雑誌
Voice 2016年1月号
今月号の読みどころ
      日中韓の首脳会談は表面的には友好を演出したものの、その少し前10月28日に、ソウルではチマチョゴリの韓国人少女像とお下げ髪の中国人少女像の二体の慰安婦像が設置された。来年は上海にもできるのだという。一事が万事で、中韓の歴史問題に対する対日攻勢は勢いを増している。日本はこのようなプロパガンダを静観していてよいものだろうか。
1月号の総力特集は「歴史戦争 日本の逆襲」。渡部昇一氏は「当時、朝鮮半島で『慰安婦』と呼ばれる女性の行為はすべからく自由意思によるもの、もしくは一家の経済的理由によるものであった」とし、「わが国は日本の皇室の次に李王朝の公族を置き、その下に日韓平等に華族を敷いた」のだが、その歴史的事実をどれだけの韓国人が知っているだろうか。いわゆる植民地化とは定義が違うのだ。また、高橋史朗氏は中国人研究者による最近の調査によれば、「満州地区での日本の軍事占領から1945年の日本の敗北までに、約40万人の女性が強制的に軍の慰安婦にされ、少なくともその半数は中国人であった」という、とんでもプロパガンダを紹介する。さらに、拳骨拓史氏は、韓国では「『慰安婦問題』『サハリン同胞』『原爆被害者』以外にも、最近になり関東大震災による朝鮮人虐殺問題を加えようという動きがある」のだという。つまり、問題解決の「ゴールポスト」が動くだけでなく、別のゴールポストが待っているのだ。友好の握手の裏には、世界に向けて日本を貶めるプロパガンダの拡散があることを知る必要がある。
第二特集は「南シナ海 中国の暴走を止めよ」。マイケル・ピルズベリー氏は「中国は建国以来、百年の計をもって米国を超える世界覇権をめざしている! そして『100年マラソン』と呼ばれる中国の野望に加担してきたのは、じつは米国自身であった」と、自著で述べている。驚くべきことに「米国政府は今後も中国への協力姿勢を継続すると思います。基本的な枠組みである以上、われわれが何をいおうが、両者の友好関係は揺るぎないのです」とも。その他にも、山田吉彦氏、矢板明夫氏、石平氏の論考も南シナ海問題に鋭い分析を加えている。また、今月号はパリ同時テロについて、丸谷元人氏と渡邊啓貴氏に緊急にご寄稿いただいた。さらに、幸田真音氏がAI(人工知能)との共存は可能かとのテーマで連載小説をスタート。新年号は、日本の未来を占ううえで盛りだくさんの内容に。ぜひ、ご一読お願いいたします。
        1月号の総力特集は「歴史戦争 日本の逆襲」。渡部昇一氏は「当時、朝鮮半島で『慰安婦』と呼ばれる女性の行為はすべからく自由意思によるもの、もしくは一家の経済的理由によるものであった」とし、「わが国は日本の皇室の次に李王朝の公族を置き、その下に日韓平等に華族を敷いた」のだが、その歴史的事実をどれだけの韓国人が知っているだろうか。いわゆる植民地化とは定義が違うのだ。また、高橋史朗氏は中国人研究者による最近の調査によれば、「満州地区での日本の軍事占領から1945年の日本の敗北までに、約40万人の女性が強制的に軍の慰安婦にされ、少なくともその半数は中国人であった」という、とんでもプロパガンダを紹介する。さらに、拳骨拓史氏は、韓国では「『慰安婦問題』『サハリン同胞』『原爆被害者』以外にも、最近になり関東大震災による朝鮮人虐殺問題を加えようという動きがある」のだという。つまり、問題解決の「ゴールポスト」が動くだけでなく、別のゴールポストが待っているのだ。友好の握手の裏には、世界に向けて日本を貶めるプロパガンダの拡散があることを知る必要がある。
第二特集は「南シナ海 中国の暴走を止めよ」。マイケル・ピルズベリー氏は「中国は建国以来、百年の計をもって米国を超える世界覇権をめざしている! そして『100年マラソン』と呼ばれる中国の野望に加担してきたのは、じつは米国自身であった」と、自著で述べている。驚くべきことに「米国政府は今後も中国への協力姿勢を継続すると思います。基本的な枠組みである以上、われわれが何をいおうが、両者の友好関係は揺るぎないのです」とも。その他にも、山田吉彦氏、矢板明夫氏、石平氏の論考も南シナ海問題に鋭い分析を加えている。また、今月号はパリ同時テロについて、丸谷元人氏と渡邊啓貴氏に緊急にご寄稿いただいた。さらに、幸田真音氏がAI(人工知能)との共存は可能かとのテーマで連載小説をスタート。新年号は、日本の未来を占ううえで盛りだくさんの内容に。ぜひ、ご一読お願いいたします。
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今月号の目次
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							巻頭対談 エルトゥールル号の教訓  | 
                        門田隆将vs櫻井よしこ | 
                        20p | 
                    
総力特集:歴史戦争 日本の逆襲
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							韓国は植民地ではなかった						 | 
                        渡部昇一 | 
                        38p | 
                    
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							「中国は一つ」の猿芝居						 | 
                        宮崎正弘 | 
                        48p | 
                    
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							「南京大虐殺」登録への反撃						 | 
                        高橋史朗 | 
                        56p | 
                    
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							優位戦思考による国家運営を						 | 
                        日下公人vs上島嘉郎 | 
                        66p | 
                    
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							韓国が持ち出す「別の歴史問題」						 | 
                        拳骨拓史 | 
                        76p | 
                    
特集:南シナ海 中国の暴走を止めよ
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							米中の秘密協力体制を問い質せ						 | 
                        マイケル・ピルズベリー | 
                        84p | 
                    
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							日本がアジアの海を守る						 | 
                        山田吉彦 | 
                        94p | 
                    
| 
							外洋拡張路線の挫折						 | 
                        矢板明夫 | 
                        103p | 
                    
| 
							「戦国時代」の策略に学べ						 | 
                        石 平 | 
                        112p | 
                    
| 
							「東郷文彦と若泉敬」の時代						 | 
                        東郷和彦 | 
                        149p | 
                    
読み物・連載
| 
							第24回 山本七平賞発表						 | 
                        157p | 
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| 
							がんと健康の常識、非常識						 | 
                        白川太郎 | 
                        193p | 
                    
| 
							しぶといやつ〈新連載〉 第一章 鎧袖一触 (1)  | 
                        幸田真音 | 
                        122p | 
                    
| 
							パリ同時テロで始まる「新・冷戦」						 | 
                        丸谷元人 | 
                        131p | 
                    
| 
							フランス移民 共存の苦悩						 | 
                        渡邊啓貴 | 
                        141p | 
                    
| 
							「戦争画批判」の真実5						 | 
                        水間政憲 | 
                        165p | 
                    
| 
							超韓流猫コリにゃん〈第9話〉 韓国陸軍物語  | 
                        室谷克実[原案]/諸星惣一郎[漫画] | 
                        185p | 
                    
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							ニッポン新潮流〈国際政治〉 アメリカ大統領選の裏工作  | 
                        渡辺惣樹 | 
                        32p | 
                    
| 
							ニッポン新潮流〈経済政策〉 「いざというとき日銀はやる」へ  | 
                        飯田泰之 | 
                        34p | 
                    
| 
							ニッポン新潮流〈生活社会〉 アベノミクスですら生ぬるい  | 
                        山形浩生 | 
                        36p | 
                    
| 
							福島第二の奇跡〈第2回〉 現場の混乱と奮闘  | 
                        高嶋哲夫 | 
                        203p | 
                    
| 
							健康は生成する〈第10回〉 「幸福の科学」は可能か?  | 
                        斎藤 環 | 
                        213p | 
                    
| 
							天あり、命あり。〈第8回〉 ビニロンプラント輸出へ  | 
                        江上 剛 | 
                        221p | 
                    
| 
							覚醒するクラシック〈第31回〉 交響曲第七番  | 
                        百田尚樹 | 
                        233p | 
                    
| 
							巻頭言〈第13回〉 なぜ不祥事が起こりやすいのか  | 
                        養老孟司 | 
                        17p | 
                    
| 
							私日記〈第193回〉 少しだけ人間  | 
                        曽野綾子 | 
                        238p | 
                    
| 
							平成始末〈第73回〉 狩猟社会の原点  | 
                        山折哲雄 | 
                        248p | 
                    
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                        ||
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							著者インタビュー						 | 
                        幸田真音 | 
                        6p | 
                    
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							友(アート)を訪ねて〈22〉 バーナード・リーチ  | 
                        文/原田マハ | 
                        8p | 
                    
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							凛たる女性〈61〉 黒木 華  | 
                        撮影/永井 浩 | 
                        11p | 
                    
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							Keyフレーズ 時代を斬る!論点  | 
                        1p | 
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							Voiceブックス 編集者の読書日記  | 
                        174p | 
                    |
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							Voiceシネマ 編集者の映画三昧  | 
                        175p | 
                    |
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							Voiceレター 読者の感想&意見  | 
                        246p | 
                    
Voice とは
月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。
        








