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Voice 2024年11月号
今月号の読みどころ
11月5日に行なわれる米大統領選挙が近づいてきました。ドナルド・トランプ前大統領の「カムバック」が有力視されるなか、民主党の候補がカマラ・ハリス副大統領に代わって以降、両候補者の支持率は拮抗しています。はたして、米大統領選の経緯と結末をどう見通すべきなのか。そもそも、現代のアメリカ社会はなぜこれほどまでに「分断」を深めているのでしょうか。ウクライナとガザで繰り広げられている「2つの戦争」や中国の政策、そして何よりも日本の安全保障への影響などをふまえつつ、米大統領選後の世界の行方と日本が進むべき道を考えます。大統領選を徹底分析する宮家邦彦氏と村田晃嗣氏、アメリカ社会の根本的な課題と原理を紐解く森本あんり氏と先崎彰容氏、ウクライナとガザへの影響を考察する小泉悠氏と須賀川拓氏の、豪華三対談をお届けします。第2特集は「新政権への提言」。9月27日の自民党総裁選を経て誕生した新政権が直面する課題を考えます。巻頭に掲載する前日本銀行総裁の黒田東彦氏と作家の幸田真音氏の特別対談のほか、没後10年に際して岡崎久彦氏が日本に遺したものを考える特別企画「岡崎久彦とその時代」も是非一読ください。
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今月号の目次
特集1:米大統領選、希望か絶望か
「新モンロー主義」に陥るアメリカ |
宮家邦彦&村田晃嗣 |
40p |
「妥協なき対立」を抜け出せるか |
森本あんり&先崎彰容 |
50p |
日本からは見えない「分断と接戦」の真相 |
西山隆行 |
62p |
トランプ氏に惹かれるZ世代男性 |
三牧聖子 |
70p |
テレビ討論会の〈勝者〉はハリス副大統領 |
清原聖子 |
78p |
民主党と共和党、意外に近い経済政策 |
吉崎達彦 |
86p |
中国から見た米大統領選 |
川島 真 |
94p |
〈二つの戦争〉とアメリカの二枚舌 |
小泉 悠&須賀川 拓 |
102p |
特集2:新政権への提言
自民党は「新しい姿」を国民に示せ |
大島理森 |
116p |
国民が望むのは「真っ当な経済政策」 |
熊野英生 |
124p |
ターゲットを絞り出生減トレンド反転を |
小黒一正 |
132p |
なぜ政治に多様性が必要か |
中野円佳 |
142p |
議員より党員の声を反映する総裁選へ |
小林良彰 |
150p |
【特別企画】岡崎久彦とその時代
「日本外交の松明」を掲げた本物の自由人 |
兼原信克 |
158p |
「外交官とその時代」シリーズという知的遺産 |
井上寿一 |
166p |
巻頭対談
財界リーダーに求められる資質と覚悟 |
黒田東彦&幸田真音 |
16p |
連載 ほか
ことばで「才能」は伸ばせるか |
中村憲剛&ひきたよしあき |
200p |
日本史は「敗者」に学べ〈終〉 田沼意次 |
呉座勇一 |
182p |
考察したい若者たち〈1〉 批評から考察の時代へ |
三宅香帆 |
192p |
「楽しさの総量」を世界中に増やす |
申 真衣 |
210p |
なぜSNSは人類に早すぎたのか |
和泉 悠 |
218p |
オーバーツーリズムと観光消滅の危機 |
佐滝剛弘 |
226p |
著者に聞く 「一回きり」の入試制度は変えるべき |
江森百花&川崎莉音 |
234p |
ニッポン新潮流〈現代社会〉 緊張感なき総裁選と代表選 |
西田亮介 |
28p |
ニッポン新潮流〈教育企業〉 これからの時代は「赦し」ですよね |
勅使川原 真衣 |
30p |
ニッポン新潮流〈都市文化〉 総裁とグランド・ヴィジョン |
藤村龍至 |
32p |
ニッポン新潮流〈現代思想〉 世界を動かす哲学としての長期主義 |
谷川嘉浩 |
34p |
地域から日本を動かす〈31〉 尾道市の未来をつなぐ |
結城豊弘 |
36p |
歴史家の書棚〈52〉 『民主主義は甦るのか?』『《日本史の現在》5 近現代①』 |
奈良岡 聰智 |
238p |
巻頭言〈9〉 外交官の資質 |
冨田浩司 |
13p |
文明之虚説〈83〉 痛む小指 |
渡辺利夫 |
244p |
邂逅する中世と現代〈13〉 過去の虹 |
作・文/野口哲哉 |
1p |
里山―未来へつなげたい日本の風景〈11〉 晩秋のひととき |
写真・文/今森光彦 |
6p |
令和の撫子〈66〉 草木ひなの |
撮影/吉田和本 |
9p |
Voiceブックス 編集者の読書日記 |
240p |
|
Voiceシネマ 編集者の映画三昧 |
241p |
|
Voiceレター 読者の感想&意見 |
242p |
Voice とは
月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。