雑誌
歴史街道 2021年7月号
今月号の読みどころ
今月の特集1は、〈太平洋戦争 空の決戦〉です。
戦艦同士の戦いではなく、空母・航空機が戦いの鍵を握るようになった太平洋戦争。
戦争のあり方が大きく変わりゆく中で、日本のパイロットや技術者たちは、いかに戦おうとしたのでしょうか。
テクノロジーの変化への対応という点で、現代日本が学ぶべきことは多いはずです。
「エース」と呼ばれた男たちの戦いには、どんなドラマがあったのか。
その戦いを支える技術者たちはいかにして、零戦、隼、紫電改といった傑作戦闘機を生み出したのか。
ビルマ、ラバウル、本土防空といった主要な航空戦と、戦闘機開発の舞台裏を紹介するだけでなく、太平洋戦争の勝敗を分けたものを浮かび上がらせる特集としたく思います。
特集2は、〈毛利元就――難局をいかに乗り越えるか〉です。
中国の覇者となった毛利元就は、決して恵まれた環境にあったわけではありませんでした。
毛利家の嫡男ではない立場から家督を継ぎ、周防の大内氏と出雲の尼子氏という大国に挟まれ、両者の勢力争いに巻き込まれる、一国人領主――。
絶望的な状況を、彼はいかに克服していったのでしょうか。
特別企画は、〈幕末「大老・老中」列伝〉です。
幕末における大老・老中というと、内政にしくじり、迫りくる欧米列強に適切な対応ができなかったとの印象を持つ人も多いのではないでしょうか。
しかし、この難局に直面した彼らが下した決断には、評価できる点が数多くあります。
阿部正弘、堀田正睦、井伊直弼……。幕末の動乱を読み解く鍵となる、七人の大老や老中を紹介します。
戦艦同士の戦いではなく、空母・航空機が戦いの鍵を握るようになった太平洋戦争。
戦争のあり方が大きく変わりゆく中で、日本のパイロットや技術者たちは、いかに戦おうとしたのでしょうか。
テクノロジーの変化への対応という点で、現代日本が学ぶべきことは多いはずです。
「エース」と呼ばれた男たちの戦いには、どんなドラマがあったのか。
その戦いを支える技術者たちはいかにして、零戦、隼、紫電改といった傑作戦闘機を生み出したのか。
ビルマ、ラバウル、本土防空といった主要な航空戦と、戦闘機開発の舞台裏を紹介するだけでなく、太平洋戦争の勝敗を分けたものを浮かび上がらせる特集としたく思います。
特集2は、〈毛利元就――難局をいかに乗り越えるか〉です。
中国の覇者となった毛利元就は、決して恵まれた環境にあったわけではありませんでした。
毛利家の嫡男ではない立場から家督を継ぎ、周防の大内氏と出雲の尼子氏という大国に挟まれ、両者の勢力争いに巻き込まれる、一国人領主――。
絶望的な状況を、彼はいかに克服していったのでしょうか。
特別企画は、〈幕末「大老・老中」列伝〉です。
幕末における大老・老中というと、内政にしくじり、迫りくる欧米列強に適切な対応ができなかったとの印象を持つ人も多いのではないでしょうか。
しかし、この難局に直面した彼らが下した決断には、評価できる点が数多くあります。
阿部正弘、堀田正睦、井伊直弼……。幕末の動乱を読み解く鍵となる、七人の大老や老中を紹介します。
公式サイト |
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特集1 太平洋戦争 空の決戦 男たちが賭けたもの
【総論】 世界のトップであった日本は、なぜ敗れたのか |
戸高一成 |
14p |
ビジュアル 日本vs.アメリカ――熾烈な開発競争が生んだ名機たち |
22p |
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傑作機を作るために…技術者たちの苦闘が物語るもの |
前間孝則 |
24p |
【南方作戦】 陸軍が誇る「隼戦闘隊」の栄光と死闘 |
山之口洋 |
32p |
【ラバウル航空戦】 零戦を駆使して闘った男たちの「不屈の魂」 |
秋月達郎 |
39p |
【本土防空戦】 紫電改を操るエースらが放った? “最後の光芒” |
松田十刻 |
47p |
歴史紀行 東洋一の規模を誇った大刀洗飛行場跡を訪ねて |
安部龍太郎 |
54p |
特集2 毛利元就 難局をいかに乗り越えるか
【総論】 活路を切り拓いた知力、そして決断力 |
小和田哲男 |
104p |
厳島合戦――現実にあわせて豹変することで… |
片山洋一 |
110p |
大型企画 天狗党、越前に散る ――知られざる絆と「その後」
それでも彼らの志は、敦賀の地に刻まれた |
田中純五郎 |
116p |
本陣跡、慰霊地、博物館…天狗党の足跡を福井県に求めて |
120p |
|
大河ドラマ「青天を衝け」にみる人物相関図 |
122p |
特別企画
実は逸材も多かった! 幕末「大老・老中」列伝 |
安藤優一郎 |
75p |
連載・読み物
〈零戦〉なる進取の気性、その成果の〈隼〉、この日本の宝、是非、継続を〈紫電改〉 |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.172 |
役所広司 |
7p |
今だからこそ知っておきたい「台湾の歴史」 |
宇山卓栄 |
58p |
もともとは“肉のスープ”だった!? 羊羹には長い歴史がありまして |
中島久枝 |
64p |
「築堤」が発見されて話題! 明治鉄道事始め |
梶よう子 |
68p |
弱者救済に力を注いだ鎌倉の僧・忍性 |
松尾剛次 |
84p |
「歴史街道」伝言板 |
90p |
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BOOKS・CINEMA |
92p |
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この著者に注目! 大塚ひかり |
94p |
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連作読切小説 戦国武将×四十七都道府県 第23回 亀井茲矩×鳥取県「夢はあれども」 |
今村翔吾 |
96p |
年間購読のご案内 |
125p |
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次号予告! |
126p |
|
歴史街道脇本陣 |
127p |
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歴史とともに味わう世界の城 第12回 アルハンブラ宮殿 |
島崎 晋 |
130p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。