Voice
発売日
2015年11月10日
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713円
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Voice 2015年12月号

今月号の読みどころ

11月1日、日中韓の首脳会談が開かれた。案の定、中韓は歴史問題で日本に嫌味な談話を浴びせた。TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)を含め、経済的な結びつきを強めたいのは理解できるが、「反日」むき出しでは心機一転、再出発とはなりそうもない。そのうえ、中国はユネスコで「南京事件」を世界記憶遺産に登録。韓国は慰安婦問題を蒸し返そうと必死だ。

12月号の総力特集は「日中韓 友好の罠」。もともと隣国同士は、領土や歴史、経済面で利害が対立することが多く、なかなか仲良くなれないもの。とりわけ中国の歴史問題への攻撃はすさまじい。中西輝政氏は「国連をはじめとする国際社会が、日本軍によって30万人の『何の罪もない』南京市民が虐殺の犠牲になった事件として『南京大虐殺』という言葉を正式に定着させ」るだろうと、悔しさをにじませる。ケント・ギルバート氏は、「南京大虐殺」が世界記憶遺産に登録されるのであれば、「数千万人単位の死者を出した『大躍進政策』や『文化大革命』、あるいは現在も進行中のウイグル人、チベット人虐殺こそ、はるかに世界記憶遺産に登録される価値があ」ると、反撃する。また、前・在韓国特命全権大使の武藤正敏氏は、慰安婦問題の解決を阻んでいるものは挺対協(韓国挺身隊問題対策協議会)であると指摘し、韓国内でも「挺対協は少しやり過ぎではないか」という議論が起こっているという。一方で、世界のGDPの40%を占める経済圏になるTPPを評価するのは、農業ジャーナリストの浅川芳裕氏。「自由や法の支配、民主主義、基本的人権といった普遍的価値を共有する国々が相互関係を深めていく環太平洋地域のプラットフォーム」であるTPPに対し、中韓は果たしてその価値を共有できるのだろうか。

2017年4月からの消費税率10%への引き上げが既成事実化しているが、果たしてそうなのだろうか。髙橋洋一氏は、安倍自民党は2016年夏の参院選まで「無駄弾を撃つような真似は厳に慎むだろう」といい、「ニュートラルの姿勢を貫くのが当然である」と指摘する。財務省のシナリオ通りには進まないということだ。ところで、フォルクスワーゲンの不正ソフト事件は世界を驚かせた。ドイツ在住の川口マーン惠美氏はエッセイ風に伝える。「この不正ソフトが凄い。検査のときは排ガスを抑えさせ、普通の走行になると、『よし、もう大丈夫』と車に教える。すると車は、検査時の40倍もの窒素化合物を撒き散らしてズンズン走る。技術大国ドイツ、不正もまことにハイテクなのである」と。今月は海外からもう一つ。ジャーナリストのマイケル・ヨン氏は過去数年にわたり、日本、米国、フィリピン、タイ、ミャンマー、オーストラリア、インドネシア、直近ではマレーシアで慰安婦問題の調査を続けている。今回はマレーシア・ペナン島を中心に現地からレポートしてくれた。裏には某国のプロパガンダが見え隠れする。「日本は真実を世界に伝えるべきだ」との氏のメッセージは総力特集の結論でもあるようだ。
公式サイト

今月号の目次

巻頭インタビュー
システムに対する反抗
羽田圭介
22p
総力特集:日中韓友好の罠
外務省に奪われた安倍外交
中西輝政
38p
「TPPはアメリカの言いなり」の嘘
浅川芳裕
50p
支那事変と大東亜戦争を再評価する
宮田昌明
60p
チベット人虐殺こそ世界記億遺産に

ケント・ギルバート
68p
韓国との賢い付き合い方
武藤正敏
78p



現地ルポ
アジアの「慰安婦」を追跡する
マイケル・ヨン
102p



緊急寄稿
消費税10%は決まっていない
高橋洋一
86p



GDP600兆円は不可能ではない
片岡剛士
94p
ドイツ車は夏製がおすすめ?
川口マーン惠美
112p
護憲派の何が気持ち悪いのか
潮 匡人
120p
ヒラリー外交は修正されるか
渡辺惣樹
136p
「南京事件」世界記憶遺産登録の大失態
杉原誠四郎
145p
松下幸之助の怒りと慈愛
神藏孝之
188p
新しい勤勉(KINBEN)宣言
PHP総研「新しい働き方」研究会
203p



短期集中連載<第1回>
福島第二の奇跡
高嶋哲夫
192p



特別インタビュー
杉原千畝に学ぶ「日本人らしさ」

唐沢寿明
128p
連載
「戦争画批判」の真実Ⅳ
水間政憲
162p
超韓流猫コリにゃん
徴兵制度とカネ
室谷克実[原案]/諸星惣一郎[漫画]
171p
ニッポン新潮流〈国内政治〉
共産党の政権構想は本気か
菅原 琢
32p
ニッポン新潮流〈経済政策〉
「中所得の罠」に向かう中国経済
飯田泰之
34p
ニッポン新潮流〈生活社会〉
人工知能はまだ自動化できない
山形浩生
36p
健康は生成する〈第9回〉
政治とレジリエンス
斎藤 環
151p
天あり、命あり。〈第7回〉
苦境に立つビニロン
江上 剛
214p
覚醒するクラシック〈第30回〉
フルトヴェングラー
百田尚樹
227p
巻頭言〈第12回〉
ウソのいろいろ
養老孟司
19p
私日記〈第192回〉
マイナス・ビタミンB的人間
曽野綾子
232p
平成始末〈第72回〉
『『立正安国論』の書誌学的研究』
山折哲雄
250p
真相スクープ
「戦争画批判」の真実Ⅳ
構成/水間政憲
8p
凛たる女性〈60〉
朝長なつ美
撮影/遠藤 宏
13p
Keyフレーズ
時代を斬る!論点

1p
年間コンテンツ
2015年・目次一覧

240p
Voiceブックス
編集者の読書日記

246p
Voiceシネマ
編集者の映画三昧

247p
Voiceレター
読者の感想&意見

248p

Voice とは

 月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。