Voice
発売日
2020年10月10日
税込価格
840円
(本体価格764円)
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Voice 2020年11月号

今月号の読みどころ

9月16日、菅政権が誕生した。長期政権後の日本をいかに舵取りするか、その手腕に注目が集まっているが、新首相に課せられているのは「日本再生」ではないだろうか。
新型コロナウイルスへの対策は言わずもがな、パンデミックの影響にも晒されている日本経済をいかに立て直すか、激動の世界情勢のなかでいかなる外交を展開するか、憲法改正にどう取り組むか……。本特集では7本の論稿から菅新政権が中長期的に取り組むべき課題を探る。
大前研一氏は「ポスト・アベノミクス」の要諦を開陳し、宮家邦彦氏は菅外交を左右するポイントを詳述。河野克俊・前統合幕僚長と村田晃嗣・同志社大学教授の特別対談も必読だ。
特別企画では、大統領選を控えるアメリカを斬る。トランプ氏とバイデン氏の第1回テレビ討論の有様から「敗北者は米国民」との声も聞こえたように、わが同盟国が厳しい現実に直面しているのは疑いようがない。ジョセフ・ナイ氏などがアメリカの実情と未来を語る。
巻頭インタビューには、「大阪都構想」の是非を問う住民投票を控える松井一郎・大阪市長が登場。
特別インタビューには、NEC会長を務める遠藤信博氏が米中摩擦下における日本企業の在り方を語る。
公式サイト

今月号の目次

総力特集:菅新政権と日本再生論
ポスト・アベノミクスの要諦はこれだ
大前研一
42p
菅外交の成否を決する「天地人」
宮家邦彦
50p
「健康危機管理」の体制を構築せよ
國井 修
58p
一極集中を生む東京と地方の「共犯関係」
曽我謙悟
66p
歴史にみる長期政権の「受け継ぎ方」
小宮 京
74p
共同体の力を再生し、強靭な国づくりを
施 光恒
82p
憲法改正で国の在り方を問え
河野克俊&村田晃嗣
90p
巻頭インタビュー
大阪都構想、ラストチャンスに懸ける
松井一郎
16p
特別インタビュー
「国力」を共通軸に全体最適を生み出せ
遠藤信博
100p
特別企画:アメリカは「沈没」するか
米国はソフト・パワーを回復する
ジョセフ・ナイ
110p
大統領選後も続く「復元」なき政治風景
中山俊宏
118p
「制裁外交」の余波から企業を守れ
杉田弘毅
126p
日本は外交の連立方程式を解けるか
橋爪大三郎
134p
連載 ほか
新政権は「親日・香港」の現実を視よ
野嶋 剛
142p
「グリーン・ニューディール」を実行せよ
ジェレミー・リフキン
150p
コロナ時代のウェルビーイング論
石川善樹
158p
リベラルが取り戻すべきもの
中村文則
166p
「消費される時代」に演じる覚悟
小栗 旬
208p
異端の調教師の“逸材”の育て方
矢作芳人
216p
賢慮の世界史〈8〉
米中「熱戦」に向かう世界
佐藤 優&岡部 伸
182p
中国vs.世界〈8〉〈スリナム〉
秘密結社が関与する南米の親中国
安田峰俊
192p
データで読み解く「二〇三〇年代の東京」〈2〉
財政の「これまで」と「これから」
川北秀人
200p
万博ロゴに込めた想い
世の中に迎合しない作品を創る
シマダタモツ
222p
令和の事業家
「世界一危険な国」で見つけた宿命
永井陽右
226p
首長の力量
ドローンで災害から町民を守る
入江嘉則
230p
読書の愉しみ
本が私と家族をつないでくれた
鈴木絢音
234p
ニッポン新潮流〈歴史論争〉
元FBI長官の死とクリントン~その1~
渡辺惣樹
32p
ニッポン新潮流〈政治外交〉
安倍路線の継承と菅カラー
三浦瑠麗
34p
ニッポン新潮流〈現代社会〉
時間の情報社会学
開沼 博
36p
ニッポン新潮流〈日本文化〉
「令和の文化」は生まれるか
舘鼻則孝
38p
西南、南西、テレビ風〈49〉
新しい境界を越える映画界
結城豊弘
40p
歴史家の書棚〈5〉
待鳥聡史『政治改革再考』嶋田博子『政治主導下の官僚の中立性』
奈良岡聰智
238p
巻頭言〈第35回〉
戦後日本の宿題シリーズ(7):日本の報道はジャーナリズムか
宮家邦彦
13p
私日記〈第250回〉
適当に鈍感
曽野綾子
26p
文明之虚説〈第35回〉
放哉と山頭火
渡辺利夫
244p
今そこにある近代〈新〉
京都国立博物館
写真・文/門井慶喜
1p
土木を撮る〈31〉
成瀬ダム
写真・文/西山芳一
6p
令和の撫子〈18〉
宇田陽子 
撮影/川島伸一
9p
Voiceブックス
編集者の読書日記

240p
Voiceシネマ
編集者の映画三昧

241p
Voiceレター
読者の感想&意見

242p

Voice とは

 月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。