雑誌
歴史街道 2022年2月号
今月号の読みどころ
今月の特集1は、〈北条義時 源頼朝を支えた男――鎌倉幕府はかくして誕生した〉です。
2022年NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の主人公は、鎌倉幕府の二代執権・北条義時ですが、武家政権の確立に貢献したキーマンであるにもかかわらず、その実像はこれまで、あまり取り上げられてきませんでした。
義弟、そして側近として源頼朝を支えて平家を打倒するも、幕府ができて間もなく頼朝が急死。
二代将軍・頼家、三代将軍・実朝と続くなか、頼朝の志を継いで、抗争を続ける御家人たちの狭間で幕府の舵を取り続けた義時は、源氏将軍の断絶、承久の乱と幕府最大の危機が迫るも、それを見事に乗り越えていきます。
本特集では、北条義時の生涯を紹介すると共に、彼がどんな想いを抱いていたのかに迫りつつ、武家政権の確立において果たした役割を解説していきます。
特集2は、〈シリーズ◎太平洋戦争80年 蘭印作戦――電撃的勝利の実相〉です。
広大な蘭印(オランダ領東インド)を短期間で攻略した蘭印作戦はまさに、電撃的勝利と称するに相応しいものでした。
80年前の昭和17年(1942)に実施されたこの作戦は、なぜ驚くべき成果を残すことができたのか――。
特別企画は、〈“文化系”戦国武将列伝〉です。
戦さでの活躍こそが華とされ、武功を挙げた人物が注目されることが多い戦国武将。
しかし、合戦での功績は少なくとも、文化面で大きな足跡を残した武将たちもいました。
時代が違えば、より評価をされていたかもしれない人物も……。
文化面で名を残した七人の武将を紹介します。
2022年NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の主人公は、鎌倉幕府の二代執権・北条義時ですが、武家政権の確立に貢献したキーマンであるにもかかわらず、その実像はこれまで、あまり取り上げられてきませんでした。
義弟、そして側近として源頼朝を支えて平家を打倒するも、幕府ができて間もなく頼朝が急死。
二代将軍・頼家、三代将軍・実朝と続くなか、頼朝の志を継いで、抗争を続ける御家人たちの狭間で幕府の舵を取り続けた義時は、源氏将軍の断絶、承久の乱と幕府最大の危機が迫るも、それを見事に乗り越えていきます。
本特集では、北条義時の生涯を紹介すると共に、彼がどんな想いを抱いていたのかに迫りつつ、武家政権の確立において果たした役割を解説していきます。
特集2は、〈シリーズ◎太平洋戦争80年 蘭印作戦――電撃的勝利の実相〉です。
広大な蘭印(オランダ領東インド)を短期間で攻略した蘭印作戦はまさに、電撃的勝利と称するに相応しいものでした。
80年前の昭和17年(1942)に実施されたこの作戦は、なぜ驚くべき成果を残すことができたのか――。
特別企画は、〈“文化系”戦国武将列伝〉です。
戦さでの活躍こそが華とされ、武功を挙げた人物が注目されることが多い戦国武将。
しかし、合戦での功績は少なくとも、文化面で大きな足跡を残した武将たちもいました。
時代が違えば、より評価をされていたかもしれない人物も……。
文化面で名を残した七人の武将を紹介します。
公式サイト |
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鎌倉の扇面 |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.178 |
小栗 旬 |
7p |
特集1 北条義時 源頼朝を支えた男 ――鎌倉幕府はかくして誕生した
【総論】 「武家政権確立」にいかなる役割を果たしたのか |
河合 敦 |
14p |
ビジュアル 「鎌倉殿の13人」人物相関図 |
20p |
|
Q&Aで読み解く 「鎌倉幕府」の最新研究 |
坂井孝一 |
22p |
一条の光に導かれて――頼朝との出会い、そして兄の死を経て |
嶋津義忠 |
28p |
父時政との確執を乗り越え、鎌倉の実権掌握へ |
奥山景布子 |
33p |
実朝暗殺、承久の乱…危機に際して心に宿していたものとは |
谷津矢車 |
38p |
「鎌倉殿の13人」はこんな男たちだった |
中丸 満 |
44p |
インタビュー 北条義時は、こうして大河ドラマの主人公になった |
清水拓哉 |
52p |
特集2 シリーズ 太平洋戦争80年 蘭印作戦 電撃的勝利の実相
点で面を制す――卓越した三次元作戦 |
大木 毅 |
102p |
「空の神兵」はいかに生まれ、何を成したか |
長南政義 |
110p |
特別企画
茶道、造園、和歌、絵画… “文化系”戦国武将列伝 |
橋場日月 |
71p |
連載 ほか
上杉謙信を奇怪な面の一団が撃退 ――御陣乗太鼓秘話 |
秋月達郎 |
54p |
アメリカ独立、フランス革命へとつながる「七年戦争」とは |
祝田秀全 |
60p |
今年の干支は寅! 知っているようで知らない「虎の日本史」 |
奈落一騎 |
66p |
連載 万、已むを得ず 第七回 |
幸田真音 |
82p |
歴史街道伝言板 |
90p |
|
BOOKS・CINEMA |
92p |
|
この著者に注目! 岩槻秀明 |
94p |
|
連作読切小説 戦国武将×四十七都道府県 第三十回 足利義昭×京都府「旅人の家」 |
今村翔吾 |
96p |
盲目の琵琶の名手、天皇の皇子… 小倉百人一首の「蝉丸」っていったい何者? |
鷹橋 忍 |
118p |
歴史散歩 “明治の面影”を札幌に訪ねて |
122p |
|
年間購読のご案内 |
125p |
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次号予告! |
126p |
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歴史街道脇本陣 |
127p |
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ニッポンの「巨石」をめぐる 第五回 沖ノ神島神社の王位石 |
写真・文 須田郡司 |
130p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。