雑誌
歴史街道 2021年5月号
今月号の読みどころ
今月の特集1は、「立花宗茂と真田信繁――強く、美しく生きる」です。
新型コロナウイルスの影響により、世界中が混乱しています。こうした危機の時こそ、人間の真価が問われているのではないでしょうか。
そして、このような時代にあって、いま一度、顧みたい二人の人物がいます。それが、立花宗茂と真田信繁(幸村)です。
彼らはともに1567年(永禄10年)生まれ(信繁は諸説あり)と言われ、戦国武将としては遅い時期に生まれました。
しかし、両者は誰よりも武士らしくあろうとし、戦いの場においては「戦国最強」といわれるほどの戦ぶりを見せました。
一方で出処進退においても、見事な振る舞いを見せます。
関ケ原合戦後に共に改易という憂き目をみながら、大坂の陣では、信繁は大坂方に身を投じ、宗茂は再起の機会を与えてくれた徳川家に尽くしました。
ともに違う道を選んだものの、彼らの選択は後世に語り継がれました。それは、多くの人々が、彼らの生き方に強さと美しさを感じたからではないでしょうか。
立花宗茂と真田信繁が、いかに生き、そしていかにして語り継がれる男へと成長していったのか。
その歩みを対比させつつ、彼らの生涯から「強く、美しく生きる」とは何かを探り、混迷の時代を生きる人々を勇気づけるような特集といたします。
特集2は、「徳川慶喜の真実」です。
大河ドラマ「青天を衝け」で草彅剛さんが演じている徳川慶喜。
大政奉還を行なった最後の将軍として知られる慶喜ですが、その評価は決して高くはありません。
この国が近代国家へと変わろうとした時、慶喜が果たした役割とは何だったのでしょうか――。
特別企画は、「北条時行――中先代の乱」です。
「週刊少年ジャンプ」で連載が始まった「逃げ上手の若君」が話題ですが、その主人公が北条時行です。
建武2年(1335)、中先代の乱を起こした人物として知られていますが、その生涯と乱の歴史的意義に迫ります。
新型コロナウイルスの影響により、世界中が混乱しています。こうした危機の時こそ、人間の真価が問われているのではないでしょうか。
そして、このような時代にあって、いま一度、顧みたい二人の人物がいます。それが、立花宗茂と真田信繁(幸村)です。
彼らはともに1567年(永禄10年)生まれ(信繁は諸説あり)と言われ、戦国武将としては遅い時期に生まれました。
しかし、両者は誰よりも武士らしくあろうとし、戦いの場においては「戦国最強」といわれるほどの戦ぶりを見せました。
一方で出処進退においても、見事な振る舞いを見せます。
関ケ原合戦後に共に改易という憂き目をみながら、大坂の陣では、信繁は大坂方に身を投じ、宗茂は再起の機会を与えてくれた徳川家に尽くしました。
ともに違う道を選んだものの、彼らの選択は後世に語り継がれました。それは、多くの人々が、彼らの生き方に強さと美しさを感じたからではないでしょうか。
立花宗茂と真田信繁が、いかに生き、そしていかにして語り継がれる男へと成長していったのか。
その歩みを対比させつつ、彼らの生涯から「強く、美しく生きる」とは何かを探り、混迷の時代を生きる人々を勇気づけるような特集といたします。
特集2は、「徳川慶喜の真実」です。
大河ドラマ「青天を衝け」で草彅剛さんが演じている徳川慶喜。
大政奉還を行なった最後の将軍として知られる慶喜ですが、その評価は決して高くはありません。
この国が近代国家へと変わろうとした時、慶喜が果たした役割とは何だったのでしょうか――。
特別企画は、「北条時行――中先代の乱」です。
「週刊少年ジャンプ」で連載が始まった「逃げ上手の若君」が話題ですが、その主人公が北条時行です。
建武2年(1335)、中先代の乱を起こした人物として知られていますが、その生涯と乱の歴史的意義に迫ります。
公式サイト | ![]() |
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特集1 立花宗茂と真田信繁 強く、美しく生きる
【総論】 それぞれの“返り咲き”を果たした「戦国の申し子」 |
小和田哲男 |
14p |
ビジュアル 乱世を鮮やかに駆け抜けた「両雄の軌跡」 |
20p |
|
信繁◎武田家滅亡の秋(とき)――父・昌幸から学んだもの |
鈴木英治 |
22p |
宗茂◎迫る島津の大軍、二人の父に負けないために… |
上田秀人 |
26p |
宗茂と信繁◎上田城と大津城――天下分け目を前に二人が抱いた想い |
谷津矢車 |
31p |
宗茂◎再び柳川へ…浪々の身からの「奇跡の再興」をもたらしたもの |
砂原浩太朗 |
38p |
信繁◎真田を名乗る者として――家康を追い詰めた最期の闘い |
乾 緑郎 |
42p |
徹底分析・史料で読み解く“最強武将”二人の戦い方 |
橋場日月 |
46p |
脳科学者が解析! 上からも信用され、下からも慕われた理由 |
中野信子 |
50p |
特集2 渋沢栄一も世に訴えようとしていた―― 徳川慶喜の真実
【総論】 日本を近代国家へと牽引した「功労者」として… |
安藤優一郎 |
70p |
百年は公開しない約束で、晩年に語り残したもの |
植松三十里 |
77p |
特別企画 北条時行――中先代の乱
それは、南北朝動乱と室町幕府成立を呼び起こした |
鈴木由美 |
102p |
【伝奇短編】 “仇の子”との間に育まれた絆は… |
荒山 徹 |
109p |
連載 読み物
真田(さだ)めし、立花(りっぱ)な、信と宗のシゲ |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.170 |
横山由依 |
7p |
クーデター、民主派の弾圧…歴史から読み解く「ミャンマー」 |
宇山卓栄 |
56p |
『万葉集』から見えてくる「古代人の食生活」 |
古川順弘 |
62p |
連載小説 月と日の后 第37回 日輪の章 |
冲方 丁 |
84p |
「歴史街道」伝言板 |
90p |
|
BOOKS・CINEMA |
92p |
|
この著者に注目! 柳広司 |
94p |
|
連作読切小説 戦国武将×四十七都道府県 第21回 長野業正×群馬県「黄斑の文」 |
今村翔吾 |
96p |
愛らしい表情、困った顔、精悍な体つき… 由緒ある神社の愉しい「狛犬めぐり」 |
ミノシマタカコ |
114p |
山本五十六が「大和」艦長に指名した男・西田正雄 |
松田十刻 |
118p |
年間購読のご案内 |
125p |
|
次号予告! |
126p |
|
歴史街道脇本陣 |
127p |
|
歴史とともに味わう世界の城 第10回 エルミナ城 |
島崎 晋 |
130p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。