Voice
発売日
2021年10月8日
税込価格
840円
(本体価格764円)
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Voice 2021年11月号

今月号の読みどころ

10月4日、岸田新政権が発足した。
ワクチン接種体制やデジタル庁をはじめ菅内閣が残した遺産を継承しつつ、さまざまな課題に立ち向かうことになるが、何よりも間近には衆議院選挙が迫っている。
10月31日の投開票がすでに表明されており、新政権にとってはまさしく決死の覚悟で内外の難題に挑む覚悟が求められる局面だ。
本特集では、私たちがいま直面する日本の課題、さらには衆院選の論点を踏まえて、日本政治が真に向き合うべきテーマを探る。
宮家邦彦氏は日本外交の対米中戦略を考察し、筒井清忠氏は菅前内閣と戦前の田中義一内閣を比較しながら日本政治の現在地を考える。
また、国家と個人のアイデンティティの喪失に警鐘を鳴らす先崎彰容氏と開沼博氏の大型対談は必読だ。
特別企画は依然として混迷が続く中東情勢をふまえて、「国際紛争の終わらせ方」について三氏に議論を展開していただいた。
巻頭インタビューでは、作家の吉本ばなな氏が「大人」をテーマにいまの日本に対して感じていることを語る。
公式サイト

今月号の目次

総力特集:新政権の決戦
米国と共に中国の膨張を抑えよ
宮家邦彦
36p
ポピュリズムと危機の議会制民主主義
筒井清忠
46p
「政治は結果」と信じた菅政権の功罪
財部誠一
54p
グローバル化の是正で中間層の再生を
施 光恒
62p
野党は「反自民」を乗り越えられるか
吉田 徹
70p
現実路線を貫けていない立憲民主党
山本健太郎
78p
ワクチン義務化は政府の責務
黒木登志夫
86p
日本政治が迷い込んだ隘路と突破口
先崎彰容&開沼 博
94p
特別企画:国際紛争、どう終わらせる?
戦争終結後の「平和の霧」を見据えよ
篠田英朗
108p
米国の教訓、戦争目的を拡大させるな
千々和泰明
116p
「死の商人」が生み出した中東紛争
福富満久
124p
連載 ほか
欧州中心主義の歴史を修正せよ
ヴァレリー・ハンセン
132p
コロナ禍で浮かび上がる「教育格差」
松岡亮二
140p
人類はやがて「集団」に立ち返る
小林武彦
148p
喫煙所の未設置は行政の怠慢
橋下 徹
156p
世界的企業が注目するバイオミミクリー
デイナ・バウマイスター
206p
医療経済学会シンポジウム
安易な強権発動の危うさ
岩本康志ほか
164p
巻頭インタビュー
「大人」が消えた日本
吉本ばなな
16p
「次」の歴史と人類の新軌道〈11〉
古典から眺める環境問題と多様性
長沼伸一郎
182p
言葉のリハビリテーション〈5〉
風向きを読む
森田真生
192p
質的価値×日本の新時代ビジョン〈終〉
兵庫県・明石「ZAZAZA」
成田收彌
198p
韓流コンテンツの起源は民主化への渇望
ホン・ソクキョン
214p
首長の力量
「本物力」で街をプロデュースする
伊藤徳宇
222p
令和の事業家
ものづくりをAIでレバレッジする
那須野薫
226p
著者に聞く
チャリティを楽しんだっていい
金澤周作
230p
ニッポン新潮流〈歴史論争〉
正しかったオバマのバイデン評価
渡辺惣樹
26p
ニッポン新潮流〈政治外交〉
総裁選と日本の討論文化
三浦瑠麗
28p
ニッポン新潮流〈現代社会〉
複雑な分断線とどう向き合うか
西田亮介
30p
ニッポン新潮流〈都市文化〉
アーキテクトはいかに選ばれるか
藤村龍至
32p
歴史家の書棚〈17〉
竹内俊隆・神余隆博編著『国連安保理改革を考える』
奈良岡聰智
238p
人生の道しるべ あなたの悩みに答えます〈3〉
夢の呪縛から解放されたい
森本あんり
234p
巻頭言〈11〉
生物学における女性研究者の意義
長谷川眞理子
13p
文明之虚説〈47〉
社交は人生の目的
渡辺利夫
244p
今そこにある近代〈13〉
日本水準原点
写真・文/門井慶喜
1p
Wonder People〈11〉
失われた不思議な村の光景
写真・文/佐藤健寿
6p
令和の撫子〈30〉
三澤世奈 
撮影/川島伸一
9p
Voiceブックス
編集者の読書日記

240p
Voiceシネマ
編集者の映画三昧

241p
Voiceレター
読者の感想&意見

242p

Voice とは

 月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。