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Voice 2019年4月号
今月号の読みどころ
元徴用工判決問題、レーダー照射問題、そして文喜相国会議長の「慰安婦問題の解決には天皇陛下の謝罪が必要」との発言……。朝日新聞ソウル支局長を務める牧野愛博氏が指摘するように、日韓関係は「1965年の国交正常化以降、最悪の時期を迎えている」との見方は強い。なぜ韓国は、あそこまで強気なのだろうか。深刻な局面を迎えているいまこそ、冷静かつ合理的に、彼の国の「反日」の背景を探ることが必要ではないか。歴史や経済、北朝鮮問題、そして徴兵制など多岐にわたるテーマから日韓関係の未来を考える。注目は、特別インタビューのマルクス・ガブリエル氏。弱冠29歳で名門ドイツ・ボン大学の哲学科教授に就任した「世界最高の知性」は、危機に瀕しているともいわれる民主主義をどう分析しているのか。特集は『「感情」が世界を滅ぼす』。
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今月号の目次
総力特集:日韓確執の深層
「平和憲法」が融和を阻害している |
本村凌二 |
46p |
戦争と平和のコストを認識しているか |
三浦瑠麗 |
54p |
レッテル貼り論争から脱却せよ |
牧野愛博 |
62p |
米朝会談で再編される朝鮮半島 |
西野純也 |
70p |
進まない非核化と「トランプ劇場」 |
古川勝久 |
78p |
成長モデルを失った韓国経済 |
玉置直司 |
86p |
特別インタビュー
民主主義を哲学する |
マルクス・ガブリエル |
18p |
特集:「感情」が世界を滅ぼす
なぜ社会の分断が進むのか |
ジョナサン・ハイト |
94p |
「反日」がカナダの選挙を動かしている |
安田峰俊 |
106p |
「伝染する怒り」への対処法 |
安藤俊介 |
114p |
特別企画
AIを知ることは人間を知ること |
幸田真音&藤本浩司 |
122p |
連載 ほか
石橋湛山が描いた国際秩序構想 |
牧野邦昭 |
132p |
〈至烈ノ闘魂、至高ノ錬度〉戦艦大和の最期 |
上島嘉郎 |
140p |
「ベネズエラ大混乱」の真相を読む |
丸谷元人 |
148p |
エネルギー覇権を狙う中国 |
福島香織 |
156p |
新時代ビジョン研究会 国家を守る保険制度 |
片山杜秀 |
164p |
日本は世界最古の民主国 最終回 「和」の精神で国をまとめよ |
竹田恒泰 |
226p |
パラアスリートの肖像(20) プロフェッショナル 後編 |
山田清機 |
184p |
プリンス〈第34回〉 第七章 試練(5) |
真山 仁 |
212p |
健康社会の自由と規制 |
瀧澤利行 |
196p |
日本構想フォーラム 「しでかす人」を生む教育を |
黒川 清 |
204p |
ニッポン新潮流〈歴史論争〉 シカゴの「中華製」摩天楼 |
渡辺惣樹 |
38p |
ニッポン新潮流〈現代社会〉 復興、八年目の消化試合感 |
開沼 博 |
40p |
ニッポン新潮流〈日本文化〉 「文化戦争」に勝つために |
舘鼻則孝 |
42p |
西南、南西、テレビ風30 世界「共創」のデジタル作品 |
結城豊弘 |
44p |
著者に聞く 『通信の世紀』 |
大野哲弥 |
238p |
巻頭言〈第16回〉 「勢い」「偶然」「判断ミス」が支配する世界 |
宮家邦彦 |
15p |
私日記〈第231回〉 捨てる情熱 |
曽野綾子 |
30p |
文明之虚説〈第16回〉 台湾人の日本評価 |
渡辺利夫 |
246p |
台湾に生き続ける日本〈9〉 鉄道員が開いた寺院と観音像 |
写真・文/片倉佳史 |
1p |
土木を撮る〈12〉 摺上川ダム |
写真・文/西山芳一 |
6p |
凛たる女性〈100〉 MIKIKO |
撮影/遠藤 宏 |
9p |
編集者の読書日記 Voiceブックス |
242p |
|
編集者の映画三昧 Voiceシネマ |
243p |
|
読者の感想&意見 Voiceレター |
244p |
Voice とは
月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。