歴史街道
発売日
2019年8月6日
税込価格
693円
(本体価格630円)
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歴史街道 2019年9月号

今月号の読みどころ

今月の特集1は、「三国志・五大決戦――何が明暗を分けたのか」です。
2020年の三国時代開幕1800周年へ向けて、東京国立博物館で特別展が開かれ(秋からは福岡で)、関連書籍が発刊されるなど、三国志が盛り上がりを見せています。
そこで本特集では、三国志における歴史の分岐点ともなった決戦において、英雄たちが何を想い、いかに決断したのかに迫りました。
5つの戦いとその戦いにまつわるライバルを取り上げ、勝敗を分けた本質を探っています。
取り上げる5つの戦いは、官渡の戦い、赤壁の戦い、漢中の戦い、荊州争奪戦、五丈原の戦いです。
また、北方謙三先生が特別インタビューで登場、研究の最前線からの知っておきたいポイントも紹介しています。

特集2は、税金の歴史です。
消費税アップを控え、世界史と日本史、それぞれで税金と歴史のかかわりを見ていきます。

特別企画は、「今川義元の真実」です。
桶狭間で織田信長に敗れたことから凡将と捉えられがちの今川義元を、経済政策、外交、文化振興などの視点から、再評価しています。

単発企画では、東京湾要塞の歴史を紹介、いま緊迫しているイランについても歴史から解説。

新連載では、「羽州ぼろ鳶組」シリーズが人気で、『童の神』が直木賞の候補になるなど、いま最も勢いのある若手歴史小説家・今村翔吾先生の、連作読切小説がスタート。
毎月、一つの都道府県を選び、そこにゆかりの戦国武将をテーマにしています。

公式サイト
今月号の目次
命の選択と、洗濯
黒鉄ヒロシ
3p
グラビア
この人に会いたい vol.152
上白石萌歌
7p
特集1 三国志・男たちの五大決戦 何が明暗を分けたのか
特別インタビュー
勝者も敗者もない、「どう生きたか」が大事なんだ
北方謙三
14p
ビジュアル
地図と年表でたどる「激動の百年」

20p
研究の最前線より
これだけは知っておきたい「三国志のポイント」
渡邉義浩
24p
官渡の戦い
袁紹と曹操、それぞれの決断の裏に何があったのか
吉川永青
32p
赤壁の戦い
二十万対三万――曹操の大望を阻んだ孫権の自負心
武内 涼
38p
漢中の戦い
曹操と劉備、両陣営の名将による「奇襲」と「英断」
木下昌輝
46p
荊州争奪戦
“武神”関羽の霊威を絶った呂蒙の奇策
谷津矢車
52p
コラム
劉備、最後の戦いとその死

57p
五丈原の戦い
敗北の烙印を押されても…孔明の狙いを封じた仲達
今村翔吾
58p
特集をもっと知るための本

64p



歴史こぼれ話 日本海海戦と戦艦三笠
第7回 世界に広まった「丁字戦法」

65p
新撰組と会津藩の絆――福島の戦跡を訪ねて
長尾 剛
67p
あの有名人ゆかりの「ニッポンの絶景神社」

74p
帝都防衛のために造られた「東京湾要塞」とは
戸高一成
78p
特集2 「税金」が世界史&日本史を変えた
【世界史編】古代ローマ、フランス… 
有力者から税を徴収できないと国家は衰退する
大村大次郎
86p
【日本史編】武士の誕生、楽市楽座、地租改正、戦争… 
「税制」と「社会」の切っても切れない関係
栗原克文
92p



連載小説 月と日の后
第17回 初花の章
冲方 丁
100p
「歴史街道」伝言板

106p
BOOKS・CINEMA

108p
この著者に注目!
武川佑

110p
連作読切小説 戦国武将×47都道府県
第1回 佐々成政×富山県「半夏生の人」
今村翔吾
111p
巴御前、鶴姫…“戦う女子”の系譜
楠戸義昭
115p
3つのポイントから読み解く「イランの本質」
宇山卓栄
120p
特別企画 家督継承、甲相駿三国同盟、そして桶狭間… 今川義元の真実
総論 経済政策、外交、文化振興… 
本当は「戦国一、二を争う実力者」だった
小和田哲男
128p
桶狭間へ――湧き立つ黒い雲、義元の誤算
秋山香乃
132p



年間購読のご案内

137p
歴史街道・ロマンへの扉
南丹市・かやぶきの里
林宏 樹
138p
次号予告!

140p
歴史街道脇本陣

141p
〈城紀行〉戦国の風
特別編 麒麟の遺した想い~周山城・福知山城
写真・文 畠中和久
144p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。