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Voice 2020年5月号
今月号の読みどころ
3月末に五輪・パラリンピックの延期が決まり、4月7日にはいよいよ7都府県に緊急事態宣言が発令された。新型コロナウイルスがもたらす禍が日本全土を侵食しつつあるいま、私たちはこの危機にいかに立ち向かうべきなのか。特集では総力を挙げて、経済から思想まで多岐にわたる視点で解き明かす。野口悠紀雄氏は無策の政府に対して「マネーの流動性を止めるな」と喝破し、養老孟司氏は「日本人が本当に恐れるべきものは何か」を語る。また、国家安全保障としての保健医療を訴える英キングス・カレッジ・ロンドン教授・渋谷健司氏の論稿は必読だ。さらに巻頭には、橋下徹元大阪市長が緊急提言を寄せている。いま、国民の命を守るために政府に求められる覚悟とは。特別企画は「韓国の教訓」。同じく新型コロナに揺れる隣国の姿から学ぶべきは何か。そのほかでは、マルクス・ガブリエル氏、山中伸弥氏なども登場。
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今月号の目次
総力特集:どうする!コロナ危機
連鎖倒産を助長する政府の愚 |
野口悠紀雄 |
42p |
「日本版CDC」設立で国を守れ |
渋谷健司 |
51p |
新型肺炎、緊急事態宣言を恐れるな |
福田 充 |
60p |
自由と幸福の相克を乗り越えられるか |
大屋雄裕 |
70p |
日中韓の差を生む「歴史の刻印」 |
岡本隆司 |
78p |
政治経済の「免疫力」を備えよ |
細谷雄一 |
86p |
日本はすでに「絶滅」状態 |
養老孟司 |
94p |
緊急提言
政府は結果責任から逃げるな |
橋下 徹 |
16p |
特別企画:韓国の教訓
「大陸性」と「群島性」が混淆する半島 |
小倉紀蔵 |
110p |
格差拡大、文政権「死に体」化のシナリオ |
金敬 哲 |
118p |
彼らは「革命精神」で戦っている |
伊東順子 |
126p |
特別対談
プロ野球監督は戦国大名 |
栗山英樹&矢部健太郎 |
214p |
連載 ほか
移民政策は欧州の失敗に学べ |
ダグラス・マレー |
132p |
「石油価格戦争」からOPEC体制崩壊へ |
保坂修司 |
140p |
オークション理論は経済の潤滑油 |
グレン・ワイル |
148p |
日本構想フォーラム 米国に「真似される」研究開発を |
山中伸弥 |
156p |
日本流の「共創」がアマゾンを超越する |
小野塚征志 |
208p |
フェイクが壊す民主主義 |
マルクス・ガブリエル |
102p |
鏡の中のアメリカ〈終〉 「不安」が顕在化する世界――鏡の中のアメリカへ |
先崎彰容 |
164p |
賢慮の世界史〈2〉 「国際情報戦」の敗北 |
佐藤 優&岡部 伸 |
182p |
中国vs.世界〈2〉 〈イスラエル〉「開封のユダヤ人」の悲喜劇 |
安田峰俊 |
192p |
たばこと税の「本音の話」 |
坂口孝則 |
222p |
ニッポン新潮流〈歴史論争〉 米海軍給油艦「ミシシネワ」と回天 |
渡辺惣樹 |
32p |
ニッポン新潮流〈政治外交〉 新型コロナ禍の政治化 |
三浦瑠麗 |
34p |
ニッポン新潮流〈現代社会〉 リスク社会とパンデミック |
開沼 博 |
36p |
ニッポン新潮流〈日本文化〉 展覧会中止で考えたこと |
舘鼻則孝 |
38p |
西南、南西、テレビ風〈43〉 リーダーは周囲に動揺は見せず |
結城豊弘 |
40p |
令和の事業家 サイバー空間を守る「秘密計算」 |
今林広樹 |
230p |
著者に聞く 定年後につける第二の仮面 |
村田沙耶香 |
236p |
巻頭言〈第29回〉 戦後日本の宿題シリーズ(1) 国家非常事態法制 |
宮家邦彦 |
13p |
私日記〈第244回〉 続きのある話 |
曽野綾子 |
26p |
文明之虚説〈第29回〉 児玉・後藤の検疫事業 |
渡辺利夫 |
244p |
東京の聖地〈10〉 大安楽寺 |
写真・文/岡本亮輔 |
1p |
土木を撮る〈25〉 東京外かく環状道路本線トンネル大泉南工事 |
写真・文/西山芳一 |
6p |
令和の撫子〈12〉 タサン志麻 |
撮影/川島伸一 |
9p |
Voiceブックス 編集者の読書日記 |
240p |
|
Voiceシネマ 編集者の映画三昧 |
241p |
|
Voiceレター 読者の感想&意見 |
242p |
Voice とは
月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。