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Voice 2022年2月号
今月号の読みどころ
かつての産業革命や90年代のIT革命のように、いま世界の「覇権地図」を塗り替えようとしているのが、グリーン経済がもたらす大きな変化、すなわち「グリーン革命」である。その影響は脱炭素経済への転換はもちろんのこと、貿易や安全保障、資源などを巡る国際関係にまで及び、対応の如何が今後の30年を左右するともいわれる。本特集では、国際秩序や米中対立、金融、都市開発、産業競争力、科学技術など、さまざまな角度からグリーンシフトが及ぼす影響と日本の活路を検討した。「中国に責任ある行動を求めよ」と主張する田中明彦氏の巻頭論稿のほか、脱炭素革命はデジタル化などで遅れた日本企業にとってはむしろチャンスだと喝破する冨山和彦氏のインタビュー、また日本を変えるうえで鍵を握るグリーンベンチャーの取り組みのルポなど、グリーン革命後の日本を考えるうえで必読の内容となっている。特別企画は「野党の大問題」。昨年の衆院選では立憲民主党が議席数を落とすなど、存在意義が問われている野党のあるべき姿を問う。巻頭インタビューにはワタナベエンターテインメント代表取締役社長を務める渡辺ミキ氏が登場。隣国のエンタメコンテンツが世界を席捲しているいまこそ、日本のエンタメの可能性を考える。
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今月号の目次
総力特集:グリーン経済が変える覇権地図
気候変動の国際政治は「中国問題」 |
田中明彦 |
36p |
米中対立、高まる気候安保リスク |
秋田浩之 |
46p |
欧州グリーン・ディールと日本の活路 |
平沼 光 |
54p |
脱炭素革命は日本企業逆襲の好機 |
冨山和彦 |
64p |
「持続可能性」と「経済成長」は両立できる |
馬奈木俊介 |
72p |
ESG投資の潮流は止まらない |
吉高まり |
80p |
日本を変えるグリーンベンチャー最前線 |
古川雅子 |
88p |
宇宙から取り組む地球保護 |
アージロ・カヴァーダ |
98p |
特別企画:野党の大問題
自力を勘違いした立民・共産 |
筆坂秀世 |
106p |
何のための政権交代か‐衰退没落国家からの脱却 |
井上達夫 |
116p |
メディア戦略、維新の成功と立民の失敗 |
逢坂 巌 |
126p |
連載 ほか
習近平、透明性なき体制の挫折 |
野嶋 剛 |
134p |
官民で「スポーツのまち」を加速させる |
清水勇人&根石高宏 |
142p |
「若者の危機」と身体への還帰 |
田口 茂 |
150p |
分断を生まない「公平な祝祭」を |
磯野真穂&與那覇 潤 |
166p |
空気という「戒律」 |
中野信子&山口真由 |
208p |
「学びの変革」を先導する叡智学園の挑戦 |
広島県未来対話・前編 |
158p |
巻頭インタビュー 日本のエンタメは韓国に劣らない |
渡辺ミキ |
18p |
地政学的要衝研究会〈3〉 中国は台湾を武力侵攻するか |
小野田治 |
184p |
コロナ下の夜の街〈2〉 弘前、クラスター騒動の真実 |
谷口功一 |
194p |
言葉のリハビリテーション〈8〉 「ミュート」を解除する |
森田真生 |
202p |
日本人よ、世界の「壁」を越えよ |
古坂大魔王 |
216p |
権力争いと悲しみの男を演じて |
小栗 旬 |
224p |
令和の事業家 バイオマス燃料でタンザニアを救う |
角田弥央 |
228p |
著者に聞く もし日本が明日なくなったら |
松村圭一郎 |
232p |
ニッポン新潮流〈歴史論争〉 トロツキーの不倫〈その二〉 |
渡辺惣樹 |
26p |
ニッポン新潮流〈政治外交〉 二〇二二年、膠着する米中関係 |
三浦瑠麗 |
28p |
ニッポン新潮流〈現代社会〉 政治の正月気分も松の内まで |
西田亮介 |
30p |
ニッポン新潮流〈都市文化〉 人びとは建築で会う |
藤村龍至 |
32p |
歴史家の書棚〈20〉 段瑞聡『?介石の戦時外交と戦後構想』 |
奈良岡聰智 |
240p |
人生の道しるべ あなたの悩みに答えます〈6〉 彼女との結婚に踏み切れない |
森本あんり |
236p |
巻頭言〈14〉 文化とは何か |
長谷川眞理子 |
15p |
文明之虚説〈50〉 仕事の中の人生 |
渡辺利夫 |
246p |
今そこにある近代〈16〉 新垣家の東ヌ窯 |
写真・文/門井慶喜 |
1p |
Wonder People〈14〉 遊牧民が暮らす「宇宙基地」 |
写真・文/佐藤健寿 |
8p |
令和の撫子〈33〉 露木志奈 |
撮影/川島伸一 |
11p |
Voiceブックス 編集者の読書日記 |
242p |
|
Voiceシネマ 編集者の映画三昧 |
243p |
|
Voiceレター 読者の感想&意見 |
244p |
Voice とは
月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。