室が充実している博物館・資料館 |
92p |
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ヨーロッパ大空襲 「無差別戦略爆撃」の真実 第2回 ノルデン照準器と長距離爆撃機 |
吉田一彦 |
94p |
意外と知らない? Q&A戦国時代の暮らし |
小和田哲男 |
100p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
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BOOKS・CINEMA |
112p |
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この著者に注目! 垣根涼介 |
114p |
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三好氏、信長、家康ゆかりの名刹 堺・妙國寺の数奇な歴史を訪ねて |
矢内一磨 |
115p |
世界で出会った「日本人の魂」~取材紀行から~ 第3回 イラク |
早坂 隆 |
120p |
なぜ十一月五日が「世界津波の日」? 安政の大津波で濱口梧陵が点した希望の火 |
辻 明人 |
124p |
歴史街道脇本陣 |
131p |
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歴史街道・ロマンへの扉 鯖街道 |
林 宏樹 |
134p |
カープファンが一番集まる東京のお店! 東京・神田で出会った「本場」の広島お好み焼き |
平塚七郎 |
136p |
安芸折々 第10回 三段峡 |
写真・文 松尾 純 |
141p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。