雑誌
歴史街道 2020年7月号
今月号の読みどころ
今月の特集1は、「足利義輝と松永久秀」です。
NHKの大河ドラマ「麒麟がくる」の前半において、京で存在感を放つ人物として、13代将軍・足利義輝と松永久秀が登場しています。
どちらも魅力的な人物として描かれており、視聴者の注目を集めていますが、当時の政治情勢は複雑であり、両者がどのような位置づけにあったのか、理解するのはとても困難です。
また、「剣豪将軍」「梟雄」というキーワードは知っていても、どんな人物であったのかは、案外知られていないのではないでしょうか。
そこで本特集では、二人の生涯を解説するとともに、彼らがそれぞれ何を目指していたのか、そして人物像や逸話、当時の時代背景などを紹介したいと思います。
特集2は、セイロン沖海戦です。
太平洋戦争の分岐点となったミッドウェー海戦には、いくつかの敗因がありました。
索敵における失敗、兵装転換による混乱――しかし、それらはすべて、その二カ月前に起こった「セイロン沖海戦」で、すでに起こっていたのです。
イギリス海軍に完勝したものの、ミッドウェーの敗戦はここから始まっていたといっても過言ではありません。
特別企画は、「朝倉五代と一乗谷の真実」です。
北条早雲や斎藤道三に匹敵するほどの権謀術数で越前の国を手に入れ、百年の平和を築いた朝倉五代。
織田信長に滅ぼされたことから正当に評価されることの少ない朝倉氏と、その本拠地・一乗谷の真実に迫ります。
NHKの大河ドラマ「麒麟がくる」の前半において、京で存在感を放つ人物として、13代将軍・足利義輝と松永久秀が登場しています。
どちらも魅力的な人物として描かれており、視聴者の注目を集めていますが、当時の政治情勢は複雑であり、両者がどのような位置づけにあったのか、理解するのはとても困難です。
また、「剣豪将軍」「梟雄」というキーワードは知っていても、どんな人物であったのかは、案外知られていないのではないでしょうか。
そこで本特集では、二人の生涯を解説するとともに、彼らがそれぞれ何を目指していたのか、そして人物像や逸話、当時の時代背景などを紹介したいと思います。
特集2は、セイロン沖海戦です。
太平洋戦争の分岐点となったミッドウェー海戦には、いくつかの敗因がありました。
索敵における失敗、兵装転換による混乱――しかし、それらはすべて、その二カ月前に起こった「セイロン沖海戦」で、すでに起こっていたのです。
イギリス海軍に完勝したものの、ミッドウェーの敗戦はここから始まっていたといっても過言ではありません。
特別企画は、「朝倉五代と一乗谷の真実」です。
北条早雲や斎藤道三に匹敵するほどの権謀術数で越前の国を手に入れ、百年の平和を築いた朝倉五代。
織田信長に滅ぼされたことから正当に評価されることの少ない朝倉氏と、その本拠地・一乗谷の真実に迫ります。
公式サイト | ![]() |
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トランキライザーとしての義輝と久秀 |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.162 |
川口春奈 |
7p |
特集1 足利義輝と松永久秀 「剣豪将軍」と「梟雄」の正体
【総論】 「対極に位置する二人」が戦国乱世に遺したもの |
小和田哲男 |
14p |
ビジュアル 人生年表と二人の生きた時代 |
22p |
|
これだけは知っておきたい「足利将軍家と室町幕府」 |
渡邊大門 |
24p |
【研究の最前線】 「英主」の片鱗──傀儡・無力ではなかった将軍の実像◎義輝 |
山田康弘 |
32p |
【研究の最前線】 成り上がり、専横な振る舞い、信長への謀反…真相に迫る◎久秀 |
天野忠幸 |
36p |
【義輝】 将軍の秘めた想いが、“越後の龍”長尾景虎を突き動かした |
谷津矢車 |
40p |
【義輝】 死闘! 伝家の宝刀をふるい、数十人を斬った末に |
宮本昌孝 |
46p |
【久秀】 大和平定、そして白亜の天守に込めた決意 |
片山洋一 |
52p |
【久秀】 信貴山城での籠城、織田の大軍に囲まれての最期 |
髙橋直樹 |
58p |
コラム 肖像画発見! 松永久秀の本当の姿 |
64p |
|
特集をもっと知るための本 |
65p |
特集2 セイロン沖海戦 ミッドウェーの敗戦はここから始まっていた
索敵の失敗、兵装転換 ──勝利の裏側で“致命的なミス”は起こっていた |
戸髙一成 |
84p |
【ドキュメント】 英空母を撃沈! しかし機動部隊が壊滅の危機に… |
松田十刻 |
90p |
特別企画 百年の平和を越前に築いた 朝倉五代と一乗谷の真実
早雲、道三に匹敵、そして信長を追い詰めた“戦国の雄” |
吉川永青 |
116p |
【特別インタビュー】 越前編のキーマン・朝倉義景を演じて |
ユースケ・サンタマリア |
122p |
ビジュアル 戦国屈指の都市・一乗谷を知る「7つのポイント」 |
124p |
連載・読み物
歴史こぼれ話 日本海海戦と戦艦三笠 最終回 日本海軍を二度救った男・山下源太郎 |
66p |
|
日本を愛した英外交官アーネスト・サトウの生涯 |
河合 敦 |
67p |
「捕物帳」の歴史──これだけは押さえておきたい名作ガイド |
細谷正充 |
72p |
生きるのがラクになる! 今こそ『言志四録』に学ぼう |
長尾 剛 |
76p |
連載小説 月と日の后 第27回 初花の章 |
冲方 丁 |
98p |
「歴史街道」伝言板 |
104p |
|
BOOKS・DVD |
106p |
|
この著者に注目! 齊藤忠光 |
108p |
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連作読切小説 戦国武将×四十七都道府県 第11回 今川義元×静岡県「義元の影」 |
今村翔吾 |
110p |
日本にも影響が!? 開戦から百五十年──普仏戦争とは |
宇山卓栄 |
126p |
弁慶だけじゃない、源義経の伝説的な家臣・海尊 |
鷹橋 忍 |
132p |
ふるさとの先人×SDGs~嚶鳴だより 第3回 「学思行」「勇なるかな」と「なせば成る」 |
138p |
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年間購読のご案内 |
141p |
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次号予告! |
142p |
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歴史街道脇本陣 |
143p |
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台湾建築紀行 日本人の足跡を求めて 最終回 台湾総督府専売局松山煙草工場 |
写真・文 片倉佳史 |
146p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。