雑誌
Voice 2011年9月号
今月号の読みどころ
国家の帰趨を左右するエネルギー政策を政局の具として弄び、拙速に「脱原発依存」を唱える菅総理の責任は、あまりにも重いといえます。いまや右も左も感情的な原発アレルギーを煽る時代、今回の総力特集は「『電力危機』の戦犯は誰だ」と題し、真に国益を見極めた冷静な議論だけを網羅しました。もう1本の特集は、「再び“高度成長”を遂げる日本」。ビル・エモット氏と竹森俊平氏の白熱対談は、必読です。上杉隆氏の新連載もスタート。今月も、知的議論をご堪能ください。
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今月号の目次
【総力特集】「電力危機」の戦犯は誰だ
原発再稼動をめぐる相剋 |
海江田万里 |
40p |
私は脱原発の急先鋒ではない |
田坂広志 |
48p |
激論! 2030年のエネルギー戦略 |
福山哲郎/岸 博幸/飯田泰之 |
56p |
石油火力発電の需要急増にも不安なし |
天坊昭彦 |
66p |
官僚規格主義の敗戦 |
堺屋太一 |
72p |
“脱原発”総理の仮面を剥ぐ |
中西輝政 |
80p |
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【特集】再び“高度成長”を遂げる日本
輸出推進で、3年後に陽はまた昇る |
ビル・エモット/竹森俊平 |
106p |
サプライチェーンの完全復旧は近い |
大河原克行 |
128p |
「ふた目惚れ買い」で本格的な消費回復へ |
金子哲雄 |
134p |
誇りを乗せるクルマで新興国を制す |
布野幸利/片山 修 |
116p |
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なぜ決起したか――民主党中堅・若手議員たちの怒りの声 国益観念なき総理の即時退陣を願う |
吉良州司 |
142p |
開戦七十周年の夏、恥を失くしたこの国の大人たちへ贈る特別鼎談 大東亜戦争を戦った大正世代の矜持 |
門田隆将/片山杜秀/早坂 隆 |
150p |
なぜ低俗番組だらけになったのか? どうすれば優良番組を増やせるのか? テレビ界、視聴率至上主義の愚昧 |
月尾嘉男 |
162p |
新連載 仲代達也が語る「昭和映画史」 |
春日太一 |
200p |
新連載 ジャーナリスト休業宣言 |
上杉 隆 |
169p |
時代を拓くコンセプト 「『官製デモ』の実施なんか、いまの中国ではありえません」 |
加藤嘉一/聞き手:加賀谷貢樹 |
22p |
この著者に会いたい! 「多くの小説家は、人の生死を気取って捉えすぎです」 |
高野和明/聞き手:仲俣暁生 |
92p |
彦にゃんの憂国ついーと〈9〉 久しぶりの放言居士 |
島田雅彦 |
30p |
「ニッポン新潮流」を斬る!〈生活社会〉 カンボジア証券取引所の教訓 |
山形浩生 |
34p |
「ニッポン新潮流」を斬る!〈生命医療〉 改正臓器移植法と自殺ドナー |
最相葉月 |
36p |
世の流行にひとこと言わせて!〈18〉 「工場夜景」ツアーのすすめ |
さかもと未明 |
98p |
高井戸の蛙、世相を覗く〈32〉 “津波のよう”なメガバンク |
江上 剛 |
102p |
海堂尊、医療最前線をゆく〈5〉 救命救急 |
海堂 尊 |
188p |
巻頭の言葉〈9〉 「空洞化」への静かな真剣勝負 |
冨山和彦 |
19p |
[新・原子力戦争]〈3〉 汚染水処理は国産技術でできる |
田原総一朗 |
210p |
新・日本建国論〈4〉 戦争なく成立した統一国家 |
竹田恒泰 |
222p |
大宰相・原敬〈第57回〉 大正政変 |
福田和也 |
234p |
私日記〈第141回〉 牛身事故の後始末 |
曽野綾子 |
242p |
平成始末〈第21回〉 つなみ |
山折哲雄 |
250p |
クールジャパン・次代の旗手〈21〉 [吉田龍太郎] |
川島蓉子 |
7p |
語り継ぎたい「モノがたり」〈9〉 [デッキシューズ] |
村上陽一 |
10p |
「凛たる女性」の肖像〈9〉 [小島慶子] |
撮影/遠藤 宏 |
13p |
Killerフレーズ 時代を斬る!論点 |
1p |
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Voiceシネマ 編集者の映画三昧 |
194p |
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Voiceステージ 編集者の観劇メモ |
195p |
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Voiceブックス 編集者の読書日記 |
196p |
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Voiceレター 読者の感想&意見 |
198p |
Voice とは
月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。