Voice
発売日
2014年5月10日
税込価格
700円
(本体価格648円)
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Voice 2014年6月号

今月号の読みどころ

韓国旅客船「セウォル号」沈没事故は、日本でも連日報道されている。船長の無責任な行動や海上警察への批判など、驚愕の事実が次々と浮かび上がってくる。日米の協力のもとで救難救助活動ができていればと思うと、残念で仕方がない。日米韓、そして台湾も含めたこの地域の安全保障は、中国と北朝鮮に対峙するかたちで考えられるべきである。
今月号の総力特集は、「しのびよる中国・台湾、韓国の運命」と題し、中国の脅威を論じた。武貞秀士氏は、中韓による「反日・歴史共闘路線」で中国が朝鮮半島を呑み込もうとしていると警鐘を鳴らす。一方、宮崎正弘氏は、台湾の学生運動の意義を説き、中国経済の悪化でサービス貿易協定の妙味は薄れたという。また、上念司氏と倉山満氏は、中国の地方都市で不動産の値崩れが始まっており、経済崩壊が目前で、日本は干渉しないことが最善の策だと進言する。李登輝元台湾総統は、ご自身のご家族と日本との歴史的な関わりを紹介し、日本が中国の対応を恐れることなく、「日本版・台湾関係法」を制定し、台湾交流に法的根拠が必要だと切望する。
第二特集は、日清戦争から120年、日露戦争から110年という節目の今年に、「甦る戦争の記憶」との企画を組んだ。また、硫黄島での日米合同の戦没者慰霊式に弊誌が招待され、取材を許された。遺骨収集の現状を含め、報告したい。
さらに、世界的に著名なフランスの経済学者ジャック・アタリ氏とベストセラー『帝国以後』の作者エマニュエル・トッド氏へのインタビューが実現。アタリ氏は、尖閣諸島の日中の争いを第一次世界大戦につながったサラエボ事件と比較し、第三次世界大戦の可能性に言及する。また、トッド氏は、中国の軍事力は過大評価されており、日本へ武力侵攻することは不可能であり、一方で日本は核武装の可能性を論じたほうがよいと主張する。単なる「右」「左」の思想分類ではおさまらない両者のオピニオンに、世界情勢を読む鋭い視点を感じる。一読をお薦めしたいインタビューである。
公式サイト

今月号の目次

総力特集:しのびよる中国 台湾、韓国の運命
[特別寄稿]
日台の絆は永遠に
李 登輝
36p
核武装大国・日本への期待
エマニュエル・トッド/取材・構成:大野和基
50p
[特別対談]
アベノミクスで中国を刺せ
上念 司/倉山 満
60p
馬英九を見限った台湾国民
宮崎正弘
70p
朝鮮半島が中国に呑み込まれる日
武貞秀士
78p
「東芝vsハイニックス」事件からの教訓
中田行彦
88p



巻頭インタビュー
尖閣を第二のサラエボにするな
ジャック・アタリ/聞き手:大野和基
20p
特集:甦る戦争の記憶
日清戦争・120年目の真実
戸高一成/石 平
98p
硫黄島戦没者慰霊式を訪ねて
タカ大丸
110p
日露戦争とイスラエル建国の英雄
エリ・エリヤフ・コーヘン/取材・翻訳:青木偉作
122p



保守とは何か
小川榮太郎
132p
ついに暴かれた公共事業の効果
原田 泰
158p
「ゴーン革命」の集大成となる決断
片山 修
166p
中核層の時代に向けて
宇野重規
192p
[緊急対談]
ヤンキー化する日本経済
斎藤 環/原田曜平
146p



新世代の流儀
「ジャズやヒップホップには『場のルールを守りなさい』という不文律がある」
大和田俊之
186p
ニッポン新潮流〈国内政治〉
「みんなの党」再浮上の方策
菅原 琢
28p
ニッポン新潮流〈経済政策〉
金融緩和はまだ終わっていない
飯田泰之
30p
ニッポン新潮流〈生活社会〉
報じられなかった立派なIPCC報告
山形浩生
32p
ニッポン新潮流〈科学医療〉
科学研究の広報戦略に惑わされるな
最相葉月
34p
武士の碑〈第9回〉
転進
伊東 潤
203p
テロリスト・安重根〈第4回〉
入信
早坂 隆
220p
巻頭言〈6〉
ウクライナ、日露関係、TPP
小浜逸郎
17p
覚醒するクラシック〈第12回〉
ペール・ギュント
百田尚樹
230p
私日記〈第174回〉
シラサギ、金魚を食べる
曽野綾子
236p
平成始末〈第54回〉
「心の闇」
山折哲雄
248p
友アートを訪ねて〈17〉
[土門 拳]
原田マハ
8p
凛たる女性〈42〉
[蒼乃夕妃]
撮影/遠藤 宏
11p



Killerフレーズ
時代を斬る!論点

1p
Voiceブックス
編集者の読書日記

244p
Voiceシネマ
編集者の映画三昧

245p
Voiceレター
読者の感想&意見

246p

Voice とは

 月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。