雑誌
歴史街道 2018年12月号
今月号の読みどころ
今月の特集1は「日米開戦 七十七年目の真実」です。近年、日米戦争に関する新説が盛んに提示されています。そこから浮かび上がってくる日米開戦の実相とはいかなるものなのか――。五十年間、危機の連続だった日米関係、焼却されたはずの報告書、海軍の「責任」と「誤算」、海外の史料からわかる「英米の真意」、廃止を強制された「戦争調査会」……研究の最新潮流を踏まえ、通史的視点も交えながら、太平洋戦争が起きた真因を探り、北朝鮮問題、米中貿易摩擦と、争いの絶えない世界を生き抜く知恵が学べる特集です。
特集2は「ざんねんな戦国武将事典」。今川氏真や朝倉義景、北条氏政、仙石秀久、小田氏治などを取り上げ、ダメ武将たちの意外な一面に光を当てています。
特別企画は「決戦! 西南戦争――そのとき、武士の時代が終わった」です。西南戦争というと、田原坂での激戦がよく知られていますが、じつはその後、城東会戦、人吉攻防戦、和田越の決戦と、半年にわたって激闘は続いています。大河ドラマ「西郷どん」もいよいよ大詰め。薩摩隼人の最後の闘いを紹介しています。
特集2は「ざんねんな戦国武将事典」。今川氏真や朝倉義景、北条氏政、仙石秀久、小田氏治などを取り上げ、ダメ武将たちの意外な一面に光を当てています。
特別企画は「決戦! 西南戦争――そのとき、武士の時代が終わった」です。西南戦争というと、田原坂での激戦がよく知られていますが、じつはその後、城東会戦、人吉攻防戦、和田越の決戦と、半年にわたって激闘は続いています。大河ドラマ「西郷どん」もいよいよ大詰め。薩摩隼人の最後の闘いを紹介しています。
公式サイト | ![]() |
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七十七年経っても奇天烈は奇天烈 |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.143 |
黒島結菜 |
7p |
特集1 日米開戦・七十七年目の真実
【総論】 戦争が起きる「メカニズム」を検証 五十年間、危機の連続だった日米開戦が破綻した“本当の理由”とは |
中西輝政 |
14p |
開戦への導火線――アジアとヨーロッパで何が起きていたのか |
平塚柾緒 |
22p |
【開戦秘話】 “焼却されたはずの報告書”経済学者は主要国をどう分析していたのか |
牧野邦昭 |
28p |
コラム 日米交渉の行方と「ハル・ノート」 |
34p |
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真珠湾は想定外! 開戦を止められなかった海軍の「責任」と「誤算」 |
戸高一成 |
36p |
海外の史料から浮かび上がってきた、知られざる「英米の真意」 |
渡辺惣樹 |
42p |
【ドキュメント】 間諜、飛行隊長、潜航艇、制空隊長…男たちの真珠湾 |
秋月達郎 |
51p |
廃止を強制された「戦争調査会」、そこでは日本人自らが原因を探っていた |
井上寿一 |
60p |
特集をもっと知るための本 |
66p |
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「徒然草」に学ぶ“ちょっといい人間関係”の作り方 |
長尾 剛 |
67p |
「動物」と「歴史」の意外な関係 第一三回 魚(後編) |
菅井友香 丸山克志 |
72p |
池波正太郎の江戸を食べ歩く 第四回 外神田 花ぶさ〈千代田膳〉 |
山口恵以子 |
77p |
特集2 ざんねんな戦国武将事典
今川氏真◆じつは立派な勝ち組だった“戦国三大愚人”の一人 |
鈴木英治 |
84p |
朝倉義景◆「好機を逃し続けた男」は希代の寝技師だった |
吉川永青 |
88p |
本当はすごかった!? “ダメ武将”列伝 |
川口素生 |
92p |
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江戸各藩・あの手この手のブランド戦略 |
安藤優一郎 |
98p |
連載小説 月と日の后 第八回 望月の章 |
冲方 丁 |
104p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
|
BOOKS・CINEMA |
112p |
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この著者に注目! 山崎圭一 |
114p |
特別企画 決戦! 西南戦争
【総論】 田原坂を破られて半年、それでも薩摩隼人は闘い続けた |
伊東 潤 |
116p |
「用兵の妙、神の如し」関ケ原以来の大会戦を制した山田顕義 |
秋山香乃 |
124p |
【インタビュ―】 西郷と大久保の後継者・村田新八を演じて |
堀井新太 |
128p |
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年間購読のご案内 |
133p |
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戊辰戦争から百五十年―今こそ語りたい「幕末史」 |
半藤一利・中村邦夫 |
134p |
歴史街道・ロマンへの扉 神戸文学館 |
林 宏樹 |
140p |
次号予告! |
142p |
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歴史街道脇本陣 |
143p |
|
〈城紀行〉戦国の風 第四回 越前大野城◎幻、天空の城 |
写真・文 畠中和久 |
146p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。